キャンプの技

焚き火

私が子供の頃(’70~’80年代)は、家の前で焚き火(たき火)を焚いて焼き芋を焼いて食べたりと身近な存在でしたが、今では、家の前で焚き火などもってのほか、最悪通報されてしまいます。焚き火は市街地に住む人にとって、非日常的な物になってしまいました。
そして家庭の台所もIH化が進み、ガスレンジさえも姿を消しつつある昨今。この先、火をコントロールする事を忘れた人間はどうなるのでしょうか?

焚き火は、キャンプに行った際の楽しみの一つというより、大部分を占めております。ですので、キャンプ場も直火の可能な所が好みなのですが、直火可能なサイトは極僅かで、寂しい限りです。
普段の生活で、火を扱う事が全く無くなってしまった今、子供達にも焚き火の魅力・火の怖さをしっかり教えていかなければいけないと思う、そんな私のキャンプでの焚火について記します。

焚き火についてもっと詳しく知りたい方は、日本焚火学会を見てみると面白いですよ。

キャンプでの焚き火の楽しみ

『キャンプに焚き火はつきもの』というより、『焚き火をするためにキャンプに行く』と言ったほうが私の場合正しいのかも知れません。そのため、真夏でも焚き火を楽しむために、夜になるとぐっと冷え込んで焚き火の温かさが心地良く感じられる福島県の檜枝岐に行く理由の一つになっています。夜も更ける時間、周りのテントの灯りが消え、焚き火の傍らで酒を飲む。静かな山の空気を感じながら、揺らめく炎を見てボ~ッとするのが至福のひと時。出来る事ならず~っとここに居たいと、本気で思ってしまいます。

家族の楽しみ“焚き火デザート”

焚き火デザート

家族の楽しみは、焚き火で楽しむ食後のデザートの「焼きマシュマロ」です。買ってきたマシュマロを串に刺して焚き火の周りに集まり、焦げないようにオキ火にかざしこんがりキツネ色になったマシュマロはトロ~ンとした食感が病みつきになるようです。

そして3時のおやつには家族みんなで協力して焚き火で作るバームクーヘンも小さな子供がいても楽しく作れるので、おすすめの焚き火デザートです。もっと簡単なところでは、焼きリンゴや焼き芋なども手軽にできるおすすめの焚き火デザートです。

子供はやっぱり焚き火好き

子供はやっぱり焚き火好き

子供にとっての一番の楽しみは「火遊び」なのではないでしょうか。日常では、焚き火をする機会などほとんど無いと言えます。「火遊び」というと悪く聞こえてしまいますが、これは火を使う練習だと私は思っています。子供達には焚き火が出来る場所で、堂々と焚き火をさせてあげましょう。焚き火を通して火の怖さを教えてあげたいですね。

DIYで焚火台

直火可能なキャンプ場も少なくなり、キャンプで焚き火を楽しむには焚火台が必要不可欠なアイテムです。様々なアウトドアメーカーがキャンプで使用する焚火台を発売していますが、中には七輪で焚き火をしたり、一斗缶やオイル缶で作った自作の焚き火缶を使ったりするキャンパーもちらほら。焚火台が無くても工夫次第で焚き火を楽しむ事が可能です。

キャンプに焚き火は欠かせません

キャンプに焚き火は欠かせません

シーズン中に毎月一回は仲間と行く渓流釣りは、焚き火をして一夜を過ごすキャンプ釣行。日中は釣りをして、釣った魚を焚き火の傍らに刺し、焚き火を囲んで酒を酌み交わす。たまにポツリと会話がある位で、皆ただただ火を見つめ、火が弱くなったら誰ともなく焚き火に薪をくべる。このシュチュエーションが皆大好きなようで、同じメンバーで10年来毎月通っています。

焚火は本当に不思議な魅力を持っています。

焚き火にあると便利な道具

まず焚き火を起こす際に必要不可欠なのが火を起こす道具です。原始時代のように火起こし器を使って火種から焚き火を起こすのも苦労があって良いのですが、ここでは現代人らしくライターorマッチ(マッチも最近見かけなくなりましたが)を使うことを前提にします。

焚き火を起こすのに必要な小物としては、ライターなどの着火道具、新聞紙などの着火剤、あれば便利な団扇、あとは燃やす薪があればOK。しかし細い着火用の小枝や細い薪の入手が難しい場合は、薪を細く割るためのナタなども必要になってきます。

