キャンプレポート
2019年10月26日七入オートキャンプ場レポート
七入オートキャンプ場に来るようになってはや30年。基本的に訪れていたのは渓流シーズンのみでした。数年前から紅葉シーズンに来よう来ようとは思っていたものの、なかなか実現でずにおりました。
今年こそはと、七入界隈の紅葉ベストシーズンの体育の日の連休にターゲットを絞っておりましたが、あいにくの台風19号直撃。
「今年もダメだったか…」と思っていましたが、今年は紅葉も遅れておりまだ間に合う。10月の最後の週末、好天は期待出来ませんでしたが、秋の七入へとコースケと山本家の番犬クロを連れて行ってみる事にしました。
台風19号の爪痕
朝、テントから出ると、辺り一面に広がる色あざやかな紅葉に、コースケは感激しておりました。
例年だとこの時期は最低気温が5℃くらいまで下がるようですが、今朝の気温は7時の時点で13度。9月と変わらない気温で温かな陽気です。
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2019/10/26 水場脇の階段上より対岸を撮影
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先月来た時に撮影したほぼ同地点からの画像。
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2019/10/26 水場脇階段上より下流側を撮影
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2017年7月 同地点より撮影した画像(2年前)
ふと、目の前を流れる実川を見て愕然!
護岸下を流れているはずの水の流れは無く、ゴロゴロと石の転がる河原へと変わっています。
更に、河原の幅は2倍位広くなっており、水の流れははるか遠くの対岸際へと変わっております。
下流側を見ても、対岸がえぐられ、中洲に茂っていたブッシュも根こそぎ流されてしまってます。
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2019/10/26 管理棟横付近から下流七入橋方向
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2019/10/26 管理棟横付近から上流方向
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護岸壁が流されてしまった箇所も。
管理棟の方へ川の流れを見に行ってみる。
管理棟前の河原に茂っていた木は全て流され、上流側の護岸のコンクリート壁が浮いてしまってます。
台風から2週間が過ぎ、被害のあった箇所にはリボンの目印が刺されて、補修の準備が進んでおりました。
キャンプ場自体には被害は無かったようでひと安心。
オーナーの星さんは、「河原が広くなって、子供たちには水遊びしやすくなったろう」と話していました。管理棟前の木が無くなり、テンカラを振りやすくなりましたが、沢山いた岩魚が流されて、ちょっとがっかりです。
インドア派の番犬クロをキャンプへ連れてきたが
七入オートキャンプ場はペットを連れてのキャンプも可ですが、ちゃんと躾られたワンちゃんなら、人の多いシーズン中でも問題ありません。しかしわが家の番犬クロは、大型犬、かつ問題児。シーズン中に連れてくるのは近隣の迷惑になることまちがいなし。
渓流シーズン中だと、キャンプ場で留守番してもらう事になってしまうので無理。シーズンも終わり、この時期なら空いているから大丈夫だろうと、今回初めてのキャンプへと連れてきました。
幸いにも、貸し切り状態のキャンプ場だったので、運動不足のクロにはしっかり運動してもらいましょう。
自由に走り回れるようにしてみたが、クロはあまりお気に召さないようで、元のポジションへ。ジムニーのホイールにスリングを掛けて、クロを繋ぐ。料理を置くテーブルに届かないように長さをしっかりと調整。
何せ、食い物に飢えているクロ。大きな身体に見合っただけの運動が出来ないので、体重管理の為に食事はいつも少な目。今日はたくさん運動して、美味しいものを食べさせようと思っていたのに…。
薪は9月で売り切れです
キャンプ場でキノコ狩り
今回は釣りをするわけでもなく、紅葉を観にキャンプに来たので時間はたっぷり。先月来た時はキノコがほとんど出ていませんでしたが、今回はどうかな。
いつも生えている場所を探すも、生えているのはひょろりと生える怪しいキノコのみ。
「ダメかぁ~」と思いながらも、キャンプ場内をしらみ潰しに探してみる。
キャンプ場の看板が立っている辺り。あら、こんな所に美味しそうなキノコがいっぱい生えていました。
この辺りには食べたら命に関わるような毒キノコは少ないとは言うが、名も知れないキノコを食べるのはちょっと危険。
そこで写真を撮り、七入の大先輩の高橋隊長に送って聞いてみる。
う~ん、これはハタケシメジっぽい気もするが…
さすがの隊長でも、写真では判断できないようなので、星さんに聞いてみることに。とりあえず収穫しておく。
キャンプ場の中をくまなく探して、これだけ採れました。
そして高橋隊長から頂いた情報で、別のキノコを探してみる事に。
ちょっと山に入って探してみると、朽ち果てた倒木に見覚えのあるキノコ発見!
