テンカラ釣行レポート
– 2011/6/25 – 檜枝岐釣行
今シーズンは震災、雨と中止の連続・・・
2~3日前から、天気予報をチェックしていたが、空模様はかんばしくない。しかし!今シーズンは釣行中止のオンパレードなので、出発日の朝、『今釣行は強行!』のお達しをメンバーにメール送信。 それに、今回はスージーの釣り仲間『今ちゃん』が一緒に参加する事が決定していたので、中止にはしたくなかった。想定以上の悪天候に対処するため、お気に入りキャンプ場となっている七入オートキャンプ場のオーナー星さんに連絡し、最悪の天候に備え、小屋を使わせてもらう了承を得た。星さん朝早くに突然電話してすみませんでした!
今回の参加者は5人。いつものメンバー、ボス、K氏、スージー、今回初参加となった今ちゃん、そして私と5人でのお檜枝岐釣行となりました。
今回は、私の車1台では乗り切れないので、二手に分かれることにし仕事の早い?組のK氏、ボスと3人で21時過ぎに自宅を出発。
- キャンプ場撤収間際のワンショット。なぜ、みんな記念撮影状態なの?
東北道に入り、軽快に車を走らせる。宇都宮を過ぎると車線が2車線になるが、そのあたりからトラックが追い越し車線に立ちはだかりペースがスローダウン!先日から、白河から先がトラック・バスが料金無料になった関係か?いつもよりトラックの台数が多く、スローダウンする回数が多い。 イライラ運転が続いたが、西那須野ICで東北道を降り、ノロノロ運転から解放。ここで、後発のスージーに連絡を入れてみるともうすぐ上河内SAとの事。約20分遅れ。 塩原温泉を抜け、尾頭トンネルに向かう道はトラック街道で、必ずといってよい程、トラックの尻を追って走行するのだが、今日はトラックが全くいない。天気も悪いせいか、尾瀬へのハイカーの車もほとんど見かけなかった。
いつものように途中の『元ココストア』に立ち寄り、葉巻を仕入れる。前回訪れた時よりも幾らか商品は増えているが、雑誌類は皆無!お願いだから、閉店しないでふんばってくれ~!でないと葉巻が買えなくなる! 県境を越えた辺りから落ちてきた雨は、先に進むにつれひどくなってきた・・・
- 山本家から七入までちょうど300km、長旅のあとのビールは美味いっ!
日付も変わった午前1時過ぎ、無事七入オートキャンプ場に到着!キャンパーは無し、貸し切り状態だ。30分程で、設営完了。後発部隊の事なんざ考えもせず、冷えたビールで『かんぱーい!』この一杯を早く飲みたいがために、休憩もほとんど取らずにひたすら走り続けてきたのだから・・・夜食は到着するまで待ってあげよう。
到着してから小1時間が経過。後発部隊がまだ来ない!しびれを切らして夜食を広げる。今日のメニューは、鶏唐・ポテ鮭マヨ炒め・豚角煮・胡チク・青梗菜炒と豪華!いつものことながら、ボス・K氏の両名から『美味いっ!』の連続。 スージー早く来ないと無くなっちゃうぞ~
- 今釣行の参加メンバー 左から、ボス・今ちゃん・K氏・スージー(『嫁さん募集中』)
私達から遅れる事1時間・・・無事後発部隊のジムニーが到着。 今回初参加の今ちゃん、ボスがフライの道に引きずり込んで、今では週末になると渓に通っているそうだ。普段は日帰り釣行をしているそうだが、今回は奥さんの許しを得て、初のお泊り釣行! 天気予報は良くないが、明日の好釣果を願って皆で再度乾杯!
- 釣りに燃えている今ちゃんは、朝飯をとっとと済ませて釣りをしようと思っているが・・・
朝、7時半過ぎに起床。みなさん『朝マズメは狙わないの?』とお思いでしょうが、わがクラブ(?)の釣行は釣り:3、キャンプ:3、宴会:3、自然を満喫:1といった具合になっております。ガツガツとした釣りは10年前に卒業しているのであります。 まぁ、空が白み始める頃まで飲んでいますので、いたしかたの無い事でございます。
- テントの方からタ-プ下に雨水が流入!
雨も降っているので、空の様子を見ながら朝食をとっていると、周りが暗くなってきた。と思ったら・・・本降り。タ-プの下にも雨水が流れ込んできた。慌ててカッパを着込みタ-プ周りの溝掘りをして雨水の排水をする。雨は弱まったり、強まったりを繰り返し、動く気になれない。
- 帰りは何を履いて帰るの? スージー?
