テンカラ釣行レポート

2016/5/28檜枝岐村七入釣行

今年はひと月早く檜枝岐入り

例年だとまだ雪解け水で水量の多く、テンカラ・フライには厳しい檜枝岐での渓流釣り。いつもは檜枝岐の手前の南会津界隈に釣りに行っておりますが、今年の檜枝岐七入オートキャンプ場はGWにはすでに残雪も消えて、テントサイトは全面オープンだったようです。今年は例年よりひと月程季節の進みが早いということで、七入オートキャンプ場をベースに檜枝岐の渓流を釣り歩く事にいたしました。

オプティマスNOVAでお湯を沸かす
お気に入りのバーナー、オプティマスNOVA++。灯油を燃料にしているので、経済的です。

今回、スージーは所用で欠席。ボスを拾ってジムニーで下道を一路檜枝岐へ、早朝七入オートキャンプ場へ到着。テントを設営して朝飯を摂ったら管理棟へ。管理棟では二組の釣り師が出発準備中、一組は只見川の本流へ行くようです。 管理人のサトーさんに状況を聞いてみると、「今年は何かおかしいらしいよ、エサを食っても食いが浅くてバレてしまうらしい」との事。入漁券を購入すると、今年から入漁券に名前を書かなければいけない?日釣り券になぜか氏名欄が・・・

七入オートキャンプ場の朝
キャンプ場は朝の段階では貸切状態

今朝の七入オートキャンプ場は先客ゼロの貸し切り状態。GWは人が多かったが、以降はガラガラだそうです。まだ本格的なキャンプシーズンには早いですからね。 テントに戻り、釣りの支度を始めるがボスの足取りが重い。「今日はどうしようかな~、気が向いたらいつものお気に入りの場所に行ってみようかな」とボス、「じゃあ私はちょっと遠征してきます」とジムニーに乗ってY沢へと向かう事に。 車で入れるところまで行って、歩くことしばしで目的のY沢に到着。先行者がいないので、ホッと一安心。

Photo_2/2 岩魚20cm
やっと釣り上げた1匹目
Photo_1/2 檜枝岐の渓流
やっと釣り上げた1匹目

渓に降りると、水の流れが細くてビックリ。夏から秋の渇水状態です。まぁこちらはテンカラなので影響は少ないですが、エサ釣りだとちょっと厳しそうです。 竿を伸ばして仕掛けをセット、まずは毛鉤はパラシュートの#17で探ってみることに。早速落ち込みの肩で岩魚がふわっと浮き上がって毛鉤を咥えた。合わせをくれて手元に寄せて・・・バレた~ 岩魚はいるのでひと安心。気を取り直して別のポイントに毛鉤を落とすと、またヒット~! が、またしてもバラシ・・・

檜枝岐の渓流
渓を流れる水は渇水状態

三度目の正直で、やっと一匹目をゲット。 このペースが続くかと思いきや、流れが細くなるにつれ岩魚の走る姿が見えなくなった。深山の渓の中の単独遡行、山の斜面で何やら不気味な鳴き声にビビりつつ、溯っていく。 しばらく行くと止水に潜んでいた岩魚が私の気配に気づき、渓の流れの中に走っていく。やっと岩魚の姿が見えるようになってきた。

岩魚20cm
待ちにまった2匹目が来ました。

1匹目を釣り上げてからそろそろ1時間。この時期はテンカラのベストシーズンのはずなのだが、秋口のような水量と岩魚の反応。いるべき場所に岩魚がいない。 結局3時間程Y沢を溯って、20cmクラスが4匹の釣果で午前中は諦めてキャンプ場へ戻った。 キャンプ場にお昼前に到着。ボスはまだ戻っていないようなので、キャンプ場の前の流れに毛鉤を流してみる。実川の本流は流心の流れが速いので、岩魚の潜んでいそうな流心から外れた流れの緩いポイントへ毛鉤を落として探ってみる。

