キャンプレポート
– 2011/5/7~8 – 会津美里町山菜採りレポート
木曜日の晩、お米がなくなりそうなので会津の伯父さんに電話を掛けると、従兄が出て『山菜が今いい時期だから採りに来い』と言われ、二つ返事で急遽、週末に家族を引き連れて会津美里町に住む伯父さん宅へ、山菜採りに行ってきました。
2011年5月6日(金)
仕事を早々に切り上げ、自宅に戻り家族とじいちゃんばあちゃんを乗せ午後8時、会津の伯父さん宅へ出発。GW明けの週末のせいか、首都高も東北道も交通量が少なく、11時半過ぎには会津若松ICに到着。まだ日が変わっていないから、高速代高いかな?と思ったが、割引で1500円で通過!GWだったから?ジャスト12時に、無事伯父さん宅へ到着。従兄は飲み会だったせいで、爆睡中。奥さんが起きて待ってくれていた。すみません、いきなり大勢で押しかけて・・・
2011年5月7日(土)
- 裏庭にある八重桜が、ちょうど見ごろだった。
朝6時に起床して、下の息子を連れて近所を散歩。田んぼは、まだ田起こしを始めたばかり。米どころ会津は、田植えが遅い。集落の裏手の古墳の竪穴を探検し、丸太の一本橋のアトラクションを楽しみ、小一時間程で伯父さん宅へ戻る。
家に戻ると、奥さんが朝飯の支度をしてくれていた。焼き鮭、とろろ、etc…、朝から豪華!そしてご飯は、炊きたての会津のコシヒカリ。朝から食べ過ぎてしまいました。
- これがコシアブラの若芽。ちょっと開きすぎ?
腹ごしらえも済み、家族みんなで裏山へ山菜採りに出発!午前の部の獲物は、コシアブラ&タラの芽。 裏山の、急な斜面をみんなで登る。従兄に『この赤い芽が出ているのはウルシだから触るなよ』と注意を受け、木の枝を頼りに、足場の悪い急斜面をせっせと登る。しばらく登ると、待望のコシアブラ発見! 今まで、天ぷらになった物しか見た事がなかったので、どんな物かが解らなかったが、これでマイコンピュータにインプット完了!山菜アイテムがまた一つ増えました。
- 上の姉ちゃんが、コシアブラ採りにトライ!コシアブラが・・・
あちらこちらにコシアブラが現れ出したので、子供達にも採らせる。下の息子は上手く付け根から採れるが、上の姉ちゃんが下手くそで、せっかくのコシアブラが、見るも無残な姿に・・・。母さんにも『お前は下手くそなんだから・・・』とダメだしされる姉ちゃんでした。
コシアブラの他にも、タラの芽・ハリギリを見つけては採っていく。しかし、タラの芽はあまり数が多くない、昔は沢山あったそうだが、見つけやすい事も災いして、数が減っているそうだ。コシアブラは、ウルシと見分けが付かない人が多いらしく、あまり採る人がいないそうだ。
- みんなで目を凝らして山菜を探す
山の稜線の、芽吹きだした木々の中をコシアブラを探して進んでゆく。腰の高さ程の所を目を凝らして探して行くが、中にはとんでもない大木もある。従兄が、ほれと指さした方にでっかいコシアブラの木が・・・。 従兄はおもむろに、腰に据えた鋸を取り出して、コシアブラの大木へ・・・。脇芽の出ている所の上から、鋸でコシアブラの木を切り出した。芽を残しておいてあげれば、枯れる事はないそうで、見事大木を切り倒し大量のコシアブラを皆でせっせと摘んで行く。
- 葉は開ききる前の、これくらいが美味しいコシアブラだそうだ。
一旦、林の中から出て畑の中を歩く。ふと道端を見ると、ワラビが出ていた。ちょっとまだ時期が早いようで、まだ数は出ていなかったが、とりあえず一握り程採れたので、籠に入れる。しばらく畑道を歩いて、再度林の中へ・・・。 ゼンマイもちょうど採り頃、まだ採られていないので、とりあえず採ってみる。揉むのが大変だが、とりあえず挑戦してみることにしよう。
- 山菜が十分に採れたので、沢伝いに山を降りる。
籠が山菜で一杯に・・・。とりあえず、これだけ採れば今晩の肴+おみやげには十分と、山を降りる。 山を下りて、田んぼっ端の道沿いで山ウドを探す。ウドの枯れ枝を見つけて、根元を見るが・・・まだ出ていない。しばらく歩くと、待望のウドも発見!とりあえず収獲し、午前の部を終了。家に戻る・・・。
- 採って来たコシアブラ
- 中央がタラの芽・他はハリギリ
- 出始めのワラビ。収獲はこれだけ・・・
