テンカラ道具
テンカラ竿
2021/2/15内容を更新しました。
愛用のテンカラ竿
’95~2019
写真左から
- αBIG High Power Action 30
- SHIMANO NF AERNOSテンカラRT36
- Daiwa HZテンカラFS35MV
- Daiwa HZテンカラTS40MV
- Daiwa SZテンカラFS35M
- Daiwa SZテンカラFS40M
’95年頃、テンカラ釣りを始めようとして一番最初に購入した一本目の竿がシマノのエアノステンカラで、初期の3シーズン程はこの竿のみを使っていました。初期に使用していたので使用感は何とも言い難く、現役を離れた後は貸出用&漁港のメバル用などに使用していました。最近になって、息子用のテンカラ竿として復活。飛ばし方をレクチャーする時に竿を振るが、現行モデルと比べても遜色なく使いやすい竿です
2本目に本流域のロングライン用に購入したのがαBIGのハイパワーアクション。ハイパワーアクションは、実際使ってみると、若干柔らかめの5:5調子で、本流域のテンカラ釣りに行かなくなってからは管理釣り場でしか使っていませんが、竿の柔らかさが逆さ毛鉤の誘いに丁度良いようで、大型のトラウトが良く釣れました。
3本目は、ダイワのHZテンカラのFS35を購入。本当は上位モデルのSZが欲しかったが、値段が4万以上するので当時は断念した。使いごごちはその頃は満足していたので、その後ロングライン用にHZのTS40を追加した。しばらく経ってから、ネットオークションで念願のSZテンカラFS35を入手。その後、パーツ取り用も兼ねて追加でFS40をオークションで入手。
HZテンカラをしばらく使っていた後にSZを使ってみると、キャスティングした後の竿の振れの集束が良く、やはり値段が高いだけの事はある。キャスティング感は非常に良く、今現在ではSZテンカラのFS35・FS40を、渓の広さに合わせて使っている。
この竿の難点は、長目のラインを使った際、尺物クラスが掛かると竿の先端部が柔らかすぎるのか、最後の取込時にコントロールが利かなくなるのが気になる。(ロングライン用に開発されていないので、仕方ない?)他の竿は、予備竿として常備しているが、ほとんど出番がない状況です。
昔は国内生産だった竿も…
かれこれ20年使ってきた竿も、メーカのパーツ在庫もすでに無くなり、オークションでパーツ取り用のジャンク品や、安く出品された同型のモデルを落札してパーツ取りをしてこれまで使い続けてきました。
昨シーズン折ってしまったSZテンカラとパーマークのテンカラ竿が安価で出品され、パーツ取り用に入手するか、どうするか悩んだ末、型落ちのNEOテンカラの長さと調子の違う物を4本入手してみました。
現行モデルでは調子が1種類(ミノムシ除く)になっておりますが、前モデルは5:5調子のLLと7:3調子のLTの2モデルあり、LL32、LL36、LT33、LT36の4本を入手してみました。
20年前は国内製造だったロッドも、現在では、大半が海外での製造に切り替わっているようで、今回手に入れたNEOテンカラも、Made in China。頑丈な感じがありますが、全体的に竿の元径が昔の竿に比べると格段に太くなっています。
シーズン後半まで使用してみましたが、太さゆえの空気抵抗の大きさと、自作のテーパーラインとの相性の悪さのため、ラインが思ったように伸びてくれず、シーズン終了前にお蔵入りとなりました。
何気にポチッと注文してみた木村屋郡上テンカラ
シーズン終了前に、「木村屋」の郡上テンカラを購入し、シーズン最終釣行で使ってみる。今まで愛用していたSZテンカラは先調子で、竿のスピードでラインを飛ばす感覚でしたが、木村屋の郡上テンカラはかなり柔らかめの6:4調子で(HZテンカラFS3.5を3mに縮めているときと似た調子)、スローに竿を振って、竿のしなりでラインを飛ばす感じの竿です。今までのように、力いっぱい竿を振らなくても、軽く後方に竿を振ると、後方にしなった竿がするするとラインを前方に押し出してくれ、狙った場所までラインを運んでくれるという感じの竿です。