Photo_3/3 岩魚27cm
キャンプ場前で釣り上げた27cmの岩魚
Photo_2/3 毛鉤をしっかり咥えた岩魚
キャンプ場前で釣り上げた27cmの岩魚
Photo_1/3 七入オートキャンプ場前の実川の流れ
キャンプ場前で釣り上げた27cmの岩魚

狙うのは対岸の流心から外れた緩い流れの筋、毛鉤はパラシュートの#17番。2か所目のポイントへ毛鉤を落とし、プカプカと流れるパラシュートに、流れの底から魚の影が上がってきて反転。合わせるとテンカラ竿に良い手ごたえが伝わってきた。 上げてみると、25cmオーバーのヒレピンの岩魚でした。実川の本流は放流魚が多いのですが、ヒレの綺麗な岩魚が上がりました。

Photo_1/2 泣き尺岩魚
ボスの釣果。最初の1匹目と泣き尺岩魚をキープ
Photo_2/2 岩魚
ボスの釣果。最初の1匹目と泣き尺岩魚をキープ

キャンプ場のテントの方を見てみると、ボスの姿が見えたのでとりあえず午前の部はここで終了して、川を渡ってテントに戻る。 ボスお気に入りの沢の魚影はまずまずだったようですが、型はやはり20cmがメインで、2ケタの釣果。最初の1匹と最後に釣った泣き尺の29cmの岩魚をキープしておりました。 使用したフライはエルクヘアの#14での釣果だそうです。

蒸しパスタにチャレンジ
キャンプで蒸しパスタ

朝方は冷え込んだ七入ですが、日中は気持ちの良い陽気です。ビールを開けて一服したら、腹ごしらえの昼食タイム。今日は所さんの目がテンで紹介されていた蒸しパスタの作り方で、キノコとあり合わせ野菜のペペロンチーニを作ってみました。キノコは去年の秋に採ったオシロイシメジを塩漬けにしておいた物。今日はキノコ嫌いのスージーがいないので、キノコ三昧のメニューです。 関連投稿>>キャンプで蒸しパスタ(実践)

午後は二人で実川の本流を攻めてみる事に

七入オートキャンプ場前の実川の流れでフライフィッシング
1匹目は20cmクラス

昼食を食べ終え、ガスチャージも完了。午後は二人で七入駐車場からキャンプ場までの本流を攻めようと、国道を渡って川を眺めてみると、先客の姿が見えた。仕方がないので、七入沢の階段を下りたところから釣りを開始する。 後ろを歩いていたボスが見当たらない、七入沢の流れに誘惑されて探っているようです。それじゃあ私は橋をくぐって出合い下流のポイントから攻めてみることに。

七入オートキャンプ場前の実川の流れでフライフィッシング
細かいポイントもくまなく探るボス

本流は広いので私は対岸に渡り、ボスと両岸から釣りあがっていく。私は細かいポイントは飛ばしてハイペースで釣りあがるのですが、ボスは細かいポイントもしらみつぶしに攻めていくので釣りあがるペースがかなり違います。 ふとボスの方を見てみると、岸際の流れを丹念に探り早速1匹目の岩魚をゲットしていました。ちょっと型が小さ目だったのか、リリースして再びロッドを振るボス。

七入オートキャンプ場前の実川の流れでフライフィッシング
あっという間に2匹目をゲット

立て続けに岩魚を釣り上げるボスに脱帽です。すぐに2匹目がヒット。今度はキープサイズだったようで、木の枝を探しているようだったので、対岸のボスの方へ渡り岩魚を魚籠へ。やはりボスも流心は流れが速いので流れの弱い岸際を攻めているようです。 フライは相変わらずエルクヘアの#14番のようです。 ボスの後ろに付き、私が流心の向う側のポイント、ボスは流心より手前のポイントを探りながら釣りあがる。

