テンカラ釣行レポート
2019年6月29日檜枝岐七入釣行
毎月定例の釣行、今月からシーズン中は檜枝岐の七入通いとなります。今回は先週末に開催された「檜枝岐温泉渓流釣り大会」のおこぼれを狙いに行ってきました。決して釣り大会の翌週を狙っているわけではありません。ただただ、休みがちょうど渓流釣り大会の翌週に当たっているだけですので、あしからず。
今回も親子釣行となってしまいました
今までは私がボスを途中で拾っていたのですが、今シーズンよりコースケが釣行に参戦するようになり、キャンプ釣行定員2名のジムニーには乗れず、遠路はるばるスージーに迎えに来てもらう事に。
そこで、とりあえず3人乗ってスージーとの集合場所まで行けるようと、今回の釣行に間に合うようにルーフボックスをジムニーに装着。これで何とか3人乗りで移動できるか?わかりませんが、1時間程度の移動なら何とかなるでしょう。
準備万端で迎えた釣行前日、スージーは足の裏に何かが出来てしまい、医者に行くので今回はパス、ボスも仕事が外せないとの事で欠席との連絡が… 今月もコースケと二人のキャンプ釣行となりました。
サトやんのいなくなった七入オートキャンプ場
薄日が差し込む七入オートキャンプ場で朝食を摂って、キャンプ場のオーナーが来るのを待つ。
いつもなら管理棟に顔を出し、番人サトーさん(みんなはサトやんと呼ばれていた)のところに行って入漁券を買いつつ、情報収集をするのだが…
先シーズンの終わりに、「また来年来ますね~」、「来年はいるかどうかわからないよ~」、「そんなそんな、あと10年位は続けて下さいよ~」と冗談半分のやり取りのはずが、本当の事になってしまうとは。 本当に残念でたまりません。
サトーさんとの出会いはいつだったのか、釣行レポートをひっくり返してみると、2013年の9月、怪しい面々隊との酒盛りの時でした。以前からキャンプ場で見かけてはいたものの、面識は無く、多分この時が初対面だったように思います。この時はサトーさんと話すこともなく、面々隊のみんなと一緒に酒を酌み交わしただけだったように思います。
翌シーズンから、サトーさんはキャンプ場の受付の手伝いを始め、「キャンプ場の看板おじさん」に。管理棟にお世話になる事も増え、サトーさんの作った料理がとても美味しかったことを思い出します。 中でも記憶に残るのは、岩魚の卵の醤油漬けと、サトーさんの作ったイワナの南蛮漬け、中華風あんかけなどの、イワナ料理の数々。
それからのお付き合いでしたが、5月に訃報を知らされとても残念ですが、きっと天国からキャンプ場を見ているのでしょうね。 サトーさん、七入オートキャンプ場をこれからもずっと見守っていってください。
今日ものんびりスタートです
今日の午後から雨予報と、キャンプには残念な天候だが、キャンプサイトには4組程のキャンパーが設営している。テントの傍らにウエーダーが干してあったり、水場にタモアミが干してあったりと、全て釣り師のようです。
ここ数日それほど雨は降っていないのか、川の流れは濁っておらず、若干多めといったところで一安心。カップ麺をすすっていると、オーナーの軽トラがやってきたので、入漁券を購入する。
オーナーが「ヒビヤさんも来てるよ、あの入口のところでテント張ってる」と教えてくれるが、私は実はヒビヤさんとは直接話しをしたことは無いのです。双方、面々隊の隊長タカハシさんと繋がりがあるので、オーナーは顔見知りだと思っているようです。
ヒビヤさんのテントにバイクは無く、どこかの源流にでも行っているのでしょう。以前はルアー専門だったようですが、最近は源流のチョウチンテンカラにハマっているようです。 【源流の釣り2019】令和初の源流テンカラ!毛鉤やるにはちょっと季節が遅れ気味!? しかしヒビヤさん、記事のアップが早いですね。
飯を食べ終え、ゆっくり支度をして8時過ぎに釣り開始。キャンプ場から国道を渡り、向かいの七入駐車場へと向かう。釣り人の常識「釣りの時合はマヅメ時」と言われているが、どうも毛鉤釣りに関しては、朝マヅメに関してはそうも言い切れないような気がします。(川幅が広くポイントが多く点在する渓流の場合)
1発目から幸先の良いスタート
国道から駐車場を見渡すと、車は1台しか停まっていないので、大丈夫そう。ショートカットして土手を降りて、川沿いを確認すると、あら残念。一番良い場所に2人の釣り師が陣取っておりました。駐車場建物前の大きなプールには、多くの魚が溜まるので、だいたいここを攻める人は、根っこを生やしたように動くことはありませんので、プールの流れ込みの上手から、探っていくことにします。
今季3回目の釣りで、やっと毛鉤の結び方をマスターしたコースケだが、穂先のリリアンとテーパーラインの結び方はまだ覚えていません。「父さん、どうやって結ぶんだっけ?」2種類しかない結び方、早く覚えようね!
