テンカラ釣行レポート
2017年7月29日檜枝岐七入釣行
テンカラの盛期を迎えて
今年2回目の七入釣行。台風の影響で天気予報は関東一円どこも傘マーク。今回も場所は七入と決めておりましたが、前日メンバーのスージーから場所変更の提案が・・・ ボスに誘われたスージーがフライフィッシングの道に足を踏み入れたのはかれこれ10年前の事。それまでは、道具にもあまりこだわりがなかったのだが、去年あたりからロッドやら小物をこまめに買いだし、フライフィッシング熱に10年の歳月を掛けてようやくかかったようです。
スージーの意向を汲んで各方面の天気を調べるが、台風の影響でどこも似たり寄ったりの天気。現地のサトーさんに現地の状況を聞くと「水量は毛鉤釣りにはちょうどいいよ。天気は知らないけど」との回答。 知らない所に行くよりは、勝手知ったる場所の方が得策と判断し、山の天気がはずれる事を願って七入へ。
前回の釣行では逆さ毛鉤とパラシュートを巻いて持っていったが、エルクヘアが在庫残り僅かだったので、前週の休日にせっせと巻いてみました。 いつもはボディーにオーストリッチハールを巻いた物を使っていたが、毛足のちょうど良い物が無くなってしまったため、今シーズンから試しているゼンマイの綿毛を胴に巻き、その上にボディーハックルとして、毛足の長いオーストリッチハールを巻いてみた。このタイプは浮力が弱いので、もう1種類、ボディーに浮力抜群の番犬クロの毛を巻き、ボディーハックルにグリズリーを巻いたエルクヘアも巻いて、毛鉤の準備は完了です。
雨の影響の少ない沢を狙ってみるが
朝食を摂り終えると、スージーは早速釣り支度を始める。フライフィッシング熱に侵されたスージーにご所望の場所を譲り、雨が降ってもそれほど水量の変化のない硫黄沢に出合いから入ってみることにする。 雨の降り続く中、カッパを着こんでキャンプ場の端から硫黄沢出合に行ってみると、水量が半端ない。水も濁って本流と同水量くらいの水の勢いで対岸へも渡れそうにもない。行くか行くまいか、しばらく考えて撤退。 仕方がないので、登山道を歩いて普段は水量の少ないA沢へ向かう。
いつもならスネ位の水の流れのA沢だが、上流で相当雨が降ったのか、水量が深い所で股下近くまで増水している。水は完全には濁っていないので、準備をして竿を出してみることに。 まずはゼンマイ胴のエルクヘアをハリスに結んでみる。 流れが強いので、ポイントが少ない。脇のタルミに毛鉤を落とすと「ピシャッ」と岩魚が出た。合わせて流れから抜き上げると25cm程の天然岩魚。
続けてもう1匹、同じようなタルミで岩魚を掛ける。雨で写真を撮っている場合ではない状態。ここで、クロの毛カディスを試してみることにし、毛鉤をチェンジ。 ウエーダーでは多分遡行は困難な、水量の多い沢を慎重に渡りながら遡行する。クロの毛カディスは岩魚には不評のようで、そこから当たりはパッタリと止まった。
1時間程釣りあがったが、ここから上は普段から流れの激しい場所になるので、これ以上は無理と判断し、沢を下る事に。 流れの強い沢通しで降りるのは危険と判断し、それほどの距離は遡行していなかったので、沢沿いに藪をこいで沢を下る。先ほどまで降っていた雨も止み、薄日が差し込み始めるとカッパを着こんだままだと汗だく。お昼前にキャンプ場に戻る。
雨にもマケズ、増水にもマケズ・・・スージー出撃
雨は降っているが、濁りが取れてきているので、上流ではそれほど雨は降っていないのだろう。 フライフィッシング熱に侵されたスージーはそうめんのお替わりを平らげると、水量の多さにも負けず、ティペットにマーカーを取り付け出撃。キャンプ場前の増水した流れをニンフの釣りで攻めるようだ。 この水量では七入駐車場下も厳しそうなので、私はタープの下でボスと酒盛りをすることにし、しばし様子を見る事に。
いつもならキャンプ場下の流れをひっきりなしにフライマンが上がってくるのだが、さすがにこの水況・天気では釣り人の姿は見かけない。 焼酎に手を出して本腰を入れて呑み始めて1時間位経ったろうか。下流の流れに人影発見。スージーでした。 奥の流れの方がポイントが多いのですが、流れが強くて渡れなかったようで、岸沿いに釣り上がってきました。
オイシイところ頂きました
このまま飲んだくれていたら、晩飯の支度の前に出来上がってしまいそう。水量も落ちてきたので晩飯前にちょいと腹ごなし。スージーの手が届かなかった対岸を探ってみることにする。 ちょいと飲みすぎで足元が怪しいが、階段を降りてだいぶ濁りの薄まった流れに足を浸ける。晴れていれば気持ちいいのだが、曇天模様だと足が冷ゃっこい~ 午前中の小沢は1.5m程のレベルラインの釣りでしたが、本流なので2ヒロ半のテーパーラインに、ハリスも1ヒロ。毛鉤は午前中にも岩魚に好評だったゼンマイ胴カディス#15を結んで準備完了。
