テンカラ釣行レポート

2016年7月23日檜枝岐七入釣行

親子キャンプ釣行

毎月1回の定例の檜枝岐釣行、先月はボスは欠席、スージーがドタキャン、そして天候も悪かったので中止となり、今月はいつもの定例日に私の都合が悪くなってしまいました。 そこで今回は息子のコースケと二人、いつもの七入にキャンプ&釣行に行ってまいりました。

七入オートキャンプ場

愛車ジムニーに荷物を積んで、夜8時半に自宅を出発。下道260㎞のロングドライブで、日付も変わった土曜の未明に七入オートキャンプ場に到着。途中にあるいつもの葉巻買い出しポイントのヤマザキストアはいつしか24時間営業をやめ、日中のみの営業になってしまいました。そして葉巻も置かなくなってしまい、ちょっと残念です。 キャンプ場前の駐車場で夜を明かし、早朝キャンパーが活動しだした頃まで待ってキャンプ場にチェックイン。

エスパーススーパーライト
親子二人なら十分すぎるサイズです

今回のキャンプ&釣行は親子キャンプなので、テントは久々にエスパースのスーパーライトの出番となりました。久しぶりに広げてみると、フライシートの内側に何やらプラプラぶら下がっているのを発見。シームテープが見事に剥がれてしまっておりました。帰ったら早速シームテープの補修をしなければ・・・。 キャンプ場の番人サトーさんに聞いたところ、「今週は全然雨降ってないよ、週末も天気いいみたい」ということなので、タープは張らずにすることに。

岩陰に潜む岩魚
○印の所に頭隠して尻隠さずの岩魚が

朝食を摂り、テンカラ釣りの身支度を整えキャンプ場を出発。沢の水量の少なさは、5月の末に来た時以上です。昨日駐車場の方に漁協が放流をしていたとの情報を入手したのと、本流ならコースケが一人でテンカラ釣りができるので、今日も放流物を狙って七入駐車場~キャンプ場前を攻めてみることにした。 河原に降りて、仕掛けの準備。この日の為にコースケ用に購入した「ダイワテンカラフライライン」を早速試すことに。試し振りをしてみると、ラインが真っすぐにスーッと伸びてくれます。

買ったばかりのダイワテンカラフライラインが

早速ラインにハリスを1ヒロ結び、毛鉤を結び付ける。まずはエルクヘアカディスの#17番。 最初はぎこちない振り込みだったが、だんだんと慣れてきて上手くキャスティングできるようになってきた。今回の釣行で1匹でも良いから、打ち込みから取り込みまでを自分の力だけで釣って欲しいという思いがあり、午前中は私は竿を出さずにコースケのレクチャーで終始することにした。 そのために購入したダイワのテンカラフライライン、確かにテンカラに不慣れな人でも思った場所に毛鉤を打ち込むには良いラインです。コイツで何とか1匹ゲットしてくれ~

テンカラ釣り
毛鉤に出た岩魚を目のあたりにして、やる気満々

駐車場の端から瀬を叩いて釣り上がり、駐車場横のいかにも放流魚が溜まりそうなプールにさしかかる。プールの吐き出しの流れはいかにも釣れそうな流れなのだが、反応なし。 流れを渡り、駐車場の対岸からプールの緩い流れに毛鉤を漂わせる。 流心から外れた水面に漂う毛鉤に、岩魚がガバッと出た! ビックリ合わせで、残念ながら空振り。良い型の岩魚だったので、残念。 岩魚の反応に、俄然やる気を出すが後が続かず、更にはしっかり結んだはずのダイワテンカラフライラインが毛鉤を打ち込んだ瞬間、毛鉤と共に激流の流れにダイビング・・・

岩魚を釣り上げた
自力で釣れなかったからか、不満顔

フローティングタイプなので水に浮くはずなのだが、流れの落ち込みに放たれたテンカラフライラインは二度と水面には浮いてこなかった。 しばらく回収を試みたが、テンカララインを呑み込んだ流れは強く手の打ちようが無い。気を取り直して自作のテンカララインをセットし、釣りを再開。 やはり自作のテンカララインは軽いので、毛鉤がなかなか思う場所に飛んでくれない。竿を一緒に持って毛鉤をポイントに打ち込む。 やっと魚が水面を割って出た。私が一緒に竿を持っていたので、合わせをくれて取り込みはコースケに託す。

