テンカラ釣行レポート

2015年9月26日檜枝岐釣行

2015年最終釣行

毎月最終の週末はいつものメンバーでテンカラ・フライ釣行に来ておりますが、先月はボス・スージーの予定が合わなかったため、2ヶ月ぶりとなったいつもの七入キャンプ&釣行。今回は経費削減のため、高速道路使用は矢板~西那須野の1区間のみ。どれ位時間が違うか気になったが西那須野までの150キロ、差はたったの20分!小雨の降りしきる中、西那須野を過ぎると雨もやんで七入キャンプ場には午前2時前に到着。

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上空にガスのかかった七入の朝

朝6時半、ボスがモゾモゾとテントから這い出す気配で目を覚ます。前日から七入に来ている隊長とヨーダさんの早朝襲撃は無かったが、早々にテントから這い出す。SNSをチェックしてみると、どうやら隊長とヨーダさんは朝4時起きで、食材調達に出掛けてしまったようです。 到着の乾杯を軽めにしておいたので、睡眠不足ではありますが今朝は快調!

オシロイシメジ
キャンプ場内に生えている「オシロイシメジ」

さっそく我々も食材の調達を開始。キャンプサイトのキノコポイントをチェックしに行くと、生えてるはえてる。まずは白くて目立つオシロイシメジを発見。ヨ~ダさんにはまだ採られてなかったようで一安心。 オシロイシメジを採っていると、茶色いキノコも発見!畑シメジだ。シルバーウィークにキャンパーに気付かれずにテントの下敷きになってしまったのか、少しばかり潰されたような形に…

七入キャンプ場で採れた畑シメジとオシロイシメジ
収穫した畑シメジとオシロイシメジ

10分程キャンプ場内のキノコポイントを探して、オシロイシメジと畑シメジをこれだけ収穫。今晩は「キノコ鍋」としたいところだが、キノコ嫌いのスージーがいるので、キノコ鍋は我慢。 酒の肴に何か一品作る事にでもしよう。

キノコを採り終えてテントに戻る。お湯を沸かしてコーヒーでも入れようとしていると、いつも通りスージーがテントから這い出してきた。

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フィルターの耳を折らずに豆を投入しようと…

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ドリッパーに注ごうとするが…

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どこにお湯を注いでいるの~

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笑ってごまかすスージー

人が淹れたコーヒーをすすりながら、朝食に買ってきたクリームパンを頬張るスージー。パンがぼそぼそで喉を通らないのか、コーヒーのお替わりを所望するが、珍しく自分で淹れると言い出した。コーヒーペーパーの端を折らないで豆を入れようとするわ、沸いたお湯をこぼすわ…それを見かねてバトンタッチ。人がお湯を注いでいるのを見ながらスージー「昔、コーヒーメーカーを買おうと思った事があるんだけど、あれって、少しづつお湯を注ぐだけの物と気付いて買うのをやめたんですよ~」。いや、コーヒーメーカーは、スージーのような人の為にあるんだよ~、絶対に買いましょう!

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さて、今日はどこを攻めようか・・・

今シーズン最終の週末、朝食を食べていると3人組のルアーマンが目の前を釣りあがって行く。毎年の事ながら、禁漁前の週末は釣り人が多い。 さて、まずは何処に入るか…支流は先行者がいるとアウトなので放流物を狙って本流を狙う事に。 キャンプ場から国道を渡り七入駐車場に降りて行く。駐車場の端から川に降りると、堰堤際に3人の餌釣り師が腰を据えて釣りをしてるのが見えたので、少し上から釣りあがる。

