テンカラ釣行レポート

-2014/8/30- 檜枝岐釣行

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今まで毎年来ていた夏休みのファミリーキャンプも、休みがお盆に重なってしまうようになったのと娘がキャンプに興味を示さなくなってしまったため今年から無しとなってしまい、寂しい思いをしております。

例年家族で5~6泊して、ゆったりと大自然を満喫していたのですがこの先そういう事は出来ないのでしょうね。 今釣行は夏休み最後の土日という事もあり、息子のコースケは溜まりにたまった夏休みの宿題を片付けさせるため、お留守番。また、いつものメンバー内でちょっとしたイザコザがあり、私とボス、スージーの3人での釣行となりました。

七入オートキャンプ場のキャンプサイト

スージーの仕事が遅く、今回はちょっと遅めの出立で七入に到着したのは午前2時。雨の降りしきるキャンプサイトは水浸し。とりあえず水の溜まっていない場所にテントを設営して屋根付きの場所を探して雨をしのいで、到着の乾杯♪ 今晩は軽めにと思っていても、一本・・・また一本と明け方まで飲んでしまいます。

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朝7時半、空には青空が広がっておりました。 寝袋を片付け、キャンプサイトへテントを移動。手前にテントが数張りあったので、キャンパーが多いかと思いきや、奥のエリアにはキャンパーが誰もおりませんでした・・・ 予報は雨予報だったのですが、天気は上々♪昨晩の雨で濡れた寝袋&マットを干し、雨に備えてタープを張って設営完了。 朝食を食べて腹ごしらえを済ませます。

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スージーがフックのアイにティペットを通すのに悪戦苦闘。「寄る年波には勝てないねぇ~」とからかっていたが、かくいう自分もハリスを通すのに一苦労。 そろそろ大きなアイのフックを本気で探そうと思う今日この頃である。 釣り支度を整え3人で釣り場の割り振りを決める。 ボスは夢よ再びと、M沢をチョイス。それでは私はお気に入りのI沢へ、スージーはA沢にと釣り場を選択。

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キャンプ場前から入って、実川を途中までスージーと一緒に釣り上がっていくことにする。スージーは私の釣り方を見たいと言って私を先行させてくれた。 お盆に釣り人がたくさん入っているだろうから、渋いかな?と思いつつ、夏の定番♯15番のエルクヘアを結んであらゆるポイントに毛鉤を打ってみる。 水面を流れるエルクヘアには反応が無し・・・ それではと、落ち込みの白泡に毛鉤を沈めて流心を流し、かけ上がりで空合わせした際に、「カツン」とアタリ。しっかりと咥えていなかったようで、水面下を黒い影が走るのが見えた。 同じポイントを数回流すと、空合わせで岩魚が掛かった。手に取ってみると、尾びれの擦り切れた放流物の20cm程の岩魚。 スージーがボソっと一言「エルクヘアって沈めても釣れるんですね・・・」 しばらくスージーと一緒に遡行したが、この先も魚影が薄そうなので、スージーと別れて山道に入り目的の沢へと向かう事にする。

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20cmにちょっと届かないので、リリース
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夏場の定番毛鉤、エルクヘアカディス

途中の山道で、人とすれ違い挨拶を交わす。身なりから見て、釣り人ではないようで、一安心。小さな沢だと先行者がいたら釣りを諦めるしかない。 目的の沢に辿り着いて、さっそく竿を出す。 早速プカプカ漂うエルクヘアに魚影が飛びつく。合わせて寄せてくると元気なチビ岩魚がエルクヘアを咥えていた。キープするにはちょっと可愛そうなサイズなので、リリースして先に進む。 どうやら先行者はいないようで、ひと安心。お盆中に人がかなり入っている事が考えられるので、ありとあらゆるポイントに毛鉤を打ってじっくりと探って行く。

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原生林の中を流れる渓は、マイナスイオンたっぷり。ポツリポツリと打ち込んだ毛鉤に岩魚が飛びついてくるが、キープするには微妙なリリースサイズばかり。今日は釣り人の人影にもそれほど警戒していないようで、ポイントに相当近づかない限りは岩魚の走る姿が見えないし、セオリー通りの場所でエサの流れてくるのを待ち構えている。

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そうこうしているうちに、午前の部の好ポイント核心部に近づいて来た頃に、やっとこさキープサイズのイワナがヒット。この後も好ポイントが続くので、良型岩魚を期待して釣りあがっていくが、残念ながらこの後はノーフィッシュ・・・ 時間なので、キャンプ場に戻る。

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釣りあがってきた渓を下り、登山道に入ってキャンプ場に戻る。もうすぐ9月だが、陽が出るとまだまだ暑い~ 汗をかきかきテントに戻ると、ボスが先に戻って一升瓶を抱えてすでに一杯やっていた。 すぐさまブシュッといきたいところだったが、ちょっと我慢して厚切りベーコンをスライスして塩コショウでソテーしてから一杯♪

