テンカラ道具の製作
テンカラテーパーラインの作り方
短めのテーパーラインの在庫が無くなってしまったので久々に作ってみました。以前は撚りを掛けるときもリールを使って撚っていましたが、どうもバランス良く撚れないので今回はペットボトルを加工して糸撚り機を作って撚糸を作ってみました。 藪沢の釣りでは撚糸はライントラブルに泣かされレベルラインにしようか悩みますが、最近は視認性の良さが上回り、こちらばかり使っています。
※現行のレベルライン用モデルのテンカラ竿はこのラインと相性が良いものがあまりありません。(2021年3月追記)
材料
- 蛍光ライン2号:適宣
- リリアン糸:10cm程
- 蛍光ライン4号:20cm程
- 瞬間接着剤
蛍光ラインはSUNLINEのクインスターがちょうど良い柔らかさに仕上がります。
作業手順
以前は撚った単糸を自作の糸より機に付けた後、手で回して撚っておりましたが、最近は自作の糸より機に付けた後に糸より機部分に重りをぶら下げて、撚った糸の戻る力で撚り上げています。この方がキレイに撚り上がると思います。
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撚る糸を同じ長さに揃えて束ね、一方を固定します。
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反対側に撚りを付けるためのクリップを結びます。
※他の糸を撚る時に暴れるので仮固定をしておいた方が良い
※または、クリップに重りを付けて、動かないようにしておきます。
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糸を同方向に同回転数撚ります。(1ヒロ4本撚りで40~60回転位)
私が使用しているリールは、ハンドル1回転で約5と1/3回転しますので、40回で200回ちょっと単糸を撚った事になります。単糸を撚る回数で、テーパーラインの撚り数が変わります。
撚る回転数は、撚糸数と長さで適宣に変えて下さい。撚り終わったラインは撚りが戻らないように固定しておきます。
※現在は、糸より機に、固定用に使っていた重りを入れて回転してしまわないようにして、撚った単糸を順次糸より機にセットしてしまっています。
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糸を撚り終わったら、糸撚り機にセットします。
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単糸で撚った方向と逆方向に回して撚りをかけていきます。
※撚った糸の元に戻る力を利用して撚る場合は、糸より機に重りを乗せます。
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回転数は、単糸を撚った時の1.2~1.5倍位。撚りすぎても元に戻るので気持ち多目で大丈夫です。
※重りを入れて撚る場合は、固定してある一方を持ち、糸がピンと張ったままの状態をキープして、重りが入った糸より機が浮くまで持ち上げます。
糸より機の回転が止まれば、完了です。
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撚り上がったら、糸を切って結び、撚りがほどけないようにします。
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撚糸から手を放すと、撚った糸が縮れます。やさしく縮れを戻してあげたら、撚糸の完成です。
1ヒロの長さで撚ると、30cm程短い仕上がりとなります。
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本数の違う撚糸を同じように作り(私は4本撚り⇒3本撚りをつないだスローテーパーで作ります)、仕上げにかかります。
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太い撚糸に竿に連結するためのリリアンを結びつけます。
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続いて、細い撚糸をつなぎ、最後にハリスを結ぶ部分の蛍光ライン4号を繋ぎます。
※結び目を小さくしたいので、私はブラッドノットで連結します。
※ブラッドノットの場合、撚れが崩れてしまいます。撚りを崩したくない場合は電車結びが良いと思います。(3回巻き位) -
結び終わったら余った糸を切り、結び目を瞬間接着剤で固定して完成です。