テンカラ釣行レポート

2016年9月24日檜枝岐七入釣行

2016シーズン最後の七入釣行

2016年の渓流シーズンもあとわずかになった9月最後の週末。今回はジムニー1台で行くことにしたため、積載スペースの関係上七入オートキャンプ場の管理棟泊にすることにしたのだが、またもやスージーがドタキャン!! やはりキノコ嫌いの身には、キノコ三昧は耐えられないのでしょうか・・・ 2人ならキャンプにしようか悩んでいたら、従兄から「息子(ハル)を会津に連れて来てほしい」と連絡があり、管理棟泊に決定。氏家に入った辺りで今まで体験した事の無いゲリラ豪雨に恐怖を覚えながら、途中会津高原でハルを落として七入オートキャンプ場に到着。

管理棟の座敷で仮眠をとっていると朝5時過ぎから常連さんが起きて来て、大きな声で家庭菜園談義を始め目を覚ます。ふと隣に寝ていたボスを見るとスマホゲームに集中。どうやら寝ずにゲームをしていたようです。 6時過ぎにはキャンプ場の番人サトーさんも下に降りて来たので、寝不足気味ながら寝袋から這い出し、朝のコーヒーで一息。

管理棟の軒下に大きなサクラマスと岩魚が燻製用に干されていました。乾燥してこの大きさだから、50cmは悠に超すサイズだったはず。常連さんが只見川で釣って来たようです。 昨日までずっと雨模様だった七入、キャンプ場前の実川も前回同様水量が多めです。前回は釣りにならなかったので、今回は真面目に釣りをしようと思い、朝食を摂って水量の少なそうなN沢へ入る事にする。サトーさんに「N沢は昨日S氏が入って尺岩魚上げてきたよ」と言われたが、S氏はエサ釣りなのでN沢へと入ってみることにする。

車でちょっと走って目的のN沢へ到着。普段は水量が少ない沢なので、雨が続いて毛鉤釣りにはちょうど良い水量になっていた。 まずはパラシュートの#17番で様子を見てみるが、なかなか岩魚の反応がない。釣りを始めて小一時間ほど溯ったところでやっと岩魚の反応。 プカプカ漂う水面のパラシュートに、ピョーンと勢いよく岩魚が出た。

小気味よい魚信を味わいながら魚を引き上げる。辛うじてキープサイズの20cm程の岩魚でした。その後は魚の走る影は見えるのですが、毛鉤に反応が無いので伝承毛鉤や逆さ毛鉤に変えて沈めてみますが、チビ岩魚が一匹・・・

エルクヘアに変えると一転

堰堤が近くなり、落ち込みのポイントが多くなってきたので、ここで毛鉤を見やすいエルクヘアの#17番にチェンジ。エルクヘアとは言っても、フックサイズが小さいので、ボディにはコックハックルの代わりにオーストリッチを巻いた物です。 毛鉤をエルクヘアに変えてみると、岩魚の反応が一転して良くなりだした。リリースサイズが多いが、至るところで岩魚がフワッとと浮いてきて、毛鉤を「パクリ」、入れ食い状態に。

このエルクヘアは、ボディーにグリズリーを巻いているので浮力があまり良くなく、フロータントを使っていてもしばらく流しているうちに完全に浮かなくなってしまうのだが、水面下を漂うこのエルクヘアが時によっては岩魚の反応がすこぶる良いのです。先ほどのパラシュートに出た岩魚は毛鉤めがけてダイビングアタックをしてきたのだが、水面下を漂うエルクヘアは自然な感じで岩魚が出てくれます。

チビ岩魚の猛攻に、ついつい気を抜いて竿を振っていると良型のサイズがヒット。しかしハリスが岩に引っかかってしまい、すったもんだしているうちにハリが外れてさようなら~

堰堤下で水流にもまれて流れるエルクヘアに、良型の岩魚がスッと近づいてきた。 「よしっ!」と身構えると、ちょうど岩魚と毛鉤と私の視線が同一線上になり、私の顔を見て岩魚がUターン・・・ 悔しいので何度も粘るが、それっきり姿を見せることはありませんでした。

