テンカラ道具の製作

ゼンマイ胴エルクヘアカディス

永年使ってきた目立ちヘアカディスですが、ゼンマイの綿毛を手に入れたので、エルクヘアカディスにも使ってみる事にし、目立ちヘアカディスを改良してみました。 エルクヘアカディスと言えば、水面上に浮かせるドライフライタイプですが、実践で使っているうちに水分を含んで沈んでしまいますが、その沈んで流れるエルクヘアカディスにも岩魚は好反応なので、これを機会にインジケーター替わりに使っていたエアロドライウィングを外し、ボディーハックルにオーストリッチハールを巻いてみました。先日行った増水の2017年7月29日檜枝岐釣行で使ってみましたが、結果は上々。 いつもだと増水濁り気味の水況には、逆さ毛鉤の実績が高いのですが、このゼンマイ胴エルクヘアカディスで良い思いをしました。まだ実釣では1回しか使用していませんが、今シーズン残り2回の釣行でも釣果を確認していきたいと思います。巻き方は普通のエルクヘアカディスと同様ですが、巻き方を紹介します。

材料

  • フック:ティムコTMC102Y #15
  • エルクヘア
  • スレッド:クリーム8/0
  • オーストリッチハール
  • ゼンマイの綿毛

毛鉤の巻き方作業手順

  1. フックにスレッドを下巻きします。アイの方から鈎先へ向かって巻きます。
  2. 胴部分の下部まで巻いたら、胴の下部位置にボディハックルとなるオーストリッチハールを固定します
  3. ここにゼンマイ胴の綿毛をボディー材として巻いていきます

    ゼンマイの綿毛は毛足が短いので、普通のダビング材に比べてスレッドに撚りつけるのが難しいです。

    こんな感じにスレッドに撚りつけられれば大丈夫
  4. ゼンマイの綿毛をボディーに巻いていきます

    ゼンマイ胴は巻くのが難しいので、こんな感じに巻ければ上等です。
  5. ゼンマイ胴の上にボディーハックルのオーストリッチハールを巻いていきます。大体5回転位です。

    ボディーハックルが巻けたら、スレッドで巻いて固定します。
  6. 次はエルクヘアの下準備です。切ったエルクヘアは根本に綿毛があるので、それを取り除きます

    私は使い古した歯ブラシで、綿毛を取り除いています

    ヘアースタッカーで毛先を揃えて

    エルクヘアの下処理完了です
  7. ヘアースタッカーからエルクヘアを取り出して、フックに添えてエルクヘアが動かないように指で押さえつつ、スレッドで3回程巻いてから、ギュッと締めます。
    それだけだと、完全に固定出来ていないので、スレッドを切れない程度の力加減で引っ張ったまま、エルクヘアを軸に沿って小刻みに回転させるとしっかり固定できます。
  8. しっかり固定できたら、更に5~6回巻きます。
  9. アイの方のエルクヘアを指でめくり上げ、スレッドを巻いてヘッド部を作ります。
  10. スレッドをハーフヒッチで固定します。
  11. 固定出来たら、頭の部分のエルクヘアを切り取ります
  12. 余分なスレッドを切り取り、結び目に接着剤の付いたダビングニードルを当て接着したら、完成です。