国道下の流れ
国道下の流れ

釣れたのは放流物の22cmの岩魚でした。 1匹釣れたコースケ、気を取り直してテンカラ竿を振り続けるが、魚の反応が全く無い。釣れなくても魚が追っかけてきたりと毛鉤に反応してくれればテンカラ釣りも楽しいのですが、毛鉤を打ち込んでも打ち込んでも反応がないと飽きて来てしまいます。 まだ自然のフィールドで美味しい思いをしたことが無いコースケ、あまりの反応の無さに戦意喪失。橋を越えて少し上がると背後が藪となっていて、コースケでは厳しいのでここからバトンタッチする。

テンカラで釣った岩魚
キャンプ場脇で

背後の藪に毛鉤を引っ掛けないように対岸の木の枝がかぶさったポイントを丹念に探ると、プカプカと流れるエルクヘアに魚がアタックしたきた。 合わせて取り込むと、今度はヒレピンの岩魚。サイズは先ほどと同じ23cmくらい。 キャンプ場のすぐ脇ですが、魚が残っていれば結構出るポイントです。 岩魚を魚籠に納め、次のポイントを狙ってテンカラ竿を振っていたら、背後の藪に毛鉤を引っ掛けてしまい、毛鉤を外そうと竿を軽くあおったら「バキッ」といってしまいました・・・ テンカラを始めて最初に購入した、シマノのエアノステンカラ。20年物のテンカラ竿で、コースケ用にしていましたが3番目がポッキリ折れてしまいました。スペアパーツも手に入らないのでこれでお役御免となりそうです。 竿を自分の竿に変えて、キャンプ場脇の流れを探るが、水量がいつもの半分位か? いつもなら岩魚が潜んでいるポイントも、水量が少なすぎて干上がってしまっています。 一通りキャンプ場脇の流れを探ったら、午前の部は終了。コースケは、一足早くテントに戻りゲームに興じておりました。

季節外れのキノコ発見

畑シメジ
キャンプサイトに密かに生えています。

昼食を食べたら日中は釣りはいったんお休みして、キャンプ場周辺を散策する事にする。ちょっと歩いてワラビを採りに行ってみる。例年ならまだ採れるワラビですが、今年は春の訪れが早かったせいで、ワラビも終わっておりました。 キャンプ場に戻り、キノコはまだかな?と思いキャンプサイトを探していると、怪しいキノコがまばらに生えておりました。

収穫した畑シメジ
これだけ収穫できました

更に捜索を続けてみると、秋に畑シメジが生えている場所で、シメジらしきキノコが生えているのを発見。私はまだキノコ初心者なので、キャンプ場の番人サトーさんに見せてみるが、サトーさんにも解らないと言われてしまったが、どう見てもシメジ系の生え方だったので、とりあえず確保。しばらくするとキャンプ場のオーナーがやってきたので、キノコを見せると畑シメジとの答え。こんな季節にも生えるんですね、雨が少ないので、傘が干からびて秋に見たそれとは見た目がちょっと違っていました。 今晩の食材1品ゲットです。