ツキヨタケにそっくりなキノコだが、ツキヨタケかどうかの見分け方は以前にヨーダさんに教わっているので大丈夫。
一本採取して、軸の根本を割ってみると「黒くな~い」ということは、ツキヨタケではない。となると、これが隊長の言っていた「ムキタケ」?
ツキヨタケの見分け方は2014年09月27日檜枝岐釣行?で書いています。
念のため、星さんにこのキノコが「ムキタケ」かどうか聞いてみると、大正解。食べられるキノコレパートリーがまた一つ増えました。
ネットで食べ方を調べてみると、下処理に一晩塩水に浸けて虫出しをして、それから表の皮を剥いて調理するらしい。早速塩水に浸けておく。
腹ごなしにモーカケの滝まで散歩
「キャンプに行ったら山に登りたい」と言っていたコースケですが、天気もあまり良くなかったので、様子を見ているうちにこんな時間になってしまいました。
昼飯を食べ終え、「腹ごなしに近くの山でも登るか?」とコースケに聞いてみるが、まあどっちでもいいようないい加減な返事。
モーカケの滝展望台へは、国道352号線を御池へと上がる途中の駐車場に車を停めてちょっと歩けば行けますが、七入山荘の脇から伸びる登山道を30分程歩いても行けます。
せっかく紅葉の季節に来たので、クロの散歩がてら、紅葉に染まった森を見ながらモーカケの滝展望台まで行ってみることにしました。
晩飯の支度
時間がまだ早いが、ボチボチ晩飯の支度を始める事に。
今晩のメニューは前回キャンプでも好評だったキムチチゲ鍋と、クロも食べられる焼き鳥。
焚火台は焼き鳥と、明日のクリームシチューの仕込みに使うので、河原から石を拾い集めて「かまど」を組んで、焚き火を移動して、焚火台で炭を起して、まずはチゲ鍋の仕込みをし、それから焼き鳥を焼く。人間用はネギマにして、塩コショウで味付け。クロ用は、味付け無しの焼き鳥を焼いてあげる。
上手く焼けました。
チゲ鍋も完成ですが、キノコ抜き…本当なら今日採ったキノコを入れて食したかったのですが、コースケもキノコ嫌いで、キノコ入りは却下されてしまいました。
夜用の薪をたっぷり用意してありますが、コースケ疲れたのか早々にテントへと潜り込んでいきました。 父さんはスキレットで明日のシチュー用の肉、野菜の仕込み。飯盒に移したらスキレットの後片付けをして就寝。
あっという間に帰りの朝
昨晩クロの散歩をしないで寝たら、夜中にクロが鼻を鳴らし出し、仕方がないのでキャンプ場の中を30分程散歩する羽目に。いつも夜は玄関の中に入れるので、トイレの為に散歩に連れていっていますが、今日はどこでも出来るのでいいだろうと思っていましたが、クロには判るはずもありませんでした。
朝起きるともう6時半。日が短くなって夜が明けるのが遅くなりました。焚き火を起して、朝飯の準備に取り掛かる。シチューが入った飯盒を火にかけたら、昨日採ったムキタケをホイル焼きにしてみる事に。
石突を取り、表側の皮を剥いだら、しょう油を垂らしてアルミホイルに包んで焚き火の上へ
今日の朝食はクリームシチューとパン。クロも味付け前のクリームシチューの具を取っておいて朝食に。
撤収後は、燧の湯に寄ってスモーキーな体をきれいさっぱりに。露店から望む紅葉も綺麗でした。
やはり七入には、最低2泊は泊まりたいですね~。来年は実現できるかな…