テンカラ釣行レポート

2018年9月29日檜枝岐七入釣行

禁漁間際の七入は釣れない!?

今回の釣行で、2018年のシーズンも終わりとなります。毎年9月の最終週末は、釣り人が皆今シーズン最後を惜しんでなのか、いつも以上に釣り人の数が多くなります。

釣り人が多いが故、釣果もイマイチな9月最終の週末。このメンバーで七入に通い始めて15年が過ぎ、釣行レポートをアップし始めてからも9年目が過ぎようとしております。年々釣れる岩魚のサイズ、数が少なくなっているような気がして、過去の釣行レポートを見返してみました。

レポートを見返してみると、なんか最近は釣りというより、キノコ採りの方がウェイトが大きくなってきています。例年釣り人も多いわ釣果もイマイチ、この状況は8年前から全く変わっていないのがわかります。

前回の爆釣毛鉤を試すために

今回の釣行に備え、前回8月の釣行で好結果を出した、ハックル無しのオーストリッチ胴の毛鉤をサイズ・フックの種類を変えたものを巻いて準備してきました。

七入オートキャンプ場のキャンプサイト
キャンプ場も秋がだんだん深まってきました

この週末は台風24号が近づいてきていて、全国的に大荒れの予報が出ています。檜枝岐の週末の天気も土日と傘マークがついています。天気が悪そうなので、サトーさんに管理棟の空きは無いかと尋ねると、「満室」との返答。仕方がないので、雨を覚悟してのテント泊での釣行です。スージーは今回も仕事で背中を痛めたとの事で、欠場。代わりにゲストにへなちょこフライマンのY氏、そしてボスと三人で七入へと向かいました。

朝起きたら、雨予報なのでシルバーシートのタープを張って、しっかりと雨対策。朝食を摂っていると、キャンプサイトの前を釣り人が釣り上がって行く。周囲のキャンパーもみな釣り目的のようで、サイトにウェーダーが干してある。天気予報は悪いのだが、例年通りの釣り師の数のようだ。

キャンプの設営を終え、釣り支度を整えて、釣り場へ向かう。弱い小雨が降ってきたが、まずは七入駐車場からキャンプ場までの区間で試すことにしてみる。ここには間違いなく岩魚が潜んでいるからだ。

国道を渡り、駐車場の土手を降りると、駐車場には車が1台。河原に釣り師が一人竿を持って釣りをしている。本流なら、先行者がいてもさほど影響はないので、駐車場の端から入渓してみる。

毛鉤
本日の毛鉤、ゼンマイ+オーストリッチ胴

使う毛鉤は、前回の釣行で爆釣したクロスオーストリッチパターン、ゼンマイボディにオーストリッチをグルグル巻いたもの。まずは#12番を結んで、釣りスタート。

はっきり言ってこの毛鉤、ハックルが無いのでよく沈みます。ので視認性はゼロ!。ハリスの流れる位置で毛鉤の位置を測ります。

ハリスが動く程度に、軽くあおりながら流れの筋を流していくと、ハリスがスッと引かれたのを確認し、すぐに合わせをくれると、竿に魚の手応えが伝わってきました。

掛かったイワナは20cmちょっとの放流物でしたが、放流してかなり時間が経っているのか、尾びれも綺麗に回復しておりました。

幸先の良いスタートで、駐車場下の流れをくまなく探る。毛鉤を流していると、流れの底で白い魚体が光った。すかさず合わせて、2匹目。

Y氏の釣った綺麗な岩魚
Y氏の釣り上げたチビ岩魚、魚体は綺麗だ

七入橋の下、七入沢の出合いまで上がっていくと、七入沢に釣り師が二人入っている。ここまでの釣果は5匹、フライマンに攻め続けられ、スレた魚にはこの毛鉤は効果抜群のようです。

橋を越えてキャンプ場横でも3匹追加し、2時間ちょっとで8匹の釣果。数では9月釣行の最高記録です。

護岸をよじ登り、テントに帰るとボスはいつものように一升瓶片手に黄昏ております。時計を見るとまだ11時、時間も中途半端なので、コースケのリクエストのアケビを取りに・・・

コースケのお土産をゲットし、ついでにモダシ(キノコ)も生えているのを見つけ、今晩の芋煮用に収穫する。キャンプ場に戻ると、Y氏も戻っていた。ボスお気に入りの沢に入ったそうで、毛鉤には反応するが乗らずに、何とかチビ岩魚を1匹リリースできたようだ。

飯を食べたら満足モードに

昼飯を食べ、しばし休憩。今晩の焚き火用の薪を拾って3時位から本流を再度攻めようと思っていましたが、午前中の釣果で満足してしまい、ボスと二人で飲んだくれモードに突入。酒に興味の無いY氏は、そそくさと釣りへと出かけていきました。

ハゼの干物
ハゼの干物を焚き火で炙る

「そーいえば、良い物持ってきましたよ」とボスに差し出したのは、コースケ特製“ハゼの干物”。先週末、ハゼ釣りに行って、コースケが自分で捌いて作ったハゼの干物だ。試作品をつまみ食いしたところ、酒の肴にバッチリだったので、コースケに追加で作ってもらったのだ。

早速焚き火を起こして、焚き火で炙ってボスにご賞味頂くと、痛く気に入ったようで、「売っていたら絶対に買う」とのお言葉。この味は日本酒にはバッチリです。

今日の釣果
本日の釣果

焚き火も起こしたので、午前中に釣ったイワナを捌いて焼き枯らしながら、秋の七入の夕暮れを愉しむ。

ほどなく、Y氏も釣りから上がってきた。本流は人が多く、さっぱりダメだったようだ。日もかなり暮れてきたので、今晩のメインメニューの芋煮の支度にとりかかる。

芋煮鍋
激ウマの芋煮の完成♪

芋煮といえば山形が有名だが、福島の会津地方でも盛んにおこなわれている。里芋・こんにゃくを鍋にいれ、焚き火の火に掛ける。程よく煮えたら、長ネギ・牛肉と、今日はキノコダメ人間のスージーがいないので、キャンプ場で採ったキノコ3種を入れて、しばし煮込んで出来上がり。

七入の幸たっぷりの芋煮の旨さに、Y氏もご機嫌。来シーズンもまた食べたい、と言っております。

今回の釣果

状況:平水

午前
釣果  私:本流キャンプ場近辺>    岩魚 20cm×8匹
   使用毛鉤:ゼンマイ胴オーストリッチ毛鉤
 Y氏:A沢      >    岩魚 15cm×1匹
   使用毛鉤: エルクヘアカディス#15
午後
釣果  Y氏:本流キャンプ場近辺>    0匹
   使用毛鉤: エルクヘアカディス#15

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