七入駐車場脇で夕マヅメリベンジ

キャンプの夜の楽しみの焚き火用の薪を調達が完了し、日も傾いてきたので駐車場脇の放流岩魚を狙いに行ってみる事にする。 ちょっと風が強めに吹いていたので心配だったが、風向きが川下から吹く風だったので、キャスティングには支障なし。コースケもやる気を取り戻し、プールに潜むであろう岩魚を狙いテンカラ竿を振る。 私は少し川下から4mのロッドにロングラインをセットしてプールの端から狙っていく。ハリスを2ヒロにパラシュートの#18番をセットしてキャスティング開始。 止水に近い流れにパラシュートをポトリと落として漂わせていると、魚がポコンと出た。 合わせると、良い引きでなかなか手元に寄ってこない。ラインが長いのでラインをつかんでたぐり寄せると、25cmの放流岩魚。 テンカラ竿を振っていると、対岸の護岸の上にテンカラ師の姿。軽く会釈をすると、下の方に降りていった。 少し動いて護岸際の流れに毛鉤を落とすと、立て続けに岩魚が出た。先ほどと同サイズの放流岩魚でした。 ふと気づくと対岸の護岸の上に釣り人が数組。一人は護岸の上からルアー、もう一人はプール上部から上流へと入って行った。 ここからキャンプ場まで上がって行こうと思っていたが、頭をハネられたので諦めてこのプールをじっくり攻める事に。先ほど立て続けに出た岩魚ですが、その後は沈黙。 毛鉤をパラシュートから放流魚の反応が良い逆さ毛鉤に変えて探り続けるが、反応は最初の2匹以降はパッタリ。しばらく探るが反応が無いので午後5時納竿。

夜はしんみりとしたかったが・・・

焚き火
黙々と火の番をする

夏休みに入って最初の週末だからなのか、今日はキャンパーの人数が結構多い。コースケに焚き火を起こさせている間に、食事の準備。 まずは釣った岩魚をさばいてお土産用の素焼きにする。今日のメニューは鶏手羽とナスの空き缶蒸し焼き、そして先ほど採った畑シメジをたっぷり使ったナポリタンスパゲティー。 夕暮れのキャンプ場は子供達の楽しそうなはしゃぎ声、それと共に耳障りな重低音が響き渡っている。食事の準備をしていると、番人サトーさんが登場。何しに来たのかと思ったら、耳障りな重低音を発する主に注意しに来たようだ。

焚き火
キャンプの夜は焚き火です

他のキャンパーからも苦情が入ったようで、先ほどよりもボリュームは下がったものの、耳障りな重低音は健在。大自然の夜の静けさを味わいに訪れているキャンパーがほとんどの七入オートキャンプ場です。音楽を聴きたい方はご自宅でじっくりお楽しみ下さい。 食事を終えて、コースケはデザートの焼きマシュマロを堪能した後は焚き火に興じておりました。

南会津の渓流はどこも超渇水状態

たき込みご飯
美味しく出来上がりました

翌朝は6時に起床。朝食は昨日採った畑シメジをたっぷり入れたたき込みご飯をコッフェルで炊いてみる事にしてみました。 米を研いで同量の水を入れ、具材の人参・油揚げ・ワラビ・畑シメジをいれたら、だしの素少々に醤油を少々。コッフェルのフタをして、バーナーで沸騰するまで強火で加熱。 湯気が出てきたら弱火にして10分ちょっと炊けば出来上がりなのですが、ちょっと火加減が強すぎて、コッフェルから湯気ではなく焦げた煙が出始めてしまいました。仕方ないので火から下ろし、蒸らしを長めにしてみました。 蓋を開けるとたき込みご飯の良い香りが漂いました。ちょっと鍋底にコゲがありましたが、これはこれで美味。腹ごしらえを済ませたら、テントを撤収したら、1日がかりの長い道のりが待っています。

西根川の流れ
渇水の西根川

温泉に寄ってさっぱりしたら、今日はちょっと寄り道をして小繋ライン経由で戻る事に。 山を越えて、木賊温泉の脇を抜けて西根川沿いに走ってきましたが、西根川の水量はごらんの有様。 舘岩川沿いの国道に抜けて舘岩川の水量も見てきましたが、舘岩川も同じく超渇水状態。南会津でまともに渓流釣りが出来るのは檜枝岐川水系だけのようです。

今回の釣果

檜枝岐川本流七入駐車場脇
状況:水量少なく魚影も少な目
時間帯:8:00~11:00 15:30~17:00
釣果:岩魚 23cm×2匹 25cm×2匹
使用した毛鉤:エルクヘアカディス#17 パラシュート#18

冬の雪の少なさと、梅雨時期の雨の少なさで檜枝岐川支流もかなり渇水気味です。まとまった雨が欲しいですね。

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