テンカラ道具

テンカラ仕掛けの組み合わせ

テンカラ釣り

テンカラ釣りは竿・テンカラライン・ハリス・毛鉤のみのシンプルなタックルでの釣りです。
フライフィッシングはシステム化されていますし、参考になる雑誌なども多く発刊されているので悩む事もあまりありません。
テンカラ釣りは竿から毛鉤までテンカラ師十人十色の組み合わせのタックルなので、初めてテンカラ釣りを始めようとした時、何をチョイスして良いのか悩んでしまう方が多いようです。
「テンカラの名人」といって私の頭に浮かぶ方と言えば、「源流釣り師の瀬畑雄三さん」「テンカラにフライのシステムを導入した堀江渓愚さん」「木曽の本流アマゴを逆さ毛鉤で釣る天野勝利さん」「科学する毛鉤釣りの著書で有名な石垣尚男さん」の4名の方々です。
みなさんそれぞれ独自のタックルの組み合わせのテンカラ釣りを紹介しています。

テンカラ名人の仕掛け

瀬畑さんのテンカラスタイル

渓のおきな一代記
  • 竿の長さは3.3m
  • 蛍光ナイロンラインを撚った自作ロングテーパーライン4m
  • ハリスは2号を1.5m
  • 毛鉤はかなり大きい和式毛鉤(ぱっと見で8番~12番)
  • 道なき道で尾根を越えた源流域

堀江さんのテンカラスタイル

実戦 テンカラ・テクニック
  • フライラインを必要な長さにカットして使用
  • ハリスは、1ヒロ0.6〜1.2号
  • 毛鉤のサイズは、13〜17番
  • 毛鉤はフライ用を色々

天野さんのテンカラスタイル

渓流 2016夏 野営道具愛・和式と洋式、毛バリ釣りの潮流 (別冊つり人 Vol. 423)
  • 3.5m胴調子のテンカラ竿
  • 細身のロングテーパーライン7〜10m
  • ハリス0.8号1m
  • 逆さ毛鉤で軽く誘いをかける
  • 本流でアユのシーズン以外のみのアマゴ狙い

石垣さんのテンカラスタイル

超明快 レベルラインテンカラ
  • フロロカーボン3号のレベルライン
  • ハリスは0.6〜0.8号1ヒロ
  • 毛鉤にこだわりなし

それ以外にも私の知っている範囲の変わった釣り方では、2mちょっとの長さの竿に同長のラインに矢引の長さのハリスの先に見せバリと食わせバリの2本の毛鉤を付けて、かなりのアクションをかける○○式テンカラや、竿と同長のテーパーラインを逆に結んで、50cm程の長さのハリスの途中にインジケーターを付けて水面上でプルプルと毛鉤を躍らせる釣り方などがあります。
テンカラ釣りとは元々は職漁師が一子相伝で伝えてきた釣法ゆえに、千差万別なのです。

テンカラの釣法は大きく分けて3種類

テンカラにも色々な釣り方がありますが、大きく分けると3つのパターンになります。

  • ドラグが掛からないように毛鉤を流すナチュラルドリフト
  • 水中でハックルが動く程度のアクションを掛けて毛鉤を流す
  • 水中で大きく毛鉤を躍らせて魚を誘う

テンカラ仕掛けの組み合わせで一番大事な事

私のテンカラ釣りのスタイルは、基本的には「ドラグが掛からないように毛鉤を流すナチュラルドリフト」です。ここで、ナチュラルドリフトの毛鉤釣りでの組み合わせを中心に説明します。

渓魚をテンカラ釣りで釣り上げるのに一番重要なのは餌が流れてくるのを待っている流れの筋に毛鉤をしっかりと落とせるかが一番重要です。流す筋がずれていると、反応はするが途中で諦めてUターンしたり、食いが浅くてバレてしまったりします。

ですので、一番大事な事は、「自分の思った場所に毛鉤を打ち込めて、なるべくドラグを掛けずに流す事ができるラインの種類と長さを使う事です。細ければ細い程、長ければ長い程、毛鉤は自然に流れてくれます。自身のレベルと釣り場の状況に合わせ、自分でコントロールできる範囲の中でなるべく細く軽いラインを使うと良いと思います。

テンカラ竿

ダイワ NEO(ネオ) テンカラ 32

まずはオーソドックスな7:3調子の大手メーカーの物をおすすめします。長さは3~3.5mの短めの物が扱いやすいと思います。

テンカラライン

今年2016年に発売されたダイワ テンカラ フライラインは、直径0.6mmのレベルラインタイプのフライラインなので、気になる存在です。

テンカララインは自分の思った場所にしっかりと毛鉤を打ち込める物を使いましょう。キャスティングがし易いのは、フライラインが一番ですが、重いのでラインの重さで毛鉤が引かれないようにします。普通のフライラインなら#1番ライン、フライラインのレベルライン版であるランニングラインがおすすめです。ナチュラルドリフトのテンカラ釣りだと軽ければ軽い程良いので、扱いに慣れてきたら軽いラインでの打ち込みにチャレンジしていくと良いと思います。誘いをかけるテンカラ釣りの場合はラインにある程度の重さとクッション性があるより糸のテーパーラインがベストです。