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対岸のタマリめがけて
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おっしゃ、喰った~
ザバザバと膝上程の水量の流心を越え、対岸のタルミに毛鉤を打ち込む。 平水の晴天時にはほとんど狙う事のないような浅いたまりに毛鉤を落とすと、鏡のような水面に小さな波紋が立った。 合わせると、魚の手応え。幸先良いスタートです。魚を寄せたらラインを掴んでたぐり寄せる。 足元でユラユラと流れに揺れる岩魚。あともう一たぐりというところで、パシャっと暴れられ、毛鉤だけが空しく手元に・・・
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ポイントを変えて毛鉤を流す
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2匹目ヒット~
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今度は慎重に・・・
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またやってしもた~
気を取り直して、対岸際の流れに毛鉤を打ち込んで岩魚の出るのを待ち構えていると、またすぐに2匹目が毛鉤を咥えに流れの中から顔を出した。 あまり強く合わせると、0.6号のハリスは簡単に切れてしまいます。ヒョイと合わせて2匹目ヒット! 今度は慎重に・・・と思いつつも、ロングラインなので最後は手で手繰り寄せるしか方法がない。酒の呑みすぎか?2匹目も手元まで寄せたところでハリが外れて逃げられる始末。 たも網買った方が良いかも・・・
3度目の正直でゲットした岩魚は久々の・・・
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またまたヒット~
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今度は逃さないぞ~
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頭が水面上に出たらひと安心
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やっと釣り上げることが出来ました
対岸の際を丁寧に探っていくと、ボサ下にうまく毛鉤が入った。水深は浅かったがボサに身を潜めていたのだろうか、ポツッと水面に反応が出た。合わせると魚の手応え。今度こそはと手繰り寄せる。魚影の割には引きがイマイチで、ラインをたるませないように慎重にたぐり寄せる。 今度は水面に頭を出させるところまでハリスをたぐる事が出来た。手中に収めた岩魚は引きが弱かったくせに、結構良いサイズ♪放流物の良型岩魚でした。
対岸の岸際をひと通り探り終え、緩い流れの筋も探ってみるが反応はなし。足も膝上まで浸かりっぱなしで冷えてきたので、そろそろ終了。 テントサイトに上がって、魚籠に収まった岩魚を改めて見ると、結構なサイズ。メジャーで計ってもらうと、尺岩魚でした。 放流物だったので、尾びれが擦り切れていましたが、尾びれが擦り切れでなかったら32~3のサイズでした。 久々の尺岩魚に満足満足。釣って間もないので、刺身にして美味しく頂きました。
今回の釣果
- 午前中
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状況:雨で本流はカフェオレ色。普段水量の少ない小沢も水量多く、ウェーダーでの遡行困難。
時間帯:9:00~12:00
釣果: 私> 岩魚 25cm×1匹・20cm×1匹
スージー> 岩魚 20cm×3匹
使用毛鉤:私> ゼンマイ胴エルクヘアカディス#15
スージー> ビーズヘッドへアーズイヤー
- 午後
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状況:降雨は続いていたが、本流も濁りが薄くなり水量も時間とともに落ちてきた。
時間帯: スージー> 14:00~16:00
私> 17:00~18:00
釣果: 私> 放流岩魚30cm×1匹
スージー> 撃沈
使用毛鉤:私> ゼンマイ胴エルクヘアカディス#15
スージー> ビーズヘッドへアーズイヤー