テンカラ道具の製作
グリズリーパラシュートの巻き方

昔はこのパターンの和式毛鉤を常用していましたが、ハックルを厚く巻くとキャストの最中に毛鉤が回転してしまい、ハリスが撚れてしまって困っていました。

そこでハリスの撚れ対策に、和式毛鉤のパターンをパラシュート型に改良したものがこのグリズリーパラシュートです。胴はクリーム色のフライライトとクジャク、ハックルはグリズリーのサドルハックルを使用しています。 パラシュートタイプには通常はネックハックルを使う方が多いようです(水を吸いづらい)が、私は巻きやすさを優先してサドルハックルを使用しています。 サイズは#13~#19のサイズを常備しています。
材料
- フック:ティムコTMC102Y #15
- フライライト(ペールオリーブ)
- スレッド:クリーム8/0
- サドルハックル(グリズリー)
- ピーコックハール
- ポリヤーン(お好みの色)
毛鉤の巻き方作業手順
- フックにスレッドを下巻きします。アイの方から鈎先へ巻いていって、戻って胴部分の中央より若干アイ寄りの部分で巻きを止めます。
- インジケーター兼ハックルを巻く部分のポリヤーンを取り付けます。
- 3回ほどフックに巻き付け固定します。
固定したら、たすき掛けにしてポリヤーンをしっかりと固定します。
- ポリヤーンにスレッドを巻き付けてインジケーター部分を立ち上げます。
ポリヤーンの固定が甘いと、インジケーターがクルッと回ってしまってスレッドが上手く巻けません
- ダビング材をスレッドに撚りつけます
- インジケーター部分までのボディーを巻いていきます。
- インジケータ部分の付け根にクジャク(ピーコックハール)を取付ます
取り付けたらダビング材の上にクジャクを巻き付けていきます。胴の部分の3分の1程度巻いたら、インジケーターの根本部分まで巻き戻し、スレッドを巻いて固定します。
ダビング材をスレッドに撚りつけて、インジケーターよりアイ側のボディーを撚りつけていきます。
スレッドをインジケーター部分まで巻き戻しておきます
- インジケーター部分の根本にスレッドを巻いてハックルを固定します
- 3~4回転位インジケーター部分にハックルを巻きます。
- ハックルが巻けたら、ハックルを固定します。
ハックルを下方向に引っ張り、ボディとハックルの間をスレッドで3~4回転巻いて、ハックルを固定します。
- スレッドをインジケーター部分からアイまで巻きあげます。
指でハックルを後方に抑え込んで、アイ~インジケーター部分のハックルをどかして、スレッドをアイまで巻き上げます。
- 3回程度ハーフヒッチでアイの根本部分でスレッドを固定します。
- スレッド・余分なハックルを切り落とし、インジケーターのポリヤーンを適度な長さで切って完成です