放流イワナには逆さ毛鉤の方が良いのだが、コースケは見える毛鉤が良いという事で、まずはゼンマイ胴カディスをチョイス。父さんは釣行前にせっせと巻いた、対放流イワナゼンマイ胴毛鉤をチョイスし、ハリスに結ぶ。
ゼンマイ胴カディスを結んだコースケには、水深の浅く、底石の多い緩い流れのエリアを狙わせて、父さんは水深のややある緩い流れを狙ってみる。
しばらく毛鉤を流していると、毛鉤に反応した魚影がUターン。そしてスーッと上手の流れの底に入っていった。 魚が潜んでいるであろう場所を狙って、流れに毛鉤を送り込むこと数投。川底で魚が反転したのを確認して、合わせをくれると、トルクのある手応えが竿に伝わってきた。
父さんが本流で好んで使っているこのSZテンカラFS、ラインの長さはロッドと同長程度の使用を前提にした設計なので、ロングラインで大物を掛けると穂先が腰砕けになってしまいます。ロングラインだと掛かった魚を寄せようと、竿を大きく後方に倒す必要があります。そうすると竿の先だけ曲がってしまい、コントロール不能になってしまうのです。さんざん上下流に走りまくられ、魚が疲れてきたところで、やっと寄せて取り込み完了。 胴の太い、丸々と太ったイワナをゲットしました。 手に取ったイワナは、もちろん放流物なのですが、近年手にしてきた放流物とも明らかに紋様が違うイワナで、ちょっと違和感を感じました。
コースケも父さんが釣ったポイントを狙って毛鉤を流しますが、その毛鉤では底に居ついているイワナは無理です。水深の浅い岩の際の流れを狙うようにと言うのですが…
毛鉤の流れ方は打ち込み方で変わる
解かっていないようなので、「ちょっと貸してみぃ!」と、コースケの竿を取り上げ、「この毛鉤はこういう所を狙うの!」と脇の細い流れの石際へ毛鉤を流す事、数投。 空合わせで小ぶりな岩魚が毛鉤を咥えてくっついてきました。
「ほらな、釣れた」と竿を返し、コースケへテンカラのレクチャータイムスタート。
前回、前々回にも教えてはいるはずなのだが、バックキャストが弱く、後方にラインが伸び切らないまま打ち込もうとするので、竿を前に振りすぎてしまい、結果テーパーラインが手前の流れに着水し、毛鉤が引っ張られてしまっている。
毛鉤は流れに乗せて自然に流れるようにすることとが、一番大事なポイント。そしてテーパーラインの張り加減は、毛鉤が自然に流れるよう、引きすぎずたるませ過ぎずのテンションで、基本的にはテーパーラインの先が少し着水してい程度をキープするように教え、キャスティングの度に、ダメ出しをしながら七入橋まで釣り上がる。
七入橋を越えた所は例年魚が溜まっているポイント。コースケにも「ここには絶対魚がいるからな~」とハッパをかけ、右岸左岸に二手に分かれて流れを探って行くが、魚の反応は無し。
ふと上流に目をやると、百メートル程上手に釣り人の姿を確認。しばらくしても移動する気配がないので、一旦キャンプ場に上がり、水場前の階段を降りた場所から釣りを再開。
水場下の流れも魚の反応は無く、一段上がった場所でコースケの流す毛鉤にイワナが反応するもその後は沈黙。そこで、コースケの毛鉤をグリズリーパラシュートに交換。コースケが辛抱強く毛鉤を流していると、水面下のイワナがコースケの毛鉤目がけて上がってきて…
魚の動きが見えていたコースケ、はやる気持ちを抑えきれず、咥える前に合わせてしまい、空振り。そんなに慌てなくても、合わせるのは魚が反転してからで十分だぞ~
気を取り直して淡々と毛鉤を流すコースケに、やっと本日1匹目がヒット。流れの中に立ちこんでいたので、慌てふためきバタバタと暴れるイワナを陸へ。とイワナの咥えていた毛鉤が外れてしまい、痛恨のバラシ。
流れの中に定位するイワナは見えるものの、その後は反応しなくなったので、こいつらはまた夕方にでも相手をすることにし、昼食タイム。
