キャンプ雑記
スノピの焚火台でスキレットを使う
今年のキャンプシーズンに入る前に、ロッジの9インチスキレットをメルカリで入手しました。
10.25インチのキッチンオーブンも持っているのですが、少人数のキャンプでは大きすぎるのと、車載量の問題もあり、コッフェルと一緒の箱に収納できる大きさで選んだ9インチです。
購入後、シーズン突入前にスキレットを焚き火で調理できるよう、スノピの焚き火台で使っている鉄板&網焼き用の台をスキレットも使えるよう改良してみました。
焚火台の上に直接鉄板&金網を乗せてしまうと、火に近い+空気の流れが悪くなってしまうので、ステンレスのステーを組み合わせて、鉄板をその台に乗せ、焚火台と鉄板の間の空気の通り道を確保できるように自作した物です。
網焼きの時しょう油を上からジュウジュウ垂らしても、台も焚火台もオールステンレスなので、メンテ不要で錆び知らず。
この組み合わせは、多分一生ものです。
それはさておき、焚き火でスキレットを使って調理するには、スキレットを置いておける台が必要になります。バーベキュー用の台に焼き網を乗せて、その上にスキレットでも良かったのですが、多分スキレットの重みで網が変形しそうな気がします。
どういう風にするか色々考えましたが、「新しい物を作るより、今ある物を改良したほうが荷物も増えないので得策」という結論に達し、鉄板を乗せる台を改良することにしてみました。
バーベキュー用の鉄板&網用の台は、ジョイ本で見つけたステンレスのステーを組み合わせて作ったオリジナル鉄板台。ステーには楕円の穴が無数に空いているので、その穴に錆に強いステンレスの棒を差し込んで、反対側に渡すのが一番簡単と思い、ホームセンターでステンレスの棒を探してみることに。
なかなかお眼鏡に叶う棒が見つからなかったのですが、ふと目に着いたのが「ステンレス製のSカン」です。一番長いもので50cmの長さの物があったので、太さもちょうど良い太さで、重い物を乗せてもたわまない強度なので、これに決定!
チェーンカッターで程よい長さに切断し、穴にさしてみると・・・ビミョ―に太くて刺さりません! 仕方がないので、穴をドリルで気持ち削って完成。後から思うと、穴を広げないで入るサイズだと、横に動いてしまうのでこれで正解でした。
5月に入って、キャンプで2回、焚火台でスキレット調理をしてみました。
スキレットはダッチオーブンと一緒で、焚き火の火加減はオキ火での調理が基本です。(というよりは、焚き火での調理は基本オキ火)
肉厚のステーキも片面焦げ目をつけたら、裏返してフタをしてもう片面を焼きながら蒸し焼き状態で焼いてみました。
鋳物の鉄鍋は、熱の当たりがやわらかいので、表面の焼き具合も程よく中までいい感じに熱が入って、安い輸入牛肉でも美味しく焼けました。
パエリアは、9インチのスキレットでお米2合がちょうど良い量です。お米と具材を炒めた中にスープを入れると沸騰状態になるので、蓋をして吹きこぼれない位の火加減に弱めます。すき間から水が軽くプクップクッと出て、湯気が噴き出している位の火加減で、待つこと15分程度。蓋のすきまから出てくる湯気の匂いが若干香ばしい匂いになった位が、おこげ具合もちょうどいい感じです。
朝食にバゲットをスキレットで焼いてチーズトーストにしてみましたが、パンの焦げ目もこんがりキツネ色に焼けました。片面を焼いて、ひっくり返したら上からチーズをたっぷりかけて、蓋をしてしばし待つだけ。ちなみにチーズトーストにする場合はアルミホイルを下に敷いておき、焼き上がったらアルミホイルごと中身だけスキレットから出して、少し冷めるまで待つと、下に溶けたチーズが簡単にパンと一緒に剥がれて、チーズの羽着きチーズトーストになりました。
鉄鍋の宿命でもある、使った後のお手入れ。ダッチオーブンと比べると、9インチスキレットはかなり小さく感じます。ので手入れも小さいので楽チンです。 少人数キャンプでスキレットは、なかなかの優れものでした。
またスキレット用に改良した台はスキレットだけでなく、コッフェルや飯ごうも置いて煮炊きする事が可能に! また無理をすれば2個置けます。
これにより、火力調節をそれほど必要としない調理なら、トライポッドが無くても焚き火で煮炊きが出来るようになりました。
スノーピークの焚火台、無骨な作りで、シンプルだからこそ工夫次第で色々使えますね。