キャンプ雑記

ダッチオーブンを買うなら

ダッチオーブンとは

近頃ダッチオーブンがキャンプ道具の人気アイテムになっているようですね。 ダッチオーブンとは、鉄製の厚手の鋳物の鍋で、現在はダッチオーブンといえばキャンプで使う足が付いた蓋に炭止めのフランジが付いたキャンプオーブンの事を一般的には呼んでいます。

そもそもダッチオーブンは、アメリカの西部開拓時代にオランダの商人が売り歩いた鋳物製の鉄鍋がダッチオーブンの名前の由来ともいわれていて、当時はその形からビーンポットと呼ばれていたそうで、当時は蓋に炭止めのフランジや足などは付いて無かったようです。

ダッチオーブンを使うようになったきっかけ

私がダッチオーブンを使うきっかけになったのは、マイホームを購入した時に先輩からお祝いにロッジのキッチンオーブンを頂いたのがきっかけです。頂いたのは2002年なので、かれこれ15年は経ちます。

なぜ、先輩は私にキッチンオーブンをプレゼントしてくれたのか? それは大工さんに、囲炉裏(テーブル)を作ってもらったのを、私が自慢げに話していたからと記憶しております。 キッチンオーブンとはは、ダッチオーブンの原型ともいえます。現在一般的に呼ばれているダッチオーブン(キャンプオーブン)のように足もなく、蓋の炭止めのフランジも無いタイプのダッチオーブンです。 キッチンオーブンなら、家庭のコンロや囲炉裏でもキャンプでも使えるからという事で、プレゼントしてくれたのだろうと思っています。

さて、もらったキッチンオーブンですが、手入れの仕方なども全く分からなかったので、本屋さんに行ってダッチオーブンの本を買ってきて、シーズニング(油焼き)から始めたのを思い出します。 もらったキッチンオーブンは10 1/4インチサイズで、キャンプではパンを焼くのに重宝しておりました。またキャンプ以外にもクリスマスにローストチキンを作ったり、ピザを焼いたり、冬はストーブの上で焼き芋や焼きリンゴを作るのに重宝していましたが、ローストチキンを焼くにはちょっと小さ目で、鶏のサイズが大きいとちょっときつめ。ローストチキンを焼くときに、一緒に玉ねぎや人参を入れて焼いて、残った汁と残ったトリガラで作るオニオンスープが激ウマで、キッチンオーブンだと、その野菜達の入るスペースがあまり無いのがネックでした。

またキャンパーとしては、やはり脚付きのキャンプオーブンも所有したかったので、奥様におねだりして一回り大きいロッジのキャンプオーブン12インチディープを追加購入しました。

キャンプオーブンとキッチンオーブンどちらが使いやすいか

サイズの違うキッチンオーブンとキャンプオーブンを持っていたのですが、やはりキャンプにはキャンプオーブンをメインに使っていました。ただ単に大きい方がパンの焼ける量が多かったからだけなのですが・・・

キッチンオーブンはそのままだと「上火の炭が乗せられない」「焚き火のおき火に乗せられない」という弱点があるのですが、私は物置にあったステンレスのステーを使って蓋の大きさに合わせて丸く曲げてつなぎ合わせてフランジの代用にしたり、L字ステーを組み合わせて脚の代用にしたりしてキャンプで使っていました。

今のキャンプ場は直火禁止のところが多いので、焚火台+トライポッドを使っての調理がほとんどだと思います。ですので脚は無くても大丈夫。というか、家庭のコンロがIHだと、脚付きダッチオーブンのメンテが不可能です。

脚付きのキャンプオーブンを持つことはキャンパーにとって一種のステータス。キャンプでの焚き火料理にはキャンプオーブンが便利です。しかし、キャンプ使用オンリーになりがちです。 その点からすると、キッチンオーブンを工夫して使った方がキャンプ&キッチンで使えて重宝すると思います。

どのメーカーを選べばよいか

昔はダッチオーブンといえば、Lodge(ロッジ)社製しかありませんでしたが、現在はありとあらゆるアウトドアブランドでダッチオーブンを発売しています。材質も鋳物製からサビの心配のいらないステンレス製まで、さまざまなタイプ・大きさのものがあって、選ぶのに苦労します。私はロッジ社製しか使用していませんので、他社製品との比較はできませんが、一つだけ言えるのは、ダッチオーブンの代名詞ともいえるロッジ社製のダッチオーブンは不動の人気だという事です。

つい近日、子供も大きくなり家族でキャンプに行く事もなくなったので、10年ちょっと愛用していたキャンプオーブンを手放すことにし、ヤフオクに出品したのですが、ジョイフル本田で8,500円で購入したキャンプオーブンが何と1万円+αで落札され、目からウロコ状態です。 どうやら10年間焚き火で燻してきた、マックロ黒スケのダッチオーブンに価値があったようです。

手放す時の事を考えると、ロッジのキャンプオーブン12インチディープがおすすめです。(重くて扱いが大変ですが) 末永くアウトドア&キッチンで使用するのであれば、キッチンオーブンを選ぶのが賢い選択です。キッチンオーブンの場合12インチは大きすぎますので、10 1/4サイズがベストです。

また、ダッチオーブンにこだわりがなく、ローストチキンなどの大物を作らないのであれば、フライパン型のスキレットの方が、キャンプでの使用にはおすすめです。>>>キャンプで使いやすいのはダッチオーブン?スキレット?

ダッチオーブンにメンテナンスは不可欠

どちらを選ぶにせよ、鋳鉄製の鍋ですから使用後のしっかりとしたメンテナンスが不可欠です。物ぐさな方はダッチオーブンは持たない方が賢明です。 料理を作って、そのまま一晩放置などダッチオーブンにはもっての外。使い終わったらお湯を沸かして汚れを落とし、空焼きして水分を飛ばしたら、最後にオリーブオイルを塗ってあげましょう。メンテナンスはそれだけで十分です。