午後も本流を狙う
椅子に掛けてウトウト居眠りをして、ふと目を覚ますと午後2時を回っておりました。
コースケにはまだ支流の釣りは無理なので、午後も午前中と同じく七入駐車場からキャンプ場までを攻めてみたいと思います。
駐車場前のプールには相変わらず釣り人が入っていたため、午前中と全く同じ場所からスタート。コースケは毛鉤をパラシュートに替えてのスタートです。
午前中のレクチャーもあってか、キャスティングも上達し、さっそく1匹目をゲット。釣った魚を逃すまいと、鷲づかみにしております。
魚を魚籠に入れ上流に進もうとすると、いつのまにやら目の前にフライマンの姿が…
仕方がないのでまたまた護岸を登ってキャンプ場へエスケープ。水場の階段から再度川に降りるのですが、またもやそこには釣り人が…
しょうがない、最後に午前中コースケが釣り落したポイントだけ狙おうと行ってみると、そこにも釣り人が二人…
今日の七入界隈は、管釣り並みの釣り人の多さでした…
今晩のキャンプメシ
人の多さに、早々に上がり着替えを済ませて晩飯の支度にとりかかる。 初めはシヤシヤと降ってきた雨も、だんだんと粒がはっきりしてきました。
本日のメニューは、4月の大芦でパエリアとステーキで腹一杯になり作れなかったジャガイモとベーコンのチーズ焼きと、前回スープ用の鶏の手羽先をつまみ食いしたら美味しかったとのリクエストで、鶏の手羽先焼きをスキレットで調理しました。
まずは焚き火を起こしてから、晩飯の支度開始。魚をさばくのが得意なコースケにイワナの下処理を任せ、父さんはまずは一品目の「ジャガイモとベーコンのチーズ焼き」に取り掛かる。
とは言っても何のことはない。 ジャガイモを5mm程の厚さにスライスし、ベーコンを適当な大きさに切ったものをアルミホイルを敷いたスキレットに敷き詰めて、塩コショウをして準備完了。
スキレットのジャガイモに火が通ったら、シュレッドチーズを振りかけて、チーズが溶けるまでもうひと焼きで、ジャガイモとベーコンのチーズ焼きの完成です。
アルミホイルごとスキレットから取り出し、次の調理へ。味は、間違いなく美味しいです。
スキレット料理2品目は手羽先焼き。 塩コショウで味を付けた手羽先を、オリーブオイルでニンニクを炒めたスキレットで両面焼き色が付くまで焼きます。 3品目のスープの具材用に、大きく切った玉ねぎ・ニンジンをスキレットに追加して、30分程蒸し焼きにして完成。
手羽先焼きを2ラウンド行い、食べきれない分は、そのままスープの具材に、スキレットに残った具材を入れ、キャベツを追加し、水とコンソメスープを入れてそのまま火にかけておけば、3品目のスープの完成です。
母さんの実家からトウモロコシがちょうど届いていたので、今日のメインは焼きトウモロコシ。
皮付きのままのトウモロコシを焚き火の上で焼きます。皮が真っ黒に焦げるまで焼くと、ちょうど中は蒸し焼き状態になります。
焼けたトウモロコシの皮をむき、熾火で焼き色をつけたら、しょう油を垂らして完成です。
今回の釣果
状況:若干多めの水量
- 午前
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釣果
私: > 岩魚27cm 1匹
岩魚20cm 1匹
使用毛鉤: 対放流イワナ用ゼンマイ胴毛鉤
コースケ: > 1匹掛かるも無念のバラシ
使用毛鉤: グリズリーパラシュート
- 午後
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釣果
私: > 岩魚25cm 2匹
使用毛鉤: 対放流イワナ用ゼンマイ胴毛鉤
逆さ毛鉤
コースケ: > 岩魚25cm 2匹
使用毛鉤: グリズリーパラシュート