キャンプレポート
2021年5月2日奥鬼怒野営レポート
待ちに待ったゴールデンウィーク。いつもなら、会津の親戚の所へ山菜取りにお邪魔するのだが、コロナ禍のこのご時世なので、自粛。
しかしながら、せっかくのGW、家に籠りっきりも何なので、人との接触を断った山籠もりをしに、30年ぶりに奥鬼怒のとある場所へと行ってきました。
未明に出発し、鬼怒川温泉方面へと車を走らせる。山向こうの檜枝岐は雪模様の予報だったので、太平洋側になる奥鬼怒へと向かう。山に近づくにつれ、山の裾野の新緑の緑と、上に行くにしたがって茶色に変わっていくグラデーションがはっきりと見えてくる。
空はピーカンだが、吹く風が冷たい。途中コンビニにより、買い出しを済ませて目的地へと向かう。
30年前足繫く通った場所は
30年ぶりに来るこの場所、昔仕事場の先輩に連れられて、セドリックで来たこともあったが、よくもまぁ普通車で来ていたものだと、我ながら過去の行動に関心する。
時おり小雨が舞う天気なので、天幕は必須。シルバーシートを張って、設営完了。
周りを良ぉ~く見てみると、そこにはゴミが散乱しまくっています。空きビン、空き缶その他モロモロ…
一部だけでなく、辺り一帯の地表がゴミで埋め尽くされているそんな状況に閉口です。
こんな山奥までやってくると、山の木々の芽吹きも始まったばかり。下界の季節の移ろいからは、1カ月以上遅れています。
しかし太平洋側ということもあり、山の残雪も見当たらず雪代も終わっているようで、渓の水量はほぼ平水。
時おり舞い落ちてくる小雨のなか、テンカラ竿を振ってみます。
野営地の対岸に採りごろのコゴミの群落発見。帰りのお土産ゲット!
この状況ではまだテンカラには早すぎたか?と思いきや、コースケの竿に岩魚がぶら下がっているではありませんか!
沈んだパラシュートに来たようです。
堰堤の上はしばらくの区間釣りになりそうにもないので、渓と並行して走っている林道沿いを山菜を探しながら探検です。
お目当ては、沢沿いになら必ず生えているフキノトウ。天ぷらにして食べようと思います。
かつて通れた林道も、今は崩落個所が多数あり廃道寸前です。
んっ、この岩盤の崖、記憶に残っている。昔ここの退避スペースで、テントを張って、発電機回して宴会した記憶がある。
ここにも昔テント張った記憶が…
釣った岩魚をここで焼いて食べたな~
しばらく歩いてみましたが、フキの葉をたまに見つけるくらいで、フキノトウは全く見当たりません。
空も暗くなり、雨も本降りの様相なのでベースに戻ることにします。
冷たい小雨の舞う中、来る途中に生えていたフキノトウを取りに行くことに。
足場の悪い砂の崩れた斜面に点在する花の咲いたフキノトウを、斜面を登って採る。コースケは油断をすると滑り落ちそうな足場に苦労しながらもついて、フキノトウをゲット。天ぷらにするなら、大きく塔立ちしていても問題ありません。
採ってきたフキノトウを早速天ぷらにして、お昼ご飯にすることに。
衣をつけたら…
お昼ご飯は揚げた山菜を乗せた天ぷらうどん。薬味のネギと七味は欠かせません。
昼食を食べ終えて、大きな子供が木にからまったツルでターザン遊びをしています。
時はあっという間に流れ、晩飯の時間。まだ明るいですが…
今晩のメニューはコースケのリクエストでシュラスコ、そしてソラマメをサヤのまま丸焼きに。
ソラマメの出回る時期に、キャンプでおすすめの食べ方です。
中の豆の皮がはじける音が聞こえたら、食べごろです。焼く時間はそれほど長くかかりません。
寒さに負けて
朝起きると、未明から吹き出した強風で、天幕は無残な姿に。
時おり舞う霧雨は、山向こうから流されてきているようだ。空を見上げると、雲がけっこうな速さで流れている。今日も釣りをするつもりだったが、この強風では釣りになりそうにもありません。
朝飯を食べてから、しばらく雲行きを見ていたが、流れる雲の速さは相変わらず…
やはりGWに標高1,000m超えの場所に来るのはちょっと早かったようです。
意を決して、撤収することにします。
テントを撤収したら、昨日見つけた対岸のコゴミを採りに、ウェーダーを履いて川を渡る。
川を渡らないといけないので、山菜取りの人の手が届かないせいか、立派な株のコゴミが辺り一面生えています。
スーパーバッグ一杯に、コゴミを採って、お土産に。
そして奥鬼怒を後にします。