テンカラ釣行レポート
2017年6月24日福島県檜枝岐七入釣行
今年の初会津釣行
毎月月末定例の釣行ですが、先月はボスが仕事の都合がつかず、スージーは先約があったため釣行はお流れ。スージーは西根川で例年以上の雪代に阻まれ貧果に終わったようです。 今回の釣行は久々に3人での釣行で、いつもの檜枝岐の七入へ行ってまいりました。
いつものように明け方到着し、仮眠を取る。がジジィになればなるほど、睡眠時間が短くても明るくなると目が覚めてしまう。ボスと共に5時半起床。心配だった空模様も薄雲がかかる程度でひと安心。管理棟の方に人影が見えたので挨拶に行くと、サトーさんと、先週の七入の釣り大会で大物賞に入賞したイナバさんがテラスでくつろいでおりました。
ひとしきり話をしてテントに戻り、朝のコーヒーを淹れる。いつもコーヒーが入ったのを見計らってテントから起きてくるスージーだが・・・ 「今日も?今日もか?」とボスとヒソヒソ話をしていると、お約束のようにテントから這い出してくるスージーでした。
朝食をそそくさと食べ、いざ出陣。今回はこの間投稿したゼンマイ胴の伝承毛鉤で巻いたゼンマイ胴の毛鉤と、玄関に浮遊していたわが家の番犬クロの抜け毛で巻いた毛鉤の実力を計るのが主な目的である。 身支度を整えて、3人でいざ出陣。のはずだったが、ボスは動かずテントで待機???
スージー、巨大岩魚の剥製に釘付け
二人で管理棟に入漁券を求めに行くと、スージー軒先にぶら下がっていた燻製用の岩魚に釘付け。尺にはちょっと届かないサイズだったが、興味深々のスージー。それを見たサトーさん、「こっちにもっとすごいのあるよ~」と管理棟の壁に飾られた額を指差す。 一番大きなサイズで約50㎝ある岩魚の剥製が、管理棟に飾られていました。管理棟の常連さんが只見川本流で釣ってきたものを、同じく常連さんが剥製にしてくれたもののようです。 スージー、この巨大岩魚の剥製に釘付け。しばらく眺めておりました。
管理棟で入漁券を購入したら、私は残り物を求めて七入駐車場へ、そしてスージーは実川林道奥へと消えていった。 駐車場を歩いていくと、長靴を履いたフライマンが一人、おかっぱりでキャスティングを繰り返していた。声をかけると、この下に先週の残り岩魚が何匹か泳いでいるようで、そいつを狙っているようだ。堰堤上から入ってもいいか了承を得て、七入駐車場下流から入渓することにする。
水量は若干多めの今日の檜枝岐川。今年は雪解けが遅かったので、例年に比べても流れが太め。小手調べにまずは#17番のパラシュートを結んで流してみる。 流れる毛鉤目がけて、ピシャッと魚のアタックがあるが出が荒い。この界隈はフライマンが多いので、水面上のフライにはかなりスレ気味。 こういう時は、やはり水面直下の逆さ毛鉤に歩がある。早速毛鉤をゼンマイ胴の逆さ毛鉤に替えて、ポイントを探っていく。
イワナの溜まっているプールで色々試すが
フライマンが粘っているプールまで上がってきた。途中でもう一匹の岩魚を追加。1匹目と同じく25㎝程の放流物の岩魚でした。 プールから流れ出す瀬の筋を流しながら瀬を渡っていく。ここは、ヤマメが放されていればヤマメの好ポイントなのですが、今年は無反応。 長靴を履いたフライマンの対岸からプールに溜まった岩魚を狙うが、だんだん風が強くなってきて、風でラインが引っ張られてしまい思うように毛鉤を流せない。
対岸から釣りをしているフライマン、私が来る前から釣っているから、もう1時間以上同じポイントを攻め続けているようです。フライは見た感じエルクヘアの#14というところだろうか。 岩魚が流れに潜んでいるのは間違いないので、しばし毛鉤を変えつつ風の弱まる合間を狙って放流岩魚を狙ってみる。
ここでわが家の番犬”クロ助”の抜け毛で巻いた”クロノ毛鉤”を使ってみる。ゼンマイの綿毛は毛足が短くてタイイングに苦労したが、犬の毛は毛足も長くフライのマテリアルには使いやすかった。これで反応が良ければ量産体制に入るのだが・・・ クロノ毛鉤をハリスに結んで流れに打ち込む。ボディの色が黒なので視認性が心配だったが、白っぽいハックルを巻いたので視認性は抜群。そして何より浮力がすごい!