しびれを切らした若手3人衆が、釣り支度を始める。やはり今ちゃん、やる気満々のため準備が早い!あっという間に準備完了。ここでスージーが忘れ物に気づく・・・靴が無い!どうしよう~と慌てふためくスージー。 大丈夫だよ!、フエルトが張ってなくても。昔、ウェーダ―を貸した時、フエルトの張替の途中だったのを忘れていて、ツルツルのソールのウェーダ―で渓に入って釣りしてたじゃん!滑る滑ると騒いではいたけど・・・。その言葉に納得?したスージー、後の事は考える事もなく履いていた靴をウェーダ―の上に履いた。
- 色とりどりのフライが収まった 今ちゃんのフライケース
雨は相変わらず強くなったり弱くなったり・・・ 暇なので、今ちゃんのフライを見せてもらう。 タイイングにもハマっていると見え、毛バリケースの中は色とりどり。黄色の縞しまボディはアブを模した物か?私も毎週のように渓に通っていた頃は、色んな毛バリを巻いて試してたっけ。
- 仲間内では『ボンバーカディス』と呼ばれているスージー作のエルクヘアカディス。 これでも岩魚は釣れる。
それにひきかえスージーは、ボンバーカディス一本槍!何年も巻いているはずなのに・・・上達しないのは?きっと、これで岩魚が釣れてしまうから・・・向上心のないスージー、早くエルクヘアカディスを巻けるように なってね!
- キャンプ場脇の実川はこのありさま・・・
なんだかんだと時間を潰しているうちに、もう時計は12時になろうとしていた。やっと空模様も落ち着いてきて青空も見えるようになってきた。しかしキャンプ場前の実川の水は、泥濁り・・・ はなっから、本流はこの間の雨で無理と思っていたので、昼食後に支流に入る事にした。
- シンプルなかけうどん 具が無いのがさみしい・・・
昼飯は、暑いと思っていたのでざるうどんを予定していたが、気温が低いので温かいうどんに変更! うどんを茹で、わが家から取ってきた二十日ワケギを刻んで薬味に。茹でたてアツアツをすする。
うどんを食べ終えると、すぐさま若い衆3人は渓に消えていった。スージー・今ちゃんはB沢、K氏はC沢へと向かっていった。
- 30分掛けて行くか?やめるか? 悩む今ちゃん
さて、私達もそろそろ準備して行きますか・・・と、ボスと私が準備を始めると、スージー&今ちゃん組が戻ってきた。B沢も濁りがひどくて釣りにならないとの事。それじゃあと、一本上のE沢を教えた。でも30分歩くよ!と言ったら、しばらく考えていたが、沼山峠へと続く遊歩道に消えていった。
- A沢もこのありさま・・・
ボスと私も準備を整え、キャンプ場入口に流れ込むA沢に向かう。沢に入る前に、最近ツイッターでやりとりするようになった七入山荘の女将さんにご挨拶をしに行く。『よかったら、上がってお茶でも・・・』と言われたがこの恰好じゃねぇ・・・。ボスが泊ってみたいと言ってますので、その節はよろしくお願いします。 挨拶を早々に済ませ、キャンプ場入口の橋まで行くと・・・A沢もダメか・・・
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大きく育ったウドでも、固い皮をむけば食べられる。
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採ってきたフキの皮をむいて、油で炒めて酒・砂糖・醤油で味付けしたフキのキンピラ。ちょっと砂糖を入れすぎた・・・
コンディションの悪さに諦めの早い二人は、竿を片手に山菜採り。道端で、ワラビ・ウド・ミズナを採ってキャンプ場に戻る。キャンプ場のトイレの脇を見ると、フキが丁度良さそうだったので、今晩のつまみ用に少々失敬する。
テントに戻ると、とりあえずいつものビール!今日は一日飲んだくれになってしまった。あまり飲みすぎないうちに今晩の焚き火用の薪を調達に行き、あとはちびちび飲みながら、先ほど採って来た山菜でつまみ作り・・・
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これ位だったかな?でも誰一人信用していません
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今ちゃんの証拠写真!ちぃっちゃ!
キンピラを肴にボスと二人で飲んでいると、スージー&今ちゃん組が戻ってきた。 釣果は?と聞くと、いつもお決まりの『これくらいのが釣れました!がリリースしました』という返事。しかし、今ちゃんはケータイで撮っていた!う~ん、どう見てもリリースサイズ! 釣果報告については信用のおけないスージー、人の釣った魚までも自分が釣った事にしてしまう。
- この状況でこのサイズ。 お見事!!
しばらくすると、C沢に入ると言っていたK氏も帰還。聞くと、A沢が増水していたので入るのをやめて、上の橋から、A沢に入ってきたそうだ。橋の上は水量は多いものの濁ってはおらず、釣りになったそうだ。 釣果の程は、こんなもんと5匹の釣果!やった!岩魚の塩焼きが食えると喜んでいたら、『職場の同僚におみやげ釣ってくるから!と約束したので・・・』と無情なお言葉! 今晩は岩魚無しか・・・今ちゃんの初キャンプなのにねぇ!
- ウェーディングシューズ替わりに使った靴を焚き火で乾かそうとしているスージー
- とりあえず一休み・・・
若手3人衆が着替えをしている間に、夕食の準備にとりかかる。今晩のメニューは、ローストチキンとミネストローネ。ダッチオーブンでメドレーで調理する。まずは火起こし。ホワイトガソリンとあき缶を使ってスピード着火。炭に火が付くまでの間、またチビチビと酒を飲む。キャンプはこれが良いんだよね~。
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ダッチオーブンに食材をぶち込み・・・
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あとは蓋をして出来上がりを待つのみ!
