テンカラ釣行レポート
2020年9月26日檜枝岐・南会津釣行
今年最後の檜枝岐
あっという間に今シーズンの渓流釣りシーズンが終わろうとしています。 今回は、訳あって独り単独釣行とあいなり、天気予報も傘マークの連続なので、ジムニーで初の車中泊にトライ。 助手席側を寝床にするためフルフラットにしてみる、とは言っても、荷室のサイズの都合上後部座席はフルフラットにはならない。これでは足を曲げなければならない&頭の部分が低く、とても眠れるような代物ではない。 仕方なく、助手席をできる限り前に出すと、何とか眠れる角度まで倒せるようになったので、我慢して眠る。
今回は単独ということもあり、去年の台風の影響が大きく残るキリンテ~七入間をやめ、今回はポイントを新規開拓することに。檜枝岐漁協管轄エリアの最下流部で、地図上で見つけた下大戸沢&出合いから上の檜枝岐川本流を探る予定となっております。
そして、独りでも天気が悪くてキャンプ日和でなくても今回の釣行を決行した理由… 今回のシーズン最終釣行前に新たに入手した木村屋の「郡上テンカラ」のフィーリングを確かめるための実釣が、今回の最大の目的なのです。 今シーズン初めに総入れ替えして揃えた「ダイワNEOテンカラ」。今シーズンの釣行で3回ほど使いましたが、どうも愛用の軽量テーパーラインとの相性が悪く、買い替える事にした次第です。フロロのレベルラインだと問題ないフィーリングなんですが。
朝7時過ぎ、本流出合いからスノーシェッドの下をくぐり、上に上がる。この沢も2011年の福島新潟豪雨で抜けた沢なので、沢は開けた感じです。 さっそく竿に仕掛けをセットし、釣り開始。 今まで使っていたSZテンカラは先調子だったので、竿をかなり鋭く振って毛鉤をポイントに飛ばす感覚でしたが、この郡上テンカラは、胴からかなりしなる竿で、竿のしなりでラインが伸びていく感覚で、竿の振りがかなりゆっくりでも、スルスルとラインが伸び、毛鉤がポトッと落ちる感じで、今までの打ち付ける感覚とは全く違う振り味。 以前使っていたパーマークのハイパワーアクションに近い感じだが、ちょっと独特な手応えだ。
少し溯った所で前方に先行者の姿を発見。釣りを終えて降りてきたので、声を掛ける。 テンカラ釣りでこのちょっと上まで探ってみたが、チビイワナが数匹出ただけだそうだ。このテンカラ師も帰りがけに、ちょっと新規開拓でこの下大戸沢に入ったそうで、昨日は只見川本流を狙ったそうだが、雨で撃沈との事。 只見川本流で連休中に大型が上がっているとの情報で行ってみたそうだが、遡上魚は毛鉤では難しいようだ。
話しを終えて、しばらく釣り上がってみるも全く反応がないので早々に諦め、出合いまで戻り本流を探ってみる事にする。 昨日の雨で水量多め&茶色い濁りが入っています。本流用に竿を郡上テンカラの3.8mに替え、5mオーバーの自作テーパーラインをセットして、本流を探ってみる。 3.8mの方は、やはりラインの長さもあるせいか、重さを感じます。また竿を振る軌道をまっすく直線にしないとラインが思った場所へ飛んで行きません。私のキャスティングにクセがあるのか、竿のクセなのか…ちょっとした違いでかなりラインの軌道が変わります。 しばらくキャスティングの練習を兼ねて本流を探ってみましたが、反応がないので場所を変える事にし、川から国道へ上がり、車へ…
悩んだ末に川を変更
車に戻ると時間はまだ9時過ぎ。どうしても、魚が掛かった時のこの竿の感覚を確かめたいので、場所を変える事にするが、キャッチ&リリース区間に行ってみるか?川を変えるか?思案する。キャッチ&リリース区間だとキープできないので、わが家の番犬クロの為に、南会津の渓へ場所を変更することに。
小一時間移動し、途中のコンビニで入漁券を購入し、目的の渓へ到着。この時期にこの渓に来たことは無かったが、果たして岩魚に会えるだろうか。 とりあえず、6月の釣行で入った区間をトレースするも、反応なし。途中走る魚影は辛うじて1匹見れただけ。やはり夏場で釣り切られたのか? トボトボと渓から上がる途中、ダメ元でふと堰堤の2段目に降りてみる。
堰堤下をくまなく探っていると、吐き出し口からの流れの筋で水面が白く光った。合わせて、岸に寄せると25cm程の綺麗なヒレピン岩魚。 やっと一匹釣れ、胸をなでおろす。魚籠に魚を入れ、毛鉤を流すと同じ場所からすぐに2匹目。これも20cmちょっとの綺麗な岩魚。 そして、更に同じポイントから3匹目!今度はサイズが20cm以下なので、リリース。 その後は、ぱたりと反応が無くなったので、堰堤を後にする。
堰堤の下の岩魚は3匹までいる?
秋は遡上の季節なので、堰堤にたまっているのか? そういえば、30年ほど前の禁漁間際の無砂谷の滝壺でも、底にエサを入れると立て続けに岩魚が釣れた事を思い出した。「柳の下の3匹のどじょう」を狙って、堰堤の下をピンポイントで狙う事にする。 渓を変え、ここも30年ぶりの渓。確かこの上に堰堤があったはず。とポイントを探りながら上流の堰堤を目指す。
今日使っている毛鉤は、ゼンマイ胴伝承系毛鉤。セオリー通りの流れの筋に何気なく毛鉤を流していると、毛鉤のあたりに白い影。合わせると、ちょっと小さ目ながら元気な岩魚。
この辺りは、まだ岩魚が流れにとどまっているようだ。この先でもう一匹追加。 堰堤に近づくにつれ、岩魚の気配は流れの中から消えていった。 目の前に高い堰堤が立ちはだかる。 さっそく堰堤下を探っていくと、流れに乗せたラインがフッと止まった。
立て続けに、2匹目。これは25cmでまあまあのサイズ。 その後も立て続けに2匹来て、堰堤下で4匹。
さらに「柳の下のドジョウ」を狙い、別の沢の堰堤へ。 しかし、そこは撃沈… で、午後は6匹の釣果。
小雨の降る中車に戻り、車の後部にシートを掛け、炭に火をつける。炭に火が回る間に、釣った魚の下ごしらえ。腹ワタを抜いた魚を串にさして、焚き火台の周りに差して焼き枯らす。 焚き火台の傍らで椅子に座り、一杯やる。テントを出そうか出すまいか、撤収時の事を考えると、車中泊が楽なのだが、昨日の窮屈さは、もう御免だ。撤収は面倒になるが、テントを張ることにした。
独りソロキャン、設営終了。 今回はソロキャン用に、タープにする小さ目のシルバーシートを出発前にホームセンターで調達。サイズは1.8m×2.7m。 雨が吹きかけなければ、ジャストサイズだが、風が強く吹いた時の事を考え、2.7×2.7mがちょうどよいかもしれません。
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今回の釣果
状況:雨で増水
- 午前
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釣果:岩魚20cm 2匹
チビイワナ 1匹
使用毛鉤: ゼンマイ胴伝承毛鉤 #14
- 午後
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釣果:岩魚20~25cm 6匹
使用毛鉤: ゼンマイ胴伝承毛鉤 #14