お昼は、新鶴駅前のラーメン屋?『小料理たかは』にみんなで行く。
メニューは、醤油味のラーメンと、チャーシューメン、冷やし中華とアルコール・ジュースのみのシンプルなお店だったが、素朴な醤油味で、麺はツルツルで、味はGoo!でした。しかも、ラーメンを頼んだのに、チャーシューてんこ盛り!(これは、顔見知りの従兄がいたから)肉嫌いの母さんのチャーシュー&子供の食べ残しで、父さんは10枚以上チャーシューを食べてしまいました・・・
- 採り頃のコゴミ。周りは開ききってしまっていて、なかなか良いのが見つからない。
さて、腹ごしらえも済んだし・・・と、午後はコゴミを採りに行く事にした。 しかし、母さん&上の姉ちゃんは『疲れた』とリタイア。『沢ガニ採れるかもよぉ』の言葉に、下の息子は『行く!』と元気一杯。午後のコゴミ採りは、従兄と3人でちょっと車で走って沢に入る。
一つ上の集落に住む親戚宅に立ち寄り情報収集。どうやら、この辺はもう開いてしまっているので、大分上まで行かないという事だった。もう時間も遅いので、どうしようかと考え、とりあえず従兄の秘密の場所へ行ってみる事にした。
- 下の息子も、コゴミ採りにご満悦。
従兄の秘蔵の場所に到着。食べ頃のコゴミを探すが葉はみんな開ききっていて食べ頃のコゴミはチョコチョコ・・・。下の息子は、広い原っぱにご満悦で、その辺を走り回り、コゴミを踏み荒らしまくり、カミナリを落とされる。とりあえず、採りながら沢伝いに登って行く。 登るにつれ、採り頃のコゴミは増えてきて、籠の中身はだんだん増えてゆく。
- 残雪で雪遊びをし始める・・・
しばらく上がっていくと、まだ雪が残っていた。この辺まで来ると採り頃のコゴミも増えてきて、あっという間に籠はコゴミで一杯になった。もっと上まで行きたかったが、時間も時間なのでここで終了、沢を下りる。 下の息子が、沢ガニ採りの事を忘れておらず『沢ガニ獲りに行く』と言い張ったが、もう疲れたので『居る場所を伯父さんに聞いて明日の朝獲りに行こう』と説得して、何とか納得してくれた。
- こんな所にミヤマイラクサが生えていた
帰る途中に田んぼっ端に生えていたミヤマイラクサも一掴み採っていく。イラクサと豆腐の汁が美味いそうだ。
- 近所の田んぼで収獲したミヤマイラクサ
- 本日のコゴミの収獲
- 今日採って来たコシアブラ・タラの芽・ハリギリ・山ウドを天ぷらに
家に帰ってから、家族全員で近所にある新鶴温泉に行き汗を流しに行った。ここの温泉は単純アルカリ泉(だったかな?)。風呂上がりに母さんが『肌がツルツルする』と喜んでいた。 家に戻ると、夕食の準備を従兄と奥さんで進めてくれていた。
- コゴミは茹でてマヨネーズ&醤油を付けて食べるのが一番!
風呂上がりにはとりあえずビール!、と茹であがったコゴミをつまみながら従兄と一杯始める。『やはりコゴミは美味い!』と、バクバク食べていると、『みんなの食べるのが無くなっちゃうだろ!』と、おあずけ・・・。
- 揚げたてアツアツ!コシアブラの天ぷらは塩を振って・・・
天ぷらも揚がって出てきた!塩を振ってアツアツを頂く。美味い!やはり山菜の天ぷらはコシアブラが一番美味しい!その後続々と馬刺し、ゼンマイの煮もの、こずゆ、香茸の炊き込みご飯・・・、食べきれない量のごちそうが卓に並ぶ。旬の肴をつまみつつ、昔話に華を咲かせる。何せじいちゃんばあちゃんとみんなで伯父さんの所に来たのは何年ぶり?10年位来てなかったか・・・楽しいひとときを過ごす。 極上の芋焼酎をくいくい飲んでいるうちに、山歩きで疲れた体に酒もまわり、意識が・・・
2011年5月8日(日)
朝6時、下の息子に起こされて昨日約束した沢ガニ獲りに出掛ける。私が小さい頃は、田んぼの用水路がまだ護岸されてなく、水路の中の石をひっくり返せば沢ガニがいたものだが・・・ 今では水路はU字溝になっていて、沢ガニなんて住める環境ではなくなっていた。とりあえず下の息子が見た事のない川ニナを見つけ、それで満足してもらう。 私が遊んでいた子供の頃からはや30年が経つのだからまあ仕方がないか・・・。風景はそれほど変わってはいないが、よく見ると時代の流れを感じてしまう・・・
家に戻り朝食を頂き、高速が混まないうちに我が心のふるさと新鶴を後にする