テンカラ釣行レポート

2015年4月25日東大芦川釣行

2015シーズンの一般渓流への初釣行は、おなじみの東大芦川。前回の管釣り釣行はお流れとなってしまったが、今回はスージー・ボスともに参戦。金曜夜、ボス・スージーを拾ってR294をひた走り、いつもの場所に到着したのは深夜日が変わった頃。やはり大芦は近くて楽チンです。

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テントを設営しようと、ガソリンランタンを点けようとするが、火が点かない!ポンピングの手応えが妙に軽いと思っていたら、ガス欠・・・。毎回撤収時にガス満にしているのだが、蒸発してしまったのか?

ランタンの点灯に戸惑っている最中、道中追い抜いて来た車のドライバーがライト片手にやって来て「今晩ここに泊まるんですか?」と聞いてきた。『泊まる以外で、こんな場所に車停めているのはヤバい事やってる奴ぐらいしかいないだろ~愚問を投げかけるな!』と心の中で叫びつつ、「そうだよ」と冷たく返すと何処かへと走り去っていった。

まずは腹ごしらえ

酒は控え目にし翌朝7時、ボスはだいぶ早くからテントを出ていたようだが、焚き火をしていない。お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、スージーの耳元で魔の呪文をささやく。

カップラーメンで腹を満たしダッシュで釣り支度。ボスとスージーを置き去りにし、早々にお気に入りのポイントへ・・・

逆さ毛鉤にきたチビ山女魚
チビだけど、綺麗な山女魚

道から杉木立の中を通り河原へと降りて、竿を伸ばして仕掛けをセットする。毛鉤はこの時期の大芦の定番、逆さ毛鉤の♯14。堰堤上のザラ瀬に毛鉤を打ち込んで探って行くと、10cm程の魚影が群れをなして走るのが見えた。繰り返し毛鉤を打ち込んでいくと、空合わせでチビ山女魚がヒット。

瀬に毛鉤を流しながら釣り上がるが、チビ山女魚が時折出すだけ。最初の大場所の、流れが直角に曲がるブッツケの淵にやってきた。淵のひらきを覗き込むと、山女魚がゆらゆら泳いで、時折水面を流れてくる虫を食べにやってきている。

岩の影からそっと毛鉤を落としてみるが、反応なし。今年は気温も高めなので、毛鉤をパラシュートの♯17にチェンジして、淵を探ってみる。岩盤すれすれの流れに毛鉤を流しても無反応。それではと、ブッツケの対岸の溜まりに流れる筋に毛鉤を流すが、散った桜の花びらが毛鉤にまとわりつき思うように毛鉤を流し込めず諦めて遡る。

パラシュートに出た山女魚

瀬からは元気なチビ山女魚が出てくれるが、みなリリースサイズばかり。大場所には少しはまともなサイズの山女魚が見えるが毛鉤には無反応・・・

通らずになった最後の淵が見える所まで来たが、辛うじてキープサイズは1匹のみ。ひとつ手前の淵でも、ひらきに泳いでいる山女魚に毛鉤を無視されたので、毛鉤を再度逆さ毛鉤に変えてみる。軽く引き気味で毛鉤を流すと、山女魚が毛鉤を見に来るが直前でUターン。

いよいよ残すところ最後の淵へ。淵の流れを見てみると、10匹程度の山女魚が目視で確認出来た。昔は淵で群泳する山女魚を良く目にしたが、久々に見る光景だ。

堰堤上から上がった通らず

まずは開きで戯れている山女魚を狙って、逆さ毛鉤を打ち込む。流れに任せて流してみても無反応なので、軽くテンションをかけて流すと追いかけてくるが、見切られてしまいUターン。しばらく続けていると完全に見切られてしまい、完全無視の状態に・・・

毛鉤をパラシュートに変えて、再度トライする。開きは流れが緩いので厳しいかと思っていたが、しばらく流していると毛鉤めがけて魚がライズ!合わせをくれてやると、水面下で魚影がキラキラ光り竿に魚の手応え。寄ってきた魚を手に取ると、20cmには満たないが辛うじてキープサイズの山女魚がやっと釣れた。