良型の岩魚はゲットできませんでしたが、チビながら多くの岩魚が毛鉤の相手をしてくれたので、満足して午前の部終了。 行きにチェックしておいたキノコを収穫しながら渓を下る。とりあえず少量ながら今晩のキノコ汁用のモダシを確保です。 お昼過ぎにキャンプ場に帰還すると、ボスの前にはいつも通りに酒の缶が・・・ ちょっと硫黄沢に新品のロッドを試しに行ったようですが、浮石に足を取られて水没し、即退散してきたようです。が、しっかり20cm程のサイズを片手程釣り上げた模様です。

お茶漬けパスタ、激ウマです

朝から曇り空の七入でしたが、お昼には時折陽が差し込み汗ばむ陽気に。 たまらずクーラーボックスのビールに手が伸びてしまいます。 お昼もまわっているので、ビール片手に昼食作り。今日はこの間テレビで観たサイゲン大介のお茶漬けパスタを作ってみることにした。 茹でたスパゲティ―に和えるだけなのでキャンプメシに良いなと思い、管理棟の厨房でスパゲティ―を茹で、オリーブオイルと梅干しを混ぜたところに茹であがったパスタを投入。あとはお茶漬けの素を振りかけて混ぜたら完成ですが、具が少ないので今回は畑シメジとミョウガをスパゲティ―と一緒に茹でて入れてみました。
お皿に盛りつけて早速実食。 お茶漬けの素とオリーブオイルと梅干しのポテンシャル恐るべし!家の畑からシソの葉をむしってくるのを忘れ、薬味の大葉無しでしたが、それでも激ウマ~。大葉を乗せたらもっと美味しかったはずです。 キャンプメシの定番に決定!

午後は本流を釣ろうと思いウェーディングシューズを履いたままでいたのですが、酒が進んでいくうちに段々やる気が失せて・・・ ~今シーズンのテンカラ釣り終了~ ウェーディングシューズを脱いで、着替えたら、まずは岩魚の処理。 サトーさんが「せっかく用意してあるのに、誰も使ってくれない」と嘆いているドラム缶で作った囲炉裏に炭を入れ、釣った岩魚を焼き枯らすことにする。

今晩の晩飯の下ごしらえを済ませたら、久々の焚き火タイム。管理棟の真ん前で焚き火開始。今まで薪の調達場所だった所が伐採されてしまい、今回はキャンプ場で薪を購入。15本で¥300也。 まだ陽は高いが、焼いている岩魚の火加減をみながら焚き火を楽しんでいると、キャンパーが次々と受け付けにやってくる。

今日はキャンプツーリングのライダーさんが多いようで、先週の三連休並みの人の入り方だそうです。確かにバイクツーリングにはちょうど良い陽気です。手前の砂利のサイトから奥の林間サイトまでまんべんなくキャンパーが入っていて、普段の週末にこれだけの人出は私も長く来ていますが記憶にありません。 これだけ人が多いと、管理棟泊は正解だったかもしれません。普段の週末だとキャンパーはせいぜい5~6組で、他のキャンパーを気にすることなくキャンプ出来るのですが・・・

翌日の七入はスッキリとした青空、朝はけっこう冷え込んで気温は13℃。 昨晩は常連さんとみんなで飲んだ後、管理棟前で焚き火をしながらまた一杯やって七入の夜を楽しみました。 そういえば、今シーズンはメンバー全員参加の釣行が1回もなく終わってしまいました・・・ スージー、来シーズンは参加お待ちしております!

今回の釣果

檜枝岐川支流N沢
状況:長雨の後だが、水量は平水
時間帯:7:00~12:00
釣果:岩魚 20cm×3匹 22cm×2匹 20㎝以下のリリースサイズ多数
使用した毛鉤:エルクヘアカディス#17 パラシュート#17
硫黄沢出会い~堰堤(ボス)
状況:不明
時間帯:午前中
釣果:岩魚 20cm×5匹
使用した毛鉤:エルクヘアカディス#14

昨日まで降っていた雨で、本流は流れが強く毛鉤釣りには厳しい状況。