火が起こせたら、あとは焚き火を楽しむだけです。キャンプ場で焚き火をするときにあると便利な道具を紹介します。

焚火台

スノーピーク焚火台L
スノーピーク焚火台L

キャンプ場は直火禁止が当たり前となっている昨今、焚き火を楽しむのに欠かせないのが焚火台です。私が現在使っているのはスノーピークの焚火台のLサイズです。その前は、同社の焚火台のSを使っておりましたが、サイズがちょっと小さかったので、追加でLサイズを購入しました。
スノーピークの焚火台を永年使い続けていますが、こいつの長所は、ステンレス製なので錆びない=メンテナンス不要、作りがシンプルなので堅牢、畳むとペッタンコになるので収納に場所を取られない、といったメリットがあります。
しかし、人によっては「重い」「オキ火の片付けがしづらい」などの欠点を指摘する方も。かなり良い値段がするので手が出しづらいのですが、使って納得の値段です。ちなみに、スノーピーク社の製品は安売りしてないようなので、どこで購入しても一緒のようです。
現在はアウトドアメーカー各社で色々なタイプの焚火台が販売されています。

火バサミ

火ばさみ
火ばさみ

焚き火で料理をするのであれば、火力の調節やオキ火を慣らすのに必要不可欠なのが火バサミです。アルミホイルや空き缶の蒸し焼きで、裏表を返す時や、ダッチオーブンのフタの上に上火を乗せるのには、絶対に必要です。焚火をするだけであれば、無ければ無いで何とかなりますが、焚火台からこぼれ落ちたオキを拾ったりするのに火バサミがあると重宝します。

革製の手袋

皮手袋
革手袋

ダッチオーブンを使うのであれば革の手袋は必要不可欠です。ダッチオーブン用として売られている物は、見た目はオシャレですが、値段が高いのがネックです。そのため私は、作業用の皮手袋を購入し使用しておりますが、作業用の革手袋は革一枚なのでダッチオーブンを扱う時は軍手の上から革手袋をはめる事もあります。

ノコギリ

太い枝をノコギリで切る
ノコギリ

販売されている薪を購入して焚き火をする方には必要ありませんが、自分で薪を集めて焚き火をする場合などは調達した薪を短く切るのにノコギリが便利です。
私は物置きにあった切れ味の悪くなったノコギリを使っております。あまり太い薪を使うのは好ましくありませんが、足で蹴っても折れない木の枝を短く切れるので、薪を拾える場所に行く際に持って行くと便利です。

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トライポッド(三脚)

トライポッド
トライポッド(三脚)

焚き火で煮炊きをするのなら、火力の調節が自由自在に出来るトライポッドがあると非常に便利です。昔ながらのトライポッドは鉄製で重量があり、ダッチオーブンをぶら下げるには安定感が抜群ですが、重量が重いのがネックです。最近は色々な物が付いた物や軽量でコンパクトに収納できる物も販売されています。
トライポッドは流木などの材料を現地調達して、木を組んで作るという手もありますが、鉤手の用意は忘れずに。

ステンレス串

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竹輪を串に刺して

小さなお子さんがいる方にはあまりお勧めできませんが、ステンレス製の串は何かと使えます。魚の塩焼き以外にも、色々な具材を串に刺してオキ火の傍らに刺して焼けば、網も鉄板も必要がありませんので、後片付けの手間が省けます。ちょっとした具材(ウィンナーやマシュマロなど)を、手持ちで焼いて熱々を食べるのも焚き火料理ならではです。

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吊るすタイプの鍋

鍋
吊るすタイプの鍋

朝晩の冷え込む時期の料理は鍋料理に限ります。焚き火で煮炊きをするには吊るすタイプの鍋+トライポッドがベストアイテムです。私は独身の頃に自宅での鍋用に買ったいろり鍋をキャンプ用の鍋として使用していますが重いのがたまにきずです。今は、アルミ製の軽量な焚き火缶が販売されているのでそちらがオススメです。
寒い季節の夜は、皆で焚き火を囲んで鍋をつつくのがオツです。

薪の選び方

薪といえば、今やキャンプ場で買うのが当たり前になっておりますが、場所によっては森に入って折れた枝を拾ったり、河原に落ちている流木を集めて使うことができます。
個人的には、河原で拾う流木は燃えが悪いというイメージが強く、使うとしても細い物を使います。
基本的には森の中に落ちている枝を集めて使う事がほとんどです。

自分で薪を拾う際のポイント

  • 河原で拾う流木は、掌で握りしめられる位の太さまでの物で、持ってみて軽い物
  • 生木は燃えない物がほとんどなので、持ってみて重い物は集めない
  • 杉の枝は、生木っぽくてもよく燃える
  • 表面は濡れてても、持ってみて軽ければ中までしみてないので大丈夫
  • 枝の太さは、手で握れるくらいまでの太さの物、あまり太すぎると燃え切らない
  • 焚きつけ用に、燃えやすい細い枝を一定量は用意しましょう。いきなり太い薪は燃えません。