開きを一通り攻め終わり、淵の奥を狙うため対岸の岩の上に移動すると、流心に居付く良型の魚影を発見するが、周りの木が邪魔で竿が上手く振れない。毛鉤を何個も木の枝に引っかけながらも、やっと魚の居付いている筋に毛鉤を落とせた。と思った瞬間、良型の山女魚は瞬時に姿を隠してしまった。もの凄い警戒心だ。

良型山女魚には逃げられてしまったが、最後に狙った岩盤際でゆらゆら泳いでいる山女魚は、何の疑いもなくふわっと上がって来てパラシュートをパクリ。サイズは20cmちょいでしたが、快心の一本でした。

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ボンバーカディスでは、大芦山女魚は無理でした・・・

この淵で、キープサイズを2匹追加。ふと時計を見ると12時を回っている。急いでベースに戻ると、スージーとボスはもうすでに上がっていた。スージーとボスはベースから堰堤までを探ってきたようで、釣果はリリースサイズが多数(二人で)との事。二人に毛鉤はパラシュートが良かった事を話すと、ボス「やっぱりね~」。スージーはエルクヘアしか用意してこなかったようで・・・問い詰めるとノーフッシュ。まぁ、スージーのボンバーカディスを相手にしてくれるのは、会津地方の岩魚くらいでしょ。

歯痛に撃沈のスージー
歯痛にもがき苦しむスージー。この一件で、ミドルネームが「ローガン」に・・・

午後に備え、昼食にスパゲティーを作って食べていると、スージーがひと口食べたきり固まってしまった。どうやら歯痛のようだ。鎮痛剤でもあれば良いのだが、そんなもの持っているわけがありません。しばらく痛みを堪えて固まっていたが、我慢できないようで薬を買いに行くと言い出した。薬局なぞ、鹿沼市街まで出ないとあるわけないので集落の民家をローラー訪問。辛うじて正露丸を分けてもらう事が出来たスージー。ベースに戻ると早速歯に正露丸を詰め込む。

歯痛にもだえ苦しむローガン(スージー)を置いて、午後の部へと出発。ボスとスージーが午前中釣り上がった堰堤までの区間に行ってみる事に。竿を出してすぐにチビ山女魚が掛かり、すぐその上でもまずまずの手応えの型が掛かったがバラしてしまう。ザラ瀬からチビ山女魚が毛鉤にバンバンでるが、キープサイズには程遠いサイズ。

堰堤下でも2匹出たが、キープするには程遠いサイズで、納竿となってしまった。

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日も暮れてきたのでベースに戻り、拾い集めて来た薪で焚き火の時間。ローガンもどうやら歯痛が治まったようで、ソラマメの丸焼きを美味しそうにパクついています。心配していたにわか雨もなく、例年は焚き火から離れられない位の気温になる朝晩ですが、今年は暖かく快適なキャンプ日和です。準備したビールも全て飲み干し、ボスとスージーを残して早めの就寝。

特別放流時の大芦川の釣り人
特別放流時の西沢出合いあたりの人出

翌朝、今日は特別放流の日という事もあり、朝から釣り人の姿が見える。上流部は放流がないのだが、場所が無くて仕方なく上流にやってきているのだろう。テントを撤収し山を下りて行くと、山形ナンバーの漁協の放流トラックが道をふさいで放流作業をしていた。馬返しの堰堤あたりまで下りてくると路上駐車の車が目立ちはじめ、西沢との合流点付近の渓流はいつもの通り釣り人でごった返しておりました。

今回の釣果
  • 父さん・・・キープサイズ3匹・リリースサイズ多数
  • ボス・・・22cm×1・20cm×2・リリースサイズ多数
  • ローガン・・・午後の部リタイア
使用毛鉤
  • 逆さ毛鉤#14
  • グリズリーパラシュート#15・#17

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