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緩やかな流れに逆さ毛鉤を沈めて…

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出た22cm程の放流岩魚

まずはパラシュートの毛鉤をセットして竿を振る。シルバーウィーク前の週末に釣り大会がここで開催されたので、まだ残り物はいるかなと思いつつ、流れのゆるい場所を集中的に攻める。 流れの筋で半分沈みかけたパラシュートに魚がアタックしてきたが乗らず。再度同じ筋に流してみるが、反応は1回のみ… 毛鉤を逆さ毛鉤に変えてくり返し流してみると、ラインがスッと伸びた。合わせると、良い手ごたえが伝わってきた。釣り上げてみると、やはり放流物の岩魚。22cmというところ…

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七入駐車場前の流れ(下流側)

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七入駐車場前の流れ(上流側)

前回釣行で、魚が溜まってた駐車場の階段下では反応無し… 実川橋の下まで釣りあがってきたが、7月の釣行の時のようには岩魚にお目にかかれず、ここまで1匹のみ。まぁ、釣り人が何人も入っているからこんな物かもしれません。 橋の真下にあった深場も大雨のせいか、浅い流れになってしまっております。橋をくぐって、キャンプ場前へ…

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岩の裏側で、水しぶきが上がった

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ちょっと小さめ20cm

キャンプ場前では今年は岩魚にお目にかかれてないので、午前中は1匹で終了かと思いつつ、歩きながら何気に振った毛鉤。 どこに振り込んだのかも見ていなかったが、岩の裏側で水しぶきが立ったので空合わせ。 竿に魚の手ごたえが伝わってきた。辛うじてキープサイズの放流岩魚。魚籠に納めて、とりあえず2匹目をゲット。 その後も小岩魚が何匹が出るが、ちょっとキープサイズに届かずリリース。

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対岸の緩い流れで出た

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22cm程の岩魚、放流物だ

キャンプ場の管理棟前あたりは流れが比較的きつく、毛鉤を流すポイントが少ない。対岸側の流心から外れた緩い流れに毛鉤を落とすと、底から黒い影が毛鉤に向かって「バシャ」と出た。合わせるとなかなかの手ごたえ。しかしこれもやはり放流物。 キャンプサイトの前まで上がってくると、流れがゆるく絶好のポイントが続くが、ここは子供達の水遊びポイント。「やはり反応が無い!」と無防備に対岸の浅場をバシャバシャ歩いて行くと、黒い影が… その後も対岸の岩の下にゆったり泳ぐ岩魚を発見するも、見つけるのが遅すぎた!近づきすぎて走られて終わり… テントの脇まで釣りあがり、護岸をよじ登ってテントに到着。手軽に釣りが出来るのが七入オートキャンプ場の魅力です♪

生まれ変わったスージー!?

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秋の柔らかな日が差し込むキャンプサイト

テントに戻り、さっそく一杯♪ 釣りをしている時は時折小雨がぱらついてたが、天気も回復してきて絶好のキャンプ日和。 日なたにいても暑くもなく、寒くもなくビールが進んでしまいます。2本目を開けた頃にボスとスージーが帰還。ボスとスージーはいつものA沢に行っていたようです。

オシロイシメジのバター炒め
朝採ったオシロイシメジと長ネギのバター炒め

釣果の方は…チビイワナばかりでお土産なし。最後にスージーが20cm程の岩魚をヒットさせたようだが、キャッチする前にリリースをした(バラした)そうだ。 二人も戻ってきたので、昼食の準備に取り掛かる。まずは酒のつまみに朝採ったオシロイシメジのバター炒め作り。油でオシロイシメジと長ネギを炒めたら、バターと醤油を入れて、胡椒を振って出来上がり。 スージーにも「美味しいよ~」と勧めてみるが、もちろんNG!「しつこい!」という目で睨まれてしまったので、バター炒めをつまみながらメインの味噌ラーメン作りにとりかかる。

秋の柔らかな日差しの下、ビールを飲んでくつろぐ。
昼食を終えてまったりと…

昼食をそそくさと食べ終えたスージーは釣る気満々。前釣行で、フライロッドを折ってしまったため、今回はおろしたてのロッドなのだ~ あまり道具にこだわっていなかったスージーだが、今回は奮発してロッドとリール合わせて10万円もの大枚をはたいて買ったようで、よく見るとロッド以外にも小物関係が全ておニューという奮発ぶり! これなら釣りをしたがるわけです…