岩魚釣り
そして3匹目、26cmの岩魚

川幅の広い流れの、流心向うのポイントはフライラインが流心の流れにくわれてしまいフライには不向き。竿が長い分流心の流れにラインを浸けなくても良いテンカラに歩があります。 対岸のポイントで私のパラシュートにも岩魚が顔を出してくれました。サイズは26cm。そしてボスにも3匹目、同じく26cm程のまぁまぁのサイズの岩魚でした。 キャンプ場の水場の下まで行くとボスが何やら言っております。

魚籠に入った岩魚
午後の二人の釣果

近くに行って聞いてみると、「今しがたここから釣り人が上流に上がって行った」との事で、残念ながらここで納竿となりました。 キャンプ場前で二人の釣果は25cmオーバー×3+20cmクラス×3の計6匹。ボスはエルクヘアの#14番、私がパラシュートの#17番での釣果です。 檜枝岐の漁協はここ数年放流を多くしているので、数を釣るなら中途半端に奥地へ分け入るより、本流の方が良い結果が出ます。

夜は焚き火をたのしむのです

釣り上げた岩魚
本日の2人の釣果

テンカラ&フライのゴールデンタイムではありますが、オヤジ二人はキャンプを楽しむ時間帯となりました。 着替えを済ませて、アルコール消毒をしたら手分けして晩飯の支度にとりかかる。ボスに焚き火を起こしてもらっている間に、本日釣った岩魚をさばく事にする。 本日の釣果は二人で13匹。今回は岩魚を焚き火で焼き枯らして持ち帰るために、ワタを出してエラを取り、串打ちをする。

焚き火で岩魚を焼く
地面が固くて串を立てるのに苦労しました

串を打った岩魚を持ってテントに戻ると焚き火もしっかりと燃えている。岩魚をじっくりと焦げないように焼き枯らしたいので、遠火の強火になるように串を焚火の周りに刺して、一晩かけてじっくりと焼き枯らす。 焼き枯らした岩魚は、甘露煮や骨酒にすると美味。また冷凍保存で長期保存が可能です。

キャンプクッキングでナメコ汁を作る
今晩はナメコ汁にしてみました

まだこの時期は朝晩冷えるので、焚き火とともに温かい汁物は冷えた体を温めてくれます。例年ですとちょうど食べ頃のエラ(ミヤマイラクサ)が渓に出ているので、魚釣りがてら採って汁にするのですが、今日はスージーもいないので、我慢していたナメコ汁にすることに。 豆腐とナメコを鍋に入れ、焚き火の火にかける。

ワラビのおひたし
ワラビがあっという間になくなりそうです

朝から塩抜きしておいたワラビも絶品です。GWに採ったワラビを塩漬けにしておいた物です。ちょうどワラビも採りごろなので、採った物をアク抜きして食べるのも良いのですが、どうも生のものだとアクが抜けきらなかったり、溶けてしまったりと、加減が難しいのです。 塩漬けのワラビは、塩抜きも簡単だし独特の風味も出るので山キャンプの酒の肴にうってつけです。

焚き火
ボスが一晩中くべておりました

今回の釣行は天候にも恵まれました。川の瀬音を聞きながら、二人焚き火の傍で暖をとりつつ、酒を片手に七入の夜をたのしみました。

今回の釣果と周辺の釣果情報

Y沢
状況:水量少なく魚影も少な目
時間帯:8:00~11:00
釣果:岩魚 20cm×4匹
使用した毛鉤:パラシュート#17・エルクヘアカディス#17
A沢(ボス)
状況:水量は通常
時間帯:9:00~12:00
釣果:岩魚 20cm~29cm×10匹
使用した毛鉤:エルクヘアカディス#14
実川本流(キャンプ場前)
状況:水量は少な目
時間帯:15:00~17:00
釣果:岩魚 20~27cm×7匹
使用した毛鉤:エルクヘアカディス#14・パラシュート#17

常連の釣り師の方たちはエサ釣りで只見川本流へ行ったそうですが、水量がかなり少なく苦戦だったようです。今年は雪が少なかったので、雪シロは完全に収まり、どこも渇水状態のようです。これからの雨に期待です。

Menu



Top