テンカラ釣行レポート

2017年8月27日檜枝岐舟岐釣行

二十年振りに舟岐川へ

貴重な月に一回しかない土日の2連休。6月からのシーズン中は、七入オートキャンプ場をベースにしてテンカラ釣りを愉しんでおりますが、今回は運悪く、釣行日がフィールアース2017尾瀬マウンテンフェスのイベントにぶつかってしまった・・・

釣行場所の代替候補には、30年近く前に足繁く通った奥鬼怒の無砂谷、5月のお決まりの南会津のとある渓、キリンテ地区のキャンプ場をベースに檜枝岐川、などの候補が上がっていたが、奥鬼怒の無砂谷はスージー号ではちょっと厳しい、南会津のとある渓はボスの「たまには違う場所に行きたい」の一声で、キリンテ地区は「マウンテンフェス」で混雑しそう、ということで、舟岐川中流域にある舟岐オートキャンプ場をベースに舟岐川を探る事となりました。

舟岐オートキャンプ場
足を引きずっているボスは今回も?

朝方まで降っていた雨も止み、予約をしておいた舟岐オートキャンプ場にベースのテントを張り、今日はキャンプ場周辺を探ってみる事にする。

釣りの支度をしていると、スージーがおもむろに新アイテムを披露。Amazonで注文したというライムグリーン色のフライロッド。まだフライ熱は継続中のようだ。そして負けじとボスもニューアイテム、タックルベリーで入手したという中古のグラス製のフライロッドは聞き慣れないメーカーの物で、かなりの年代物のようだ。

今シーズンの釣行でまだ竿を出さなかったボス。今回は出撃するのか?と思いきや、「ただ、おニューのロッドを組んでみただけ~」と今回もやる気はないようです・・・

舟岐林道
キャンプ場から先はダートになる

釣り支度も整い、スージーがキャンプ場直下から釣り上がるとの事なので、私はキャンプ場からしばらく歩いた所から入渓することにした。

キャンプ場の管理棟で入漁券を購入し、舟岐オートキャンプ場脇の道を歩いていく。舗装されていた林道は程なく砂利道となり、舟岐川の流れを見ながら15分程歩いたあたりのところで、林道から渓に降りてみる。

流れに入ってみると思った以上に水勢が強く、遡行に苦労する。ポイントに毛鉤を打ち込んでみるがイワナの反応は全く無し・・・。しばらく探ってみるが、先の流れが階段状の荒い流れになっていたため、いったん林道に上がって次の入渓場所を探しながら林道を上がって行く。

舟岐川
舟岐川本流の流れ

しばらく歩いていくと、川沿いに走っていた林道が上り坂になり、川との距離が離れて行く。堰堤を3つ過ぎた辺りで再度林道から川に降りて釣りを再開するが、チビの反応が1回のみ。更に先の流れが荒くなっていたので撤退。

歩いてこの先に行っても渓相は同じような感じっぽいので林道をUターンし、戻りがけに堰堤下を探ってみる。毛鉤を変えて水面上・水面下と流してみるが、日中なので魚の気配なし。で、あきらめてキャンプ場に戻る。

キャンプ場に戻ると、呑んだくれているはずのボスの姿が無く、スージー号も無い。ボスの足を考慮して二人で車で移動しているのか。
歩いて喉が渇いたので、とりあえず一杯。時間はまだ11時過ぎ・・・

昼過ぎまで二人の帰りを待っていたが、帰ってこないのでキャンプ場下の流れに竿を出してみることにし、道を少し下って行くと車が1台停まっていた。
流れを見渡しても釣り人の姿が見当たらないので、入渓してみるが相変わらず魚の気配無し。
竿を振りながらしばらく上がっていくと、流れの脇にぽっかりと浮かぶ魚の影発見!結構いいサイズの岩魚がユラユラと泳いでいた。

ゼンマイ胴のエルクヘアカディスを結んでイワナの真上に毛鉤を流すが、全く反応してくれない。毛鉤を変え、サイズを変え、筋を変えて流してみたが、何度か追いかけてきてUターン。
かなり粘ってみたものの、そいつは毛鉤を咥えてくれませんでした。

ふと時計を見るともう1時過ぎ、スージー達もいいかげん戻っているだろうと、川から上がるとすぐにジムニーが見えた。粘っていたのはキャンプ場からすぐ下でした。
キャンプ場に戻ると、スージー&ボスとも意気消沈。ボスはスージーに強引に釣りに連れて行かれたようです。私が先ほど入った辺りから入ろうとしたらしいのですが、先行者の車があったため車に乗って下流に移動して釣っていたようですが、下流も人が多く入渓場所を探すのに苦労したようです。
そして苦労して入渓しても、魚の気配ゼロ。お盆明けの渓流はどこも一緒です。

絶対に仕留めてやる!