炭もだいぶ赤くなってきたので、ダッチオーブンを掛ける。鍋を温める間に、みんなで分担して材料の下ごしらえ。ローストチキンは、丸鶏が調達出来そうにもなかったのでボスに鶏モモ肉を買って来てもらった。ダッチオーブンに網を敷き、塩コショウした鶏肉、玉ねぎ、ジャガイモを放り込んで蒸し焼きに!
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ボスのお土産のイカの丸干しを
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炭火でじんわりと炙る
つまみが無くなってきたので、何かないかな?とクーラーボックスを物色していると、ボスの楽園からのおすそわけ、佐渡土産のイカの丸干しが出てきた。ボスは先月2週間も佐渡に滞在・・・これが美味いんだよね~! 網を取り出し、火であぶる。このイカ、中に肝が入っていて絶品!酒がどんどん進んでしまう困り物だ。
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皮はパリパリ、玉ねぎはトロトロでばっちり!
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焼き上がったローストチキンを皿に盛り付ける
さて、ローストチキンの出来上がる時間が近づいてきた。今日はローストチキンの後、ミネストローネを作るので材料を刻みに行く。材料の準備が終わり、ダッチオーブンの蓋を外してみる。 良い感じに焼き上がった!焼き上がったローストチキンを皿に盛り、ダッチオーブンにミネストローネの材料を放り込んで蓋をする。
- こんがりホロホロのローストチキンを黙々と食べる
ミネストローネの仕込みが終わり、焼き上がったローストチキンを頂く。1時間も蒸し焼きにしていたので、肉はトロントロンで激ウマあっという間に皿にあったローストチキンはきれいさっぱりなくなった。 初めて作ってみたミネストローネも出来上がり、タバスコとパルメザンチーズを振りかけて頂く。ピリッとして美味い!人参がガリガリなのがちょっと残念。 朝早くから起きていた今ちゃん、お腹も一杯になり酔いも回ってロレロレになっている。テント行って寝なよと皆に促され、席を立った。
私もお腹が一杯になったら、眠くなってきた。今日は1日飲み続けで終わってしまった。私も『お先に寝ま~す!』とリタイア・・・ この後も、ボスとスージーの夜の世界は続く・・・
- 昨日の焚き火のオキ火に新聞紙を丸めて乗せ、上から小枝をかぶせて放っておく。 しばらくすると、モクモクと煙が出始める
翌朝、ボスと二人で朝4時半起床。最近は空が白み始めると目が覚めてしまう。ジジィになったんだなと実感する時だ。火を起こして昨日の残りのミネストローネを再び煮込む。幸いにも、昨日の焚き火のオキ火が残っていたので、新聞紙を放り込みその上から細い枝を被せておくと、すぐに火が付いた。
- しばらくの間、うちわで仰いでやると一気に燃え上がる
空は、明るい曇り空、目の前を流れる実川の水も濁りが取れている。そーいえば、今ちゃん早起きして釣りをすると言っていたけど、起こしてあげようか?とボスに話しかけると、昨晩の事件を聞かされた・・・
- 昨日の残りのミネストローネに、残ったウィンナーを入れ、焚き火にかけて再び煮込む
昨晩、11時過ぎになって寝ようと思ったら、一番最初に寝たはずの今ちゃんの姿がテントに見当たらず、川にでも落っこったのかと3人で探しまわったそうだ・・・結局どこにいたのかと言うと、キャンプ場のトイレに鍵を掛けて寝ているのをスージーが発見し、救出したそうだ。初回から逸話を残してくれた今ちゃん、今後が楽しみです。
- バターロールに具材を挟み、オキ火の上に乗せて焼く。チーズが溶ければ出来上がり。
昨日の騒動の主、今ちゃんとK氏がテントから這い出してきた。今ちゃん申し訳なさそうに、昨日の騒動の詫びを入れている。さて、昨日のミネストローネの残りも良い感じになったし、バターロールのハムチーズサンドでも作りますか!バターロールを割って、ハムとスライスチーズを挟み、アルミホイルで包んでオキ火に放りこんで、しばし待つ。
そういえば、スージーはまだ寝てたっけ、とテントに入り叩き起こす。この男、いつも朝食の準備が整った頃に起きだしてくる。
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起きたばかりの顔のスージー。パンをバクり。
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チーズがトロットロに溶けて、美味しそうに出来上がったバターロールサンド
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朝方から、更に煮込んだミネストローネ。人参も柔らかくなっていた。
今回の朝食は、キャンプ初体験の今ちゃんのために、ちょっと豪華にしてみました。 メニューは、コーヒー・昨日の残りのミネストローネ・バターロールのハムチーズサンド!いつもとはちょっと違っておしゃれ?まぁ、たまにはキャンプらしくてもいいでしょう?