生木の見分け方

持ってみた時の重さで大体判断しておりますが、これは経験がないと難しいです。その他の見分け方は枝を折ろうとした時、しなってしまう物は生木です。折れるような太さでない場合は、ナイフなどで皮を削ってみて、判断します。
皮がまだ緑色を帯びていたら完全に生木です。

色々な焚き火の起こし方

キャンプ場でも火起こしに苦労しているキャンパーを時折見かける事がありますので、私の火起こし方法を紹介します。

スタンダードに新聞紙を使って火を起こす方法、種火から起こす方法は、燃えやすい小枝を準備して、燃えやすい物からだんだんと太い枝(薪)を燃やすようにするのがコツです。
急ぐ時などは、昔はバーベキュー用の着火剤なぞを使用したものですが、ガソリンバーナー&ランタンを使いだしてからは、その燃料のホワイトガソリンを使って炭でも焚き火でも起こしております。

ノーマルな焚き火の起こし方

ノーマルな新聞紙を着火剤に使う火起こしです。
コツは、早く火床に熱源となるオキを作る事です。
新聞紙でも燃えるような小枝から燃やし、少しづつ太い枝を投入していきます。

焚き火
①火床に燃えやすい小枝を敷きつめる。太さは鉛筆の太さ位まで
焚き火
②新聞紙を1枚づつ丸めたものを2~3個乗せて火をつける。
焚き火
③上に燃えやすい小枝を乗せる。最初はなるべく細い小枝をくべる。
焚き火
④くべる枝を徐々に太くしていく。
焚き火
⑤火床にオキが出来れば、火が安定します。

時間が無い時などの手軽な起こし方

昔、何かの雑誌に書いてあったのを見てやってみたのが最初ですが、これが何かと便利。ホワイトガスのバーナー&ランタンを使う人ならば、ホワイトガスは常に携帯していると思うので、着火剤いらずで便利です。
炭も同様の方法で簡単に着火できます。

『薪に直接ホワイトガソリンを掛ける』というやり方を思いつく方が多いとは思います。
その方法では、ガソリンだけ燃えてしまい、薪には火が付きません。
火が点かないので薪にガソリンを掛けるという行為は、非常に危険ですのでやめましょう。

①空缶をナイフで切って器を作ります。ナイフが切れなくなるので、どうでもよいナイフを缶切専用にして持っております。
②空缶にホワイトガソリンを50cc程注ぎます。
③火床にホワイトガソリンを入れた空缶を置きます。
④その上に焚き木をのせていきます。
⑤焚き木は生木でなければ、濡れてても大丈夫。太さもそれほど気にしない。
⑥少なくともこれ位は薪を乗せます。これで準備完了。
⑦その辺に落ちてる小枝を、ホワイトガソリンの入っている缶に差し込み、先端に
ホワイトガソリンを付けます。
⑧ライターで小枝に火を付けます。
⑨ホワイトガソリンが付いているので、ポッと火が点きます。
⑩火の点いた小枝をホワイトガソリンの入った缶に入れて点火します。
⑪点火後、薪はあまり動かさないように!
⑫だんだんと薪が燃えていきます
⑬薪に完全に火が移るまで、放っておきます。
片付けの時、空缶の回収を忘れずに!

火種が残っていれば

前日の晩に焚き火をしていれば、翌朝まで火種が残っています。燃え残った炭を少しどかして手の平をかざして熱ければ、火種が残っています。火種さえあれば、着火は簡単。新聞紙を放りこんで薪を被せておけば、だいたい勝手に火がつきます。

①他のメンバーが前日遅くまで焚き火をしていたので、灰をどけると火種が残っていて、煙が出てきた。
②火種の上に、新聞紙を丸めた物を3個程乗せる。
③その上に、燃えやすい薪(細い枝)を乗せる。
④そのまま放っておく。
⑤しばらくすると、新聞紙がいぶり出し、煙が出てくる。
⑥煙がかなり出てきたところで、うちわか何かで火種をあおって、新聞紙に着火させる。
⑦炎が立ったら風を送るのをやめる。火が消えそうになったら、再び仰いで火種をあおる。
⑧火が薪についたら、少しづつ太い薪をくべていく。
⑨ここまで燃えれば、普通に薪をくべてOK。

焚き火料理の火加減のコツ

急ごしらえの鍋つるし
その辺にあった木の枝を組んで飯盒を吊るす。

キャンプで「焚き火料理」といえば、まず頭に浮かぶのは飯盒炊飯ではないでしょうか。小学校の頃、林間学校で飯盒でご飯を炊いて、カレーライスを作って食べた経験は誰もがあると思っていたら、現在の学校では飯盒炊飯はやらなくなっていたのですね。