そのまま釣りに行かれてしまうと、今晩の焚き火の薪が調達出来ないので、早速薪の調達へ… 途中、管理棟の前を通ると面々隊の隊長とヨーダさんが食糧調達から帰還しておりました。ヨ~ダさんに「釣れました?」と愚問をしてしまう。釣れない訳ないですよね。キノコも沢山採れたようです。おすそ分けまわってこないかな~♪ 管理棟で薪の在庫を確認すると、今年はもうすでに売り切れとの事。管理人代行のサトーさんが、気前よくサービスしてしまったようだ。 今晩と明日の朝用に、大量の薪を集めてローブでくくりつけ、テントまで運ぶのが重労働、途中何度も休憩してテントまで運ぶ。

ロッドを変えてキャストが変わったスージー
おニューのロッドで釣る気満々♪

テントに戻るやいなやスージー「ちょっと行ってきます」とロッドを持つ。ボスが「夕マヅメじゃないとダメだから、あと1時間後に行こう」という言葉に耳も貸さず、「ちょっと小一時間!」と言って、水場の階段を下りて行った。 小一時間ほど前にルアーマンが通った後だったので、ちょっと厳しいんじゃない?と思いつつ、ボスと二人で護岸の上からビール片手に観戦。

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キャンプ場のすぐ脇の実川で岩魚をゲット

ちょっと前に釣り師が入っておりましたが

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良い型の岩魚にご満悦のスージー

セオリー通りの場所から岩魚が出た

鮮やかなオレンジ色のおニューのラインは良く目立つ。「なんだかキャストが以前と違うような気がするなぁ~」と思っていると、「今回買ったロッドは硬めだから振りやすそうだな、ちゃんとポイントに入っている。スージーも最初から硬めのロッド買えば良かったのに…」とボソリ。やはり道具のせいか! いかにも潜んでいるであろう絶好のポイント。 良い筋にフライが流れる。

ボスのフライロッドを拝借してしばしフライフィッシング。
ライズを狙ってフライを振るが…

と、流れていたエルクヘアに魚が出た!慌てふためいて取り込むスージー。釣りあがった岩魚をぶら下げて、自慢気にポーズ。 腕を上げたね~スージー♪

スージーの狙ったすぐ上の流れで、岩魚がライズしている。しかし、スージーは気が付いてないのか、対岸のポイントに移動してしまった。 それじゃあ、とボスのロッドを拝借して、護岸の上からロングキャスト。しかし後方の枝が邪魔なので護岸を降りて狙う。 2回程エルクヘアに出たが、その後は沈黙… ライズの主を狙うのを早々に諦め、護岸をよじ登ると、スージーも川から上がってきた。 ロッドをボスに返すと、スージーとボスは第2ラウンド。もう少し下流から狙うようで、二人でキャンプ場を歩いて行く。私はもう「ごちそうさま」テントでお留守番です。

今宵は焚き火と七入の夜を満喫

天気に恵まれないせいもあって、最近は管理棟に宿泊する事が多くなっております。 管理棟での他の釣り師との夜の交流は楽しいのですが、七入の空気が味わえないのがたまにきず。ここ数年恒例となっている面々隊の方々との宴会。今回も隊長にお声掛けを頂いたのですが、焚き火を堪能したいので、丁重に辞退いたしました。 辺りが薄暗くなってきたので、焚き火をたき始めると、ボスとスージーが戻ってきました。 夕マヅメの本流に期待をしていたボスでしたが、キープサイズは釣れず・・・チビイワナと戯れてきたようです。