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早々に一杯やっていたボスのボスの釣果は? またもや撃沈? 釣果を尋ねると水場に向かって行った。昨シーズンは釣り人の密度が異常な程濃いM沢だったが、今年は落ち着きを取り戻しているようで、水場に密かに隠していた岩魚を持ってきた。笹にエラを通された岩魚は28cmを筆頭に25cmUPが3本♪ 釣果に満足して早々に引き返して一杯やっていたようです。 焼いたベーコンをつまみに一杯やりながらスージーの帰還を待つが、なかなか帰って来ない。このままでは夕食になってしまうので、しびれを切らして作り始める。

ちょうどスパゲティーが茹で上がる、ちょうどその時キャンプ場の隅に上がってきたフライマン。 やはりスージーでした。 飯の匂いを嗅ぎつけて、丁度出来上がった頃合いを計ったように・・・ いつもグッドタイミングで戻ってくるので、隠れて飯の出来上がるのを待っているんじゃないかと本気で思ってしまいます。 釣果を訊くと、「こんなサイズばっかりでしたよ~、魚は掛かるんで楽しかったですけどぉ。」と、スマホで撮影した動画を見せてくれた。 頭より、スージーの巻いたエルクヘアの方が大きい位のチビイワナがピンボケでぶら下がっておりました。

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ボスの釣った岩魚を見て、「ちょっと写真を撮ってもらっていいですか?」と、ボスにスマホを渡し自分の獲物のごとく写真に収まるスージー。 スージーの知り合いの皆様~
スージーの見せる魚の写真の半分以上は他人の釣った魚ですよ~

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とは言うものの、スージーも密かに良い型も釣っていたようです。 こちらは正真正銘A沢でスージーの釣った岩魚です。25cm位はありそうなサイズです♪ スージーは、正統派フライマン(?)なので、リリースしてきたようですが、リリースするなら・・・

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昼食を食べ終え、午前の部に良い思いをしたスージーがもうひと釣りしたいと準備を始める。 今回はボスもいるし、焚き火は欠かせません。 前回は焚き火無しだったし、せっかく此処へ来たのだから・・・ ちょっと待てぃ~、釣りに行く前に薪運び!と、準備をしていると、雨がぽつぽつ降りだした。

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カッパを着込んで準備完了、「さぁ行くぞ~」と薪を括り付けるロープを準備していると無情にも雷鳴が鳴り出し、雨が激しく降り出した。 小降りになるまで待機しようという事で、タープの下でくすぶっていると、雨はどんどん激しくなりタープの下に雨水が流れ込む始末。 急いで排水の溝を切り、テントとタープ下の浸水を防いだ。キャンプ場の前を流れる実川もあっという間に濁りが入って、スージーの午後の部終了・・・

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タープを伝って落ちる雨を眺めながら、夜の部に備えビールを控え目に飲む。ボスは雨靴を忘れてタープ下から動けず・・・業を煮やして靴下代りにスーパーバックを履き防水対策を施していた。 雨は小降りになったが、薪拾いは諦めて管理棟で薪を購入。これでボスの愉しみだった焚き火が出来ます♪とは言っても、薪は少しなので大事に使って下さいね。 まだ時間は早いが夕食作りを開始する。晩飯のメニューはパエリア&ポトフ。

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薪がわずかしかないので、調理の熱源は木炭を使う。直火OKのキャンプ場だが雨降りの時は焚火台とトライポッドは必要不可欠。タープの下で炭を起こして調理開始。今日のパエリアはウインナーを入れたカレー風味のシンプルパエリア。ダッチオーブンで刻んだ玉ねぎ・ニンジン・ニンニク・ウインナーを、オリーブ油で炒めて、お米を研がずに投入。しばらく炒めたら水とコンソメを入れて、最後にカレー粉を少々。あとは炊き上がりを待つだけ。

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豚キムチをつまみながら一杯やっていると、カレー粉のたまらない香りがダッチオーブンから漂ってきます。20分程で鍋を火から下ろして、仕上げにピーマンのみじん切りを入れて10分程度蒸らして完成です。普段まともな物を食べていない独身スージー、ダッチオーブンの前でコッフェルとスプーンを持って出来上がりをじっと待っております。

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腹を満たしたボスは火の傍で、焚き火タイムに突入。使い終えたダッチオーブンは、綺麗に洗って焚き火にかけて油焼き。鉄製品はメンテナンスが大変ですが、使い込む程に愛着がわきます。 ふと気づくとボスは火の傍らで、薪を持ったままウトウト居眠り・・・ 私も寝不足気味なので、そろそろテントに。おやすみなさい。

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翌朝6時過ぎ、目を覚ますとテントの中には誰もいない。いつも最後まで寝ていたスージーが最近早起きになった。スージーもジジィの仲間入りをしたようだ・・・ テントから出ると、ボスはいつも通り焚き火を焚いていた。今朝の七入の気温は15℃、焚き火が恋しい気温です。ボスは残り少ない薪を温存して今朝の為にとっておいたようだ。 コーヒーを沸かして、昨晩の残り物を温めた朝食を摂ったら撤収作業。週末の七入釣行はあっという間に終わってしまいました。

七入オートキャンプ場の朝
今回の釣果
私:岩魚20cm × 2匹 リリースサイズ多数 ボス:岩魚28~25cm × 3匹 リリースサイズ多数 スージー:岩魚25cm × 1匹 チビ多数
使用毛鉤
エルクヘアカディス#12~#16

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