舟岐オートキャンプ場下の舟岐川
舟岐オートキャンプ場下の流れ

遅い昼食を食べて、一息ついた午後3時。このまま終わりにするのは癪なので、先ほどの岩魚に再度挑戦すべく、スージーと二人でキャンプ場から続く踏み跡を辿って川に降りていく。スージーはロッドを持たずに私の釣りの見学をするようだ。
イワナの定位していた場所の少し下流まで回り込んで下流のポイントから探っていく。毛鉤はゼンマイ胴エルクヘアカディスの#17番。
この近辺の流れは岩魚が居付けるような場所が少ないので、「いかにも的なポイント」だが、やはり攻め切られてしまっているようで、岩魚の気配は全くなし。

イワナのポイント
白い丸のところに岩魚が定位している

いよいよ先ほど岩魚が定位していたポイントを探る事にする。「さっきのイワナはまだいるかな?」と水面を目を凝らしてよく見ると、まだ同じ場所に定位してくれていました。
お昼時は、ちょうど陽が流れに差し込んでいて、岩魚の影がくっきりと川底に写っていて岩魚の存在に気付いたが、今の時間は陽がかげってきて、そこに居るのを知らなければ、絶対に見落としてしまう。
上部から垂れ下がっている木の枝に注意しながら、毛鉤を岩魚の待ち構えている筋に落とそうとするが、なかなか入ってくれない。

筋にうまく入った数投目、岩魚が水面に上がってきて「ピシャッ」と水面にしぶきが立った。
「おっ、出たぁ~」と、後ろからスージーの歓喜の声が上がるが、合わせをくれた竿には魚の手応えなく、空振り。微妙な流れの筋に、その後も粘り強くゼンマイ胴エルクを流すが、一度出た毛鉤には、その後出てくることはなかった。
毛鉤をパラシュートに変えると、また「ピシャッ」、でも空振り・・・そして無視・・・
浮かせてダメなら、これはどうだオリジナル伝承系毛鉤、極小#18番!
ん~、毛鉤が小さすぎて、手前の筋の流れで毛鉤が引かれてしまう・・・
「ならば!」と結んだ逆さ毛鉤の#14番。軽~くテンションを掛けて誘いながら流す。
竿をあおりながら流していると、ラインが微妙に張り岩魚が「ユラッ」と揺れた。

テンカラ釣り
黙々と、見えイワナをしつこく狙い続ける

「あ゛~っ、咥えてた~」
その後も、大きなサイズの毛鉤を水面上に流したり、アントフライを流したり色々試したが、定位する岩魚は流れてくる毛鉤を完全無視。

私も何回か引っ掛けてしまった背後の木の枝には、#12番サイズのずいぶん大きなパラシュートがぶら下がっていました。やはり、お盆休み期間にフライでかなり攻められていたのでしょう。ドライタイプの毛鉤はあきらめ、最後に再度逆さ毛鉤#12番を投入。
誘いを掛けながら、何度か流したその時にやっと毛鉤を咥えた岩魚。 合わせをくれると、「ガツン」と竿に手応えが伝わって来た!
「ヨッシャ~!」と思った途端、スッと竿が軽くなる・・・ すっぽ抜けてしまいました~

さんざん私の相手をしてくれていたイワナさんも、フッキンングしただけあって、さすがに姿を隠してしまいました。そいつは諦め、点在するポイントを探ってみましたが、やはり反応は無し。キャンプ場前の階段のところまで探ってみましたが、確認できた魚影は2匹のみでした。

焚き火でシュラスコ
晩飯は、ワイルドに焚き火でシュラスコ

毛鉤釣りのゴールデンタイムはまだまだこれからですが、川から上がって納竿。今晩の晩飯作りにとりかかります。
舟岐オートキャンプ場の今晩の泊り客は4組。そんなに広くはないキャンプ場ですが、ゆったり過ごせます。ボスはしこたま焚き木を仕入れてきて、今晩の焚き火の準備は万端。火を起こして、塩コショウした牛のブロック肉をトライポッドにぶら下げて、じっくり焼き上げたシュラスコは美味でした~

今回の釣果

全員ボウズ~

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