ダイワテンカラフライラインを購入して他のラインとの重量の比較をしてみました。
>>>テンカララインの重さを計ってみました

ハリス

クレハ(KUREHA) ライン シーガー エース 60m 0.8号

ナチュラルドリフトのテンカラ釣りであれば、ハリスは細ければ細い程、長ければ長い程ドラグが掛かりづらくなります。反面、毛鉤を思ったポイントに打ち込むのが難しくなります。
また、細ければ細い程、合わせ切れの可能性が高まりますので、最初は0.8~1号を1m位から試してみると良いと思います。ハリスの素材はナイロンでもフロロでも大丈夫。ただし柔らかくてしなやかな物を選びましょう。私は少し前まではシーガエースを愛用していましたが、現在はルアー用のラインを使用しています。
毛鉤にアクションを掛けるテンカラ釣りの場合は、アクションを毛鉤に伝えるためにハリスは短めで大丈夫です。私も逆さ毛鉤で誘いを掛ける釣りの時はおおむね矢引き(90cm)の長さでハリスの太さも太目を使っています。

毛鉤

OWNER(オーナー) エルクヘアカディス 13 #14

シンプルな和式毛鉤の他に、フライ用のエルクヘアカディスやパラシュートもナチュラルドリフトのテンカラ釣りでは良く使われています。サイズはフライフックのサイズだと#10~#16位までの物を用意しておくと良いです。

全体のバランスを考える

テンカラ毛鉤

ボリュームのある毛鉤を軽いレベルラインで打ち込もうとすると、軽量のレベルラインではラインのパワーが毛鉤の空気抵抗に負けてしまい、思った場所に打ち込めません。また、太目のハリスに小さな毛鉤を結ぶと、毛鉤の水面張力がハリスの流水抵抗に負けて不自然な動きになってしまい、魚に違和感を与えてしまいます。
概ね大きな毛鉤には重さのあるラインを、極小毛鉤には軽いラインシステムを使うのが定石です。

テンカラ釣りを始める方へのおすすめの仕掛けの組み合わせ

テンカラ竿

テンカラ釣り

テンカラ釣りの仕掛けには、他の釣りと違ってオモリというものが付いていません。それゆえ毛鉤を飛ばすためには竿のしなりをラインに伝えてキャスティングする必要があり、それを何百回も繰り返しても疲れないように竿の重心を計算し、軽量化されたテンカラ釣りの専用の竿が使われます

私はダイワ派なので、この1本をおすすめします
ダイワ テンカラ RT 33

各メーカーでテンカラ竿が各種ラインナップされていますが、初めの1本は一番安いオールラウンドなテンカラ竿で充分です。
但し、メジャーではないメーカーの物は竿のバランスが悪く、軽いラインを全く飛ばない代物だったり、空振りしていて折れてしまうような物も過去にはありましたので、選ぶならダイワ・シマノ・がまかつ等のメジャーなメーカーの物を選ぶのが賢い選択です。
長さは3m~3.5m位のものが良いです。

テンカラライン

ダイワ テンカラフライライン4m

テンカラ釣りで一番苦労するのが「毛鉤を思った場所に打ち込む」事です。これが出来なければ、釣果は無いと思っていいでしょう。(知らない間に掛かっていたりはするかもしれませんが)
様々なタイプのテンカララインが販売されていますが、最初は打ち込みのしやすいダイワの「テンカラフライライン」をおすすめします。テンカラキャスティングのままならない息子のコースケ用に昨年試しに購入してみましたが、ラインの重量も軽量でしかもキャスティングもそれほど力を入れなくてもラインがスーッと伸びていきます。
材質もフライラインと同様なので、ライントラブルも起こりにくく、視認性も抜群なので毛鉤がどこに飛んで行ったのか、非常に分かりやすいラインです。

ハリスの太さ

クレハ(KUREHA) ハリス シーガー エース100m 1号

テンカララインの先に結ぶハリスは細ければ細いほど、長ければ長いほど良いものですが、細く・長くなるほど扱いが難しくなります。まずハリスの太さですが、1号位の太さから初めてみると良いと思います。次にハリスの長さですが、まずは1m位の長さでチャレンジしてみましょう。釣り糸の材質には「ナイロンライン」と「フロロカーボンライン」があります。ナイロンとフロロどっちが良いか?はっきり言ってあまり違いが解かりません。フロロの方が比重が重いので、沈める毛鉤釣りにはフロロを使う人が多いようです。
私も以前はシーガーエースを使用していました。それは糸が巻いてあるボビンが使いやすかったからです。ただ値段が高価なのが玉にキズ。今は安いルアー用ラインを使っていますが、シーガーエースのボビンに巻きなおして使っています。

