テンカラ釣行レポート

2012/6/30檜枝岐釣行―ボス奇跡の大岩魚―

コースケ初フィールド!

先月のうちに、釣行の予定をメンバーに伝えてあったにもかかわらず、スージーは『飲み会で行けません~』K氏は『奥さんが怖いので今回はパス』と、今回はボスを私の2名での檜枝岐釣行となってしまった。

釣行の数日前に、息子コースケに『行くか?』と聞いたが、その時は無関心・・・しかし金曜日の朝、突然早起きしてきてたまりに溜まった勉強をせっせとやっている。『行きたいのか?』と尋ねると、首を『コクリ』。 先月じいちゃんに連れて行ってもらったメバル釣りもボウズに終わったようだし、席も空いているので連れて行く事に・・・

いつものコンビニ
コンビニで、クワガタを探すも・・・

と、言う事で今回の釣行はボス&山本親子、息子のコースケは今釣行が渓流デビュー!果たして釣れるのかどうか・・・ 天気予報は上々!いつものように、金曜日夜、自宅を出発!

首都高・東北道は今日も順調! 23時過ぎに西那須野ICを出る。料金2550円也、夜間30%割引は有難い!途中のYショップで酒とつまみの補充をしつつ、クワガタを探すが残念ながらおりませんでした。

今回はプリン体OFFの発泡酒
今回のビールはプリン体off!

日付も変わった午前1時過ぎ、無事七入オートキャンプ場に到着!テントは、入口付近に一張りのみ。どうやら、ハーレー軍団は今年も来なかったようで一安心!ダッシュでテントを張り、車で寝ているコースケを寝袋に押し込み、『麒麟淡麗W』で乾杯。大芦釣行の直後痛風を患い、ビールを自粛していたが・・・ この時期は暑くなるのでビールは必須!!ボスに頼んでプリン体offのビール(?)を仕入れてもらった。

朝はコースケが早起きするはずなので、早目にお開きにするつもりが、久々にボスとつもり積った話をしているうちに・・・気付くともう3時! 明日の釣りに備えて、就寝!

朝の七入オートキャンプ場
朝一番に起きたのはコースケ?

何時だろう?テントの入り口を開ける『ジィーッ』という音がかすかに聞こえた。私はまだ、ウトウト・・・

その後もテントのジッパーを開ける音が聞こえ、しばらくすると、オーナーの星さんとの会話が聞こえた。目覚めて時計を見るとまだ6時、『今日は星さん来るの早くない?』と思いながらも寝袋を這い出した。 ご挨拶をして、キャンプ場代と入漁券を購入。

オーナーにもフェイスブックのお誘いをしてみたが・・・馬の耳に念仏???(星さん失礼しました!) 睡眠時間3時間はちょっとばかしキツイな・・・と思っていると、ボス曰く『俺は一昨日の朝から3時間しか寝てない!』 まぁ、眠くなったらちょっと昼寝でもしますか!

七入オートキャンプ場で朝食
ピーカンの青空の下での朝食。気分爽快!!

午前7時、天気はスッキリとした晴天。 七入に来てこんなに良い天気は久しぶりだ! コーヒーを入れ、お弁当に握ってもらったおにぎりを食べる。奥さん手製のおにぎり、あれっ?いつものドデカサイズじゃない! 今日のおにぎりは、コンビニで売っているような可愛らしいおにぎり。 あっ、コースケもいるからか・・・

飯を食べ終わるやいなや、コースケ『釣りいつ行くの?』 やる気モード全開のコースケに煽られて、釣り支度を始める。 コースケは短パンに長靴を履いて準備万端? 『長靴はダメ!サンダルにしなさいサンダル!』

午前8時、準備を終えていざ出陣!いつもならやっと起きだす時間だ。今日はたっぷり時間がある。 私とコースケは、子供向けの本流へ、ボスはいつものB沢に入る。

七入駐車場下の実川の流れ
七入駐車場下の檜枝岐川で、燧ケ岳を望みながらテンカラ竿を振る。

キャンプ場から国道を渡り、七入の駐車場の端まで歩き、河原に降り立つ。 解ってはいた事だが、後ろで『つめたぁい~』とコースケの叫び声。この渓流の水の冷たさに、負けてしまうか?

テンカラで釣れたヤマメ
可愛らしいサイズのヤマメがバンバン釣れてコースケご機嫌!

本日の毛鉤は、グリズリーパラシュート#15。フロータントをしっかり塗り、毛鉤を流れに打ち込む。

竿を振りだしてしばらくした所で、流れの芯を流れる毛鉤に魚が出た!がノーヒット・・・ドライフライの醍醐味に味をしめたコースケ、水の冷たさを忘れて集中モード。 一人で黙々と毛鉤を打つコースケに、待望の渓魚がヒット!

『とーさん釣れたよ』と、やっているうちにフックが外れ流れにポチャリ・・・残念。また釣れるよと言ったそばから、2匹目ヒット!