この竿はロングラインだと、取り込み時コントロールが効きません。ラインは竿と同長までの使用にしています。
郡上テンカラ3.3は小渓流でシチュエーションで使いやすい竿です。テンカラ蒼流を使い始めたら、3.8mは使うことがほぼ無くなりました。3.3と比べると、若干ダルさがあります。
本流・藪沢用に購入したシマノのテンカラ竿
そこで、更に源流釣行用にシマノパックテンカラを、ロングライン用に渓流テンカラを購入してみましたが、初期不良や、自作のテンカララインとあまり相性が良くなかったので、早々に手放すことになりました。
テンカラ蒼流がやっと届く
2021年、Amazonで販売されていた木村屋のテンカラ蒼流という竿が気になり、入荷未定となっていたが、ポチッと注文を入れてみる。2カ月程待ってみるも、一向に届く気配がないので、生産自体がされていないのか?と思い、メーカーの木村屋に問い合わせてみると、在庫はあるとの事。Amazonをキャンセルし、まずは藪沢用にと3.3mを注文。7月の連休明けに私の手元へと届く。
届いた竿を伸ばして振ってみると、かなり固く感じる。7:3調子(メーカー値)だが、かなり固め。
自作テーパーラインを結んで竿を振ってみると、毛鉤が矢を射ったかのように「ピューン」と飛んで行く。そんな感じです。
ロングラインの操作性はどうか?開けた渓で振ってみましたが、自作テーパーラインも思った通りに伸びてくれる竿でした。
2年間の竿の入れ替えで残った竿
何だかんだと2シーズンで、10本の竿を試してみました。残念ながら大手メーカーの製品は、レベルライン専用になってしまっているようで、自作のテーパーラインとは、合わないものが多くて残念です。
結局残ったのは、木村屋の郡上テンカラ&テンカラ蒼流の3本。
広い河川用に、テンカラ蒼流の3.8mを追加購入し、現在色々試していますが、本流用には蒼流の3.8、大場所・小場所が入り混じるような渓では蒼流3.3、藪沢には郡上テンカラ3.3という感じで使い分けています。
残念ながら郡上テンカラの3.8は、3.3のスペアパーツ用になりそうです。
しばらくは、この3本でのテンカラ釣りとなりそうですが、他の国産メーカーの製品も気になるところです。
テンカララインと竿の相性について
この20数年で、テンカラ竿もかなり変わっておりました。20数年前のテンカラ竿もレベルライン用・テーパーライン用・ロングライン用など、用途別のモデルに分かれてはいましたが、専用というわけではなく、テーパーライン用モデルでもレベルラインも飛ばせましたし、オールラウンダーでした。 そんな感覚で、現在のモデルを購入してみたら「あら大変!」今のテンカラ竿は、ラインに合わせた専用設計になっているようですね。前モデルのダイワのNEOテンカラは、レベルライン用のモデルもそうですが、レベル&テーパー用のモデルでも、自作の軽いテーパーラインはかなり飛ばしづらいという事を痛感した次第です。
現代のテンカラ竿は、その竿に合ったラインを使うことで、その竿のポテンシャルを発揮できるようです。
初めての竿を選ぶなら
これからテンカラ釣りを始めてみようかな?と思って竿を選んでいるのならば、最初の1本は、主要メーカーのレベルライン用テンカラ竿がおすすめです。
現在の主要メーカーのテンカラ竿のラインナップは3メーカーで8アイテム。更に調子・長さの違いがあるので初めての方は竿選びに悩んでしまうと思います。 メーカー選びは、自分の好きなメーカーで良いと思います。調子はまずはオーソドックスな6:4調子を選ぶのが無難です。竿の長さは最初は3.3m位の長さのレベルライン用の竿がオススメです。ラインの長さ調節で、大場所にも対応出来ますし、ブッシュの多い所では短い竿の方が扱いが楽です。より糸のテーパーラインはライントラブルが面倒なので、レベルラインがおススメ。最近は巻きグセが付かないレベルラインが販売されています。