やっとヒレピンの綺麗な岩魚
攻め切られたプールに見切りを付け、上流に釣り上がっていく。プールから上流は水量が多いせいもあり、毛鉤釣りのポイントが少ない。点在するポイントをたたきながらキャンプ場に向かって溯って行く。 七入橋をくぐった所にあるポイント、見た感じはさほど良いポイントには見えないのだが、毎回ここには良い型の岩魚が入っている。 岩の影からそぉ~っと毛鉤を打ち込む。逆光で水面下が見えなくて出たのは見えなかったが、空合わせで岩魚がヒット。
実川の奥のスージーの釣果は
キャンプ場横の流れを水場まで探ってみましたが、反応はいまいち。水場下の岸寄りの流れで小さな魚影が遊びに出ただけ。 階段を上がったらすぐにテント。ボスの姿が見当たりません。 午前中は七入駐車場からキャンプ場までの区間を探って、放流岩魚2匹とヒレピン岩魚1匹で終わってしまいました。
ボスが見当たらないので管理棟にでも行って呑んだくれているのかと思いきや、テントがゴソゴソしてボスが出てきました。 珍しく寝ていたようです。 スージーが戻ってくるまで一杯やって待っていましたが、なかなか戻ってきません。 おいしい思いをしているか、クマにでも襲われているか・・・
老眼対策に
昼食の支度をしながらよもやま話をしていると、スージー「これ買ったんですよ!よく見えますよ~」と帽子のツバについたルーペを自慢気に見せてくれた。 前回の大芦で毛鉤のアイにティペットを通すのに一苦労していたスージー。寄る年波には逆らえないと、ルーペを新調したようです。
ちょいと借りて、毛鉤のアイを覗いてみると・・・ うぉ~っ!よく見える~。やはり四十も半ばを過ぎると必要になりますね。拡大鏡・・・ 写真に撮ろうと思いましたが、ピントがうまく合いません。 私も買おうか本気で悩んでしまいました。 スージーの買ったルーペはティムコのフリップ・フォーカル X2.25 この商品のようです。⇒
お昼のスパゲティーを平らげると、スージーはそそくさと準備をして午後の部へ。 まずはキャンプ場近辺を探るようです。 テント前の流れを眺めていると、次から次へフライマンが入れ替わり立ち代わりやってきます。 おじさんは眠いので、ウェーディングシューズを履いた釣り装備のまま、ブルーシートを広げて暫し昼寝~
どれ位寝ていたでしょうか、ボスの声で目が覚めました。起き上がるとボスが護岸の上から川に向かって叫んでいます。 視線の先を見てみると、スージーがフライロッドを振っていました。 「もーちょい右!白アワの立っている所!」ボスが流すラインをレクチャーしておりました。 スージーはフライの師匠がいて幸せです。
渓魚の付く場所、フライを流すラインをこーやって師匠が親切丁寧(?)に教えてくれるのですから。 遠投でのフライのコントロールもいつの間にかかなり良くなっています。 が、ここでそんなに遠投しなくても・・・、ラインが手前の流れに食われちゃって、ドラグがかかちゃうよ~。もう少しポイントに近づいた方が、余計なドラグがかからなくて良いと思うのはおじさんだけでしょうか・・・
まだまだ修行が必要なスージーですが、私がお昼寝してる間にこっそりと良型のイワナを上げておりました。 放流物のイワナですが、サイズは27cm。テントを設営してある目の前の流れで今シーズン最大のイワナを釣り上げたスージーでした。 川から上がると、最後の〆に七入駐車場へと向かうスージー。只今フライに夢中です。
私も夕マヅメにテント前を探ろうと思っておりましたが、依然フライマンが下から上がってきます。 ということで、今日の釣りはこれにて終了。スージーもすぐに戻って来て、夕餉の準備にとりかかりました。
この後は第2部2017/6/24-七入オートキャンプ場レポートへ続く
今回の釣果
- 午前中
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状況:雪代は収まるも水量やや多め
時間帯:8:00~13:00
釣果:私> 岩魚 25cm×3匹
スージー> 岩魚 20cm×10匹
使用毛鉤:私> ゼンマイ胴逆さ毛鉤・ゼンマイ胴伝承毛鉤 #14
スージー> エルクヘアカディス#15
ボス> エルク?パラ?#14番(夢の中で使ったようです)
- 午後(スージー)
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釣果:岩魚27cm×1匹
使用毛鉤:エルクヘアカディス#15