飛露喜の純米酒にご満悦のボス
今宵はとっておき「飛露喜」の純米酒

片付けが済んだら、夕食の支度にとりかかる。今晩のメニューはキムチチゲ。キノコをふんだんに入れて・・・としたいところですが、何とか説得してシイタケは入れさせて頂くことに。 焚き火にいろり鍋をセットして、ごま油で具材を炒めたら、鶏ガラスープを注いでしばし待つ。 今宵の酒は「飛露喜」の純米酒♪ 地元でもなかなか手に入らない貴重なお酒を、ここ七入のとびきり上等な雰囲気で頂くことに。

焚き火でイワナの塩焼きと鍋を作る
今晩は焚き火料理

いつもはお土産にしてしまう岩魚なのですが… 今日はスージーが「塩焼きを食べたい」と言って、魚籠と包丁を持って水場へと魚をさばきに… 綺麗に串打ちされた岩魚に塩をまぶして焚き火の傍らに刺し、遠火でじっくり焼いていく。 皆で焚き火を囲み、出来上がったチゲ鍋をつまみに、飲み口の良い飛露喜がくいくい進む。

焚き火見つめるスージー
七入に来たらやはりこれ

今回は天気も何とか持ちそうだったのでタープは張らずに、シンプルキャンプ。 これで満点の星空だったら言う事ないのですが、曇り空で残念です。 ランタンの光源を少し離れた場所にし、焚き火の明かりを愉しみながら、静寂に包まれた夜の七入を満喫していると、スマホがブルブル鳴り出した。便利になったのは良いのだが、一気に現実に引き戻される。圏外だった頃がなつかしい~

管理棟で愉しい面々隊の皆さんに合流
1年ぶりの再会です

電話の主は、管理棟拍の隊長でした。Skypeの実演と称して、各メンバーと入れ替わり会話・・・ Skypeで延々と会話するのも面倒なので、管理棟の面々隊のメンバーのところへおじゃまする事に。 隊長とヨ~ダさんとは7月にお会いしましたが、他の方々とは1年ぶりの再会。ヨ~ダさんの作った「特製骨酒」で、再会を祝して乾杯♪ 採ってきたモダシとナメコのおろし和えを堪能させて頂きました~ごちそうさまでした♪

あっという間に帰還の時が

七入キャンプ場の朝
最終日の朝

朝6時、ボスとスージーがゴソゴソとテントを這い出して行くが、私は起きれず… スージーはすっかりジジイになったせいか、朝起きるのが早くなりました。遅れる事7時前、私もテントから這い出し、焚き火でコーヒー用のお湯を沸かす。 コーヒーをすすりながら朝食のうどんをこしらえていると、竿を片手に長靴を履いたヨ~ダさんがやってきた。朝飯前にちょっとひと釣りするようだ。

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キャンプ場から釣り糸を垂れるヨーダさん

キャンプ場の護岸の上から釣り糸をたらすヨ~ダさん

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愉しい面々隊のヨーダさんとスージー

ヨ~ダさんから釣りの奥義を盗もうとする?スージー

するとスージー、釣りのテクニックを盗もうとヨ~ダさんに付いて行く。ヨ~ダさんの釣りはエサ釣りのチョウチン仕掛け。スージー餌釣りに転向か!? キャンプ場の端まで仕掛けを垂らしていましたが、ノーフィッシュで終了のようです。ヨ~ダさんは源流師、本流の流れはイマイチ得意ではないようです。 帰りに「そこの畑シメジは採ったかい?」とヨ~ダさん。畑シメジを採るつもりのようでしたが、すみませ~ん、昨日採ってしまいました…

木々が色づき始めた七入
色づき始めた七入の木々

朝食を食べていると、パラパラと雨が降ってきました。空を見上げると暗い雲が立ち込めてきたので、早々に撤収作業を開始。 午前9時、管理棟に寄って管理人さんと面々隊の皆さんにお別れの挨拶をして、ちょっと早目に七入を出立。道すがら栗拾いをしつつ、帰路につきました。

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