テンカラで釣れたヤマメ2
テンカラ初フィールドで、これだけ釣れるコースケが羨ましい

釣れたのは、放流物のヤマメ! ヒレピンなら綺麗なんでしょうけど・・・サイズもキープサイズには厳しかったが、コースケの初獲物だったのでキープしてしまいました!

魚体から見ても放流直後の雰囲気だったので、その後は比較的流れの緩い瀬の流芯に毛鉤を打ち込む。 至る所でヤマメが毛鉤に出てきて、コースケを飽きさせない。

3時間程掛けて七入橋の手前まで来ると、アタリが遠のいてきた事もあり、足の冷たさが限界に達したのか・・・ コースケ『今何時?キャンプ場に帰る!』と言いだした。 まぁ、小学3年でこれだけ集中してられたから上出来か?と思い、川から上がる事にした。

魚籠の中のヤマメ
午前中の釣果(コースケ)

午前中の釣果は5匹!うち2匹はコースケ一人で自力で釣りあげた。 自分が始めた時は、全てが独学だったので2シーズンはまともに釣れなかったのに・・・やはり師匠がいると違うな~

キャンプ場への道すがら実川林道に入り、昼食用にミズナ(ウワバミ草)を採ってキャンプ場に戻った。

やっちまいました・・・

対岸に放置されたマシュマロの袋
対岸の倒木の上に何かが・・・

キャンプ場に戻り、『さぁ一杯』とテントに戻ると・・・ お菓子の袋がそこいら中に散乱!『いけねぇ、カラスの事忘れてた!』 ブルーシートを被せてあった食材をチェックする。

箱に入れてあった食材はカラスの被害を免れ無事だったが、コースケお楽しみ袋(持って来たおやつ)が行方不明! おせんべいの類は、全て全滅。マシュマロが1個地面に転がっていた・・・『後は何持って来たの?』と聞くと、アメだそうだ。暫くキャンプ場内を捜索すると、奥の方の木の根元で被害を免れたアメをコースケが発見した。とりあえずおやつ抜きは免れたコースケだが・・・キャンプで一番のお楽しみが・・・ うちらにとっては、ビールに匹敵?するマシュマロが食べられないなんて!

足元に落ちていたマシュマロの残骸
近づくと、足元にマシュマロを発見!

コースケ、かなりヘコんでいます! ただ、残っているという事は、カラスはお好みではなかった可能性が! という事は・・・

更に捜索していると、対岸の倒木の上に四角い物体を発見! 遠くて何か解らなかったので、近づいて行くと・・・ 護岸場にもう一つ、つつかれたマシュマロが! という事は、対岸の物体はマシュマロ?

川を渡って、対岸の四角い物体を確認しに行くと・・・やはりそれはマシュマロでした。無事に回収を終え、コースケも二コリッ。

採って来たミズナを茹でる
採ってきたミズナを茹でて、昼飯に・・・

マシュマロの救出も終え昼食の支度に取り掛かると、コースケが『お昼にヤマメを焼いて食べたい!』と言い出す。『食べたいならば、薪を集めて火を燃やせ!』というと、せっせと薪集めを始める。

今日の昼飯は、採ってきたミズナを入れたアンチョビスパゲティ。 ミズナを茹でていると、ボスが硫黄沢からご帰還。

ボス、帰ってくるなり・・・『やっちまいました!』 と、活かし魚籠を見せた。直径30cm程の活かし魚籠に、巨大な物体が丸まって入っている! 急いで流しに水を張って、巨大な物体を流しに放つ。

お化け岩魚
で、デカイ!お化け岩魚だぁ!!!
岩魚のサイズを計測
自己記録更新だそうです!

サイズを測ってみると・・・ 何と46cm! フライフックはエルクヘアカディス#14 出たのは硫黄沢の堰堤だそうです。

一昨年の8月にも、堰堤で38cmの岩魚を釣っているボス、だてに釣りの為に転職してませんね~。お見事!! これで今晩は岩魚の刺身が確定! 獲物は活かし魚籠に入れて、管理棟の水場に泳がしておく。

七入オートキャンプ場で美味しいビールを飲む
ビールがうまそ~っ

昼飯のアンチョビパスタをつまみながら、お化け岩魚談義・・・ 佐渡で釣った自己ベストをこの七入で更新したが、ファイトがどうも弱かったようで、若干不満のボス・・・

一昨年に釣った38cmは、かなり取り込みに手こずったらしいのですが・・・ 先ほど私も手にしたが、確かに元気の無いお化け岩魚でした。もうお爺ちゃん岩魚なんでしょうね。 それにしても、こんな所にこのサイズの岩魚がいるなんて、自然の奥深さを感じます。

ミズナのアンチョビパスタ
昼飯のミズナ入アンチョビパスタ

岩魚談義が盛り上がり、暑さもあってビールの空缶がテーブルに増えていく。 時計を見ると、あらっ!もうすぐ3時だぁ~。

七入オートキャンプ場入口に咲いていた花
ワラビ採りに行きがてら、怪しい面々隊へのお土産撮り

午後は七入沢に入ろうと予定していたが、これ以上岩魚を釣る必要も無くなったし、怪しい面々隊へのお土産もまだ撮ってなかった! というわけで、午後はキャンプ場周りの散策&母さんへのお土産にする山菜採りに徹する事に・・・ ボスは私達が午前中狙った場所の釣り残しを狙いに・・・

