テンカラ釣行レポート

-2014/05/31-南会津釣行

いつもの南会津へ

ブルーシートを敷いて夜食
今回はひもじい夜食

独立して仕事を始めてはや2ヶ月…
釣りに行くために毎月最終の土・日を休日にしたのですが、小学生の息子の運動会がちょうどぶつかってしまいました。
普通のお父さんなら、釣りを延期するのが当たり前でしょうが、とうさんは釣りを優先!

そのため、奥方のご機嫌が超ななめ…
で、夜食は作ってもらえる訳もなく、葉巻を仕入れがてらいつものヤマザキで夜食を物色するが・・・

到着後の一杯
今晩は気温が高くて、ビールが美味い♪

山奥にひっそりと営業するコンビニなので、普通のコンビニとは違い日持ちのしない生鮮品が想像以上に少なかった~!
結局朝食用のおにぎりと、カップラーメン、つまみに唐揚げと焼き豚を買っていつもの秘密の場所へと向かっていくと、稲光りがフラッシュのように真っ暗な山々を照らしだした…
現地に到着し、テントを設営し終わり一杯やっているとポツポツと雨が空から落ち出した。タープを張るかどうか悩んだが、明日もにわか雨の可能性が高い。ビールを置いてブルーシートを張り始めると、雨足が一気に強くなり、張り終える頃にはジャンバーはびしょ濡れに…

朝のテント内
スージーの枕はボスの寝袋

例年ならば運動会の翌週に来ている場所だが、いつもより一週間早いのと、今年はいつもより残雪が多いという情報があったので、今年はドンピシャかも…
前回の大芦では飲みすぎて半日しか釣りをしなかったので、今回は気合を入れて釣るぞ!と早目に就寝する事に…(とは言ってももうすぐ3時になろうとしていた)

コーヒーを淹れる
コーヒーを淹れる準備

隣に寝ていたボスがガサゴソと動き出す音で目が覚める。テントの中はまだ薄暗いので、私はもうひと眠り・・・
再び目を覚ますと、辺りはすっかり明るくなっていた。時計を見ると7時半。ちょっぴり眠り足りないが、寝袋から這い出して、爆睡しているスージーを見てみると、ちゃっかりボスの寝袋を枕にしている。
という事は、またボスは寝袋なしで眠ったのか?

ウェーディングシューズを試し履き
次のウェーディングシューズを物色中のスージー。ボスのシューズを試し履き

お湯を沸かしてコーヒーを淹れる準備をしていると、スージーもテントから這い出してきた。
ボスに「昨晩も寝袋無しですか?」と尋ねてみると、今回は使ったとの事。スージーがまた枕にしていた事を話すと、スージーは否認!
証拠の写真を見せると…「合成じゃないんですか?」と反論するスージーでしたが・・・
酒を飲んでいなくても記憶がないのは???

今日は釣りをする気満々なので、サクッと朝食を摂りいざ出発。

山に咲く花

今回は天気にも恵まれて、陽射しが暑いくらいの陽気です。3人で渓沿いを歩きながら場割りの相談をする。このところのスージーはやる気満々なので、上流をスージーに譲ってボスと私で下流域を釣ることにした。
今年は残雪がいつもの年よりも多く残っているので、人はそんなには入っていないと読み、すぐに入渓。ボスはエルクヘアの#14番を結んでいるようなので、私はパラシュートの#17番を結んで交互に釣りあがる事に。

Photo 1/3

グリズリーパラシュート

グリズリーパラシュート

Photo 2/3

釣れたイワナ

パラシュートで釣れた

Photo 3/3

南会津の渓

南会津のとある渓

釣り始めてすぐ、緩い流れからイワナが静かに近づいて私のパラシュートを咥えた。今シーズンの初イワナ!20cm程でまずまずの型です。
お土産用にキープして、すぐ上のポイントにも毛鉤を打ち込むと、立て続けにイワナが出た。
今日の当たり毛鉤はパラシュートのようだ。ボスにも伝えると、ボスもフライをエルクヘアからパラシュートにチェンジし、先頭を交代して釣りあがる。

まだ雪の残る沢
こんなに雪が残っているのは初めて…

2匹立て続けに釣れたあと、しばらく沈黙した状態が続く。 ボスがまだノーヒットなので、しばらくの間ボスの後ろについていく。しばらく上がるとスノーブリッジが現れた。
残雪の際につきものなのは、山菜♪
釣りはボスに任せて、残雪際に丁度良い頃合いのコゴミを見つけ、しばしコゴミ採り。
スノーブリッジを巻いて、ボスの方へ向かっているとやっとボスもヒット!
しかし、リリースサイズのチビ岩魚…

南会津の