キャンプに行って、焚き火をするのならば焚き火料理にチャレンジしてみようとは言っても、焚き火での料理は火加減の調節が難しいものです。焚き火での調理に慣れている人ならともかく、初めて焚き火で料理を作るのは結構難しいものです。

私の焚き火料理のレパートリーといえば、釣り上げた魚の塩焼き、アルミホイルやビールの空き缶を使った蒸し焼き、冷え込む夜には焚き火を囲んで鍋料理、そしてダッチオーブンを使った料理の数々。

焚き火での鍋での煮炊きには、いろり鍋のように上から吊るせる鍋とそれをぶら下げるトライポッド等の物が必要不可欠です。

焼き物(塩焼き・串焼きなど)

焚き火で岩魚を焼く
釣り上げた渓流魚を焚き火の傍に刺して串焼きに

魚などの塩焼きなどは焚き火の炎で焼くのではなく、焚き火のオキ火で焼きます。オキ火はすぐに火力が落ちるので、長時間やりたい場合は焚き火の炉を細長く作り、半分で焚き火をして、残りの半分にオキ火を寄せて行うと、オキ火を常に補充できます。
煙がいぶっていると、焚き木の木の種類によってはいやな香りが移ってしまうので注意しましょう。

竹輪の串焼き
有る物を何でも串焼きにしてみよう。ひと味違います。

木炭を使う時は、輸入物の木炭だと燻蒸されていますので、燻蒸剤の匂いが移るので国産の木炭を使う事をおすすめします。

串焼きと言ってまず頭に浮かぶのは”魚の串焼き”ですが、串に刺せるものなら何でもOK!焚き火の傍で、じっくり焼いて手軽に味わえる焚き火料理です。

ホイル・空き缶の蒸し焼き

焚き火でネマガリタケを焼く

山で採れたネマガリタケを焚き火で蒸し焼きに。皮が厚いのでそのまま網焼きにしても大丈夫です。

ホイル焼きも素材が違えば火加減も千差万別です。基本はオキ火を使って調理します。
焼き芋などをする場合には芋を直接アルミホイルに巻いた状態でオキ火の中に放り込むと、コゲが厚くなってしまいます。焦げた皮も美味しいのですが、焦げすぎはNGです。湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んでからアルミホイルに包みましょう。

またニンニクの丸焼きも酒のつまみにうってつけです。ニンニクは周りに皮が付いているのでアルミホイルを2重に巻くくらいで大丈夫。そのままオキ火の上に置いて、時折向きを変えてあげます。個人的にはトロトロになったニンニクが好きなので、アルミホイルの上から押すと潰れるくらいまで良く焼きます。

そしてオススメなのが”ソラマメのホイル焼き”です。ソラマメは旬が短いので季節限定ですが、さや付きのソラマメをホイルで包んでオキ火の上に直置きでOKです。皮が厚いのと水分が多いので、サヤが半分位焦げるまで焼いても大丈夫。茹でソラマメでは味わえない、トロッとした食感と風味が酒の肴にうってつけです。

根菜類や肉類以外の素材のホイル焼きの場合(キノコや魚のホイル包み焼きなど)はオキ火に直置きするのではなく、オキ火の上に数センチ浮かせて網を置いてその上に乗せるのがベターです。

空き缶を使っての蒸し焼きはオキ火に食材を入れた空き缶を直置きで大丈夫。オススはスペアリブや鶏の手羽元、ナスの丸焼きも美味しく出来上がります。具材を入れた空き缶をオキの上に置いて、5~10分毎に缶を回転させて焼き上げます。

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鍋・汁物
焚き火で作るキノコ汁

寒い季節のキャンプには欠かせない鍋&汁物料理。冷え込んだ夜にハフハフと食べる鍋料理はたまりません。焚き火で暖をとりながら、調理が出来るので寒い季節の焚き火料理の定番ですね。
焚き火に直接鍋を掛けて調理するので、吊るせるタイプの鍋とトライポッドを使えば鍋の高さ調節が自由にきくので火力の調整は簡単です。

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ダッチオーブン料理
ダッチオーブンでピザを焼く
ダッチオーブンで作るパリパリのピザ

ダッチオーブンを使っての蒸し焼き調理は、基本的にオキ火を使います。下火は弱火で、真下から熱を加えるというよりも、鍋の下部周囲に熱源を置いてダッチオーブンを取り囲む感じにします。直火が可能であるのならば鍋を地べたに置き、下火は鍋の周りに置くようにします。
上火はオキ火でも大丈夫ですが、木炭を使用した方が火持ちが良いです。
ダッチオーブンの火加減を知るには、経験あるのみ!

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