ミヤマオダマキの花
道端に咲く花。

コースケと二人、キャンプ場周りの散策に出る。 写真を撮りつつ、ワラビ採り。 ヤブの中に分け入り、二人ワラビを探す。 いつも母さんと一緒にワラビを採っているコースケは、目ざとくワラビを見つける。 『コースケ!固い所から無理に折るなよ。根元からしごいてきて、自然に折れる所で折るんだぞ!』固い所から採ると後が大変なので、コースケに釘を刺す。30分程で、母さんのお土産には十分なワラビをゲット!

フキの皮を剥く
今晩の酒の肴用のフキの下ごしらえ

キャンプ場に戻って、今度はフキ採り。 オーナーの星さんにたのんで、トイレ裏に生えている立派なフキを分けてもらう。これで母さんへのお土産も、調達完了!

母さんのお土産のフキをちょっと失敬して、今晩の酒の肴の一品作り。 フキの皮を剥きながら、程良い長さに折って水に暫く晒して軽くアク抜き。

永年愛用のストーブでフキを調理する
長年愛用の440ストーブで、フキを炒める

今日のキンピラは、酒飲みの味付け!コースケには申し訳ないが・・・ 輪切り唐辛子をたっぷり入れ、油で炒めたら、味付けはしょう油と日本酒のみのシンプルな味付け あとは、冷まして味をなじませる。

キンピラを作り終えた頃、ちょうどボスが戻って来た。 『どうでしたか~ぁ』と聞いてみると、惨敗模様・・・

午前中あれだけ魚影があったのに、全くと言ってフライに出なかったようだ。使用したフライは、エルクヘア?そういえば聞きそびれていた・・・。

さて、時間は早いがそろそろ夕宴の支度にとりかかる。今日は岩魚のお頭付き! この間買ったナイフで、早速巨大岩魚をさばいてみる・・・

出来上がったイワナの刺身
あららっ、こんなに少なく・・・

この間買ったナイフ、鶏モモ肉を切る時には皮まで「サクッ」と切れて最高の切れ味だったのに、魚をおろすのにはかなり使いづらい!おかげで、巨大岩魚の刺身はこんなにお粗末に・・・ 『ナイフのせいにするな~』という意見もありますが・・・

とりあえず、夕宴のメニューが完成。

今晩のメニュー、フキのキンピラ&岩魚の刺身&焼き鳥の用意が出来たところで さぁ、いってみて下さいボス! 岩魚の刺身を・・・

岩魚の刺身を食べるボス
獲物のお味は・・・

『それではお言葉に甘えて・・・』 とボス、岩魚の刺身をワサビ醤油につけて、パクリ! 『あまぁ~い』 ボス、至福の表情・・・

七輪で鶏肉とネギを焼く
鶏肉と長ネギって、何でこんなに合うの?

そろそろ七輪も良い感じになってきたので、焼き鳥でもいきますか~ 貰い物の八ヶ岳高原の地鶏のモモ肉を塩コショウで揉んでおいたものを、長ネギと共に七輪で焼く。

夕暮れの水場
キャンプサイトもかなりうす暗くなってきた

鶏肉の脂の焼ける匂いと長ネギの香りがたまりません。 ビールも底をつき、焼酎に手を伸ばし、アツアツの焼き鳥を頬張る。 コースケは焚火の所に行き、マシュマロを串に刺して・・・

七入オートキャンプ場で焚き火
充実した一日を過ごしたボス

腹も満たされ至福の時間。余った鶏肉と玉ねぎを炒め、明日の朝食用のスープの仕込みをしながら、焚火にあたる。 さぁ、酔いも回ったし明日の朝を楽しむために早く寝よう・・・22時就寝 zzz…

翌朝6時に起床。薄曇りの七入キャンプ場の朝・・・

七入オートキャンプ場の朝
七入オートキャンプ場の朝
朝から焼きマシュマロ
コースケ本当に好きだねぇ

あっという間に帰りの朝を迎えてしまった・・・ 目覚めてテントから出ると、すでにボスとコースケは焚火をたいていた。 コースケは、昨日の昼から毎食焼きマシュマロ・・・本当に好きだねェ。

昨日作っておいたスープを温め、母さん手作りの天然酵母パンをホイルに包んでおき火で焼いて、朝食にする。

ボスの頭の上に葉っぱを乗せる
コースケ!おじちゃん怒らせると怖いぞ!!

食事を食べ終えたら、後は片付けて帰るのみ。 七入の土日はあっという間に過ぎてしまう・・・

燧の湯

今回は、雨に降られなかったおかげで、撤収作業もスムーズ。 何といっても、夜露にも当たらなかったので、テントを干す時間が省けた。

午前9時、撤収完了。 帰りに燧の湯で、焚火にスモークされた体を洗い流して帰る。

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