テンカラ初心者におすすめの毛鉤

テンカラ毛鉤は色々なタイプがあり、更に色・サイズまで考えたら種類は無限大です。渓流魚は目が悪く、色彩も見分ける事が出来ないようなので、あれもこれもと準備する必要はあまりないです。同じパターンの毛鉤だったら、色はクリーム色系、黒色系の2種類を用意しておけば充分です。(私は黒色系はほとんど使いません)
まずは毛鉤がどこを流れているか確認しやすいエルクヘアやパラシュートを使ったドライフライテンカラをマスターしてみましょう。シーズン終了後は、管釣りで逆さ毛鉤を使って、和式毛鉤の誘い方を練習すると上達が早いと思いますよ。

エルクヘアカディス
「クリーク エッジ Premium Collection 」エルクヘア カディス olive

テンカラ釣り盛期には定番のエルクヘアカディス。私が初めてテンカラで魚を釣った時に使っていたのがエルクヘアカディスです。フライフィッシングでも定番のパターンですが、テンカラ釣りでもポピュラーなパターンです。ドライフライなので、水面上をプカプカ浮いて流れるので、自分の打ち込んだ毛鉤がどこにあるのか一目でわかるのがドライフライの長所。テンカラ釣り初心者にも視認性のとても良い毛鉤なので、おすすめです。水温の低い初期にはドライフライは不向きですが、6月以降のテンカラ釣りではエルクヘアは必需パターンです。
サイズは#12~16番くらいまで揃えると良いです。

逆さ毛鉤
river peak(リバーピーク) 逆さフライ 毛鉤 テンカラ用 和式タイプ #14 4本セット

渓流シーズンが終わって、禁漁中の練習に管釣りに通う際には絶対用意しておいて欲しいのが「逆さ毛鉤」です。シーズン中には管理釣り場には行かなかったのでオールシーズン逆さ毛鉤が有効かどうかは分かりませんが、管理釣り場に逆さ毛鉤は間違いありません。
また管理釣り場には放流した魚が沢山流れに入っていて、どこにいるのかが見えるので毛鉤をどう流せば魚の待っている場所に入るか、流す筋を会得するのには最適。逆さ毛鉤は沈むので一般渓流では毛鉤を目で追うのが難しいですが、管理釣り場なら目を凝らすと毛鉤がどこを流れているか解かりますので、毛鉤がどこに落ちてどう流れるのかを確認するのにはうってつけのフィールドです。
逆さ毛鉤のサイズは#12~14番までで充分です。

テンカラ仕掛けの長さ

テンカラ釣りは、打ち込みの際にラインを後方に伸ばし、竿のしなりを使ってラインを前方に送り出して、毛鉤を目的のポイントに打ち込みます。一般渓流には、開けた河原のポイント、藪に囲まれたポイントなど、釣り場の状況は千差万別。
テンカラ釣りをしていて、一番頭にくるのは後方の木やブッシュの存在を見落としていて毛鉤を木に引っかけてしまった時です。手の届かない木の枝に引っかけてしまった時にはラインを引っ張って取るしか方法はありません。運が良ければ木の枝が折れて毛鉤を回収することが出来ますが、ハリスが切れて毛鉤をロストすることもしばし。
テンカラ釣りの最大の敵は、周りに生えている木やブッシュです。
そういう場所では、短い竿・短い仕掛けを使うことになりますが、慣れるまでは障害物の少ないポイントを選ぶようにしましょう。

テンカラ釣りを始める際に、目安となる仕掛けの長さは、
テンカラライン=竿と同じ長さ+ハリス=1m
です。
まずはこの長さで、思った場所に毛鉤を打ち込めるように練習を重ねましょう。
この長さの仕掛けで思った通りに仕掛けが操れるようになったら、ハリスの長さを伸ばしていくと良いと思います。

テンカラ仕掛けの結び方

竿先とテンカララインの結束

一般的な延べ竿と仕掛けを結ぶチチワ結びが簡単です。穂先のリリアンに結びコブを作ってチチワ結びをするのが一番簡単ですが、穂先のリリアンに結びコブを作ると、メンテナンスの際に穂先が抜けなくなることがありますので、私は穂先に結びコブを作らずに、チチワ結びの際に、チチワの輪に穂先のリリアンを2回くぐらせて固定します。
チチワ結びのやり方=>チチワ結び

テンカラライン先端の処理とハリスの結び方

テンカララインの先端に片結びでコブを作ります。フライラインならばコブが取れることは無いとは思いますが、フロロのレベルラインの場合はコブを作ったら、念のため瞬間接着剤で固定します。ハリスに輪を作ってチチワ結び(外す時用の結び目は作らない)でテンカララインに結びます。

ハリスと毛鉤の結び方

毛鉤の結び方は定番のユニノットかダブルクリンチノットで結びます。
ユニノットの結び方=>ユニノット
ダブルクリンチノットの結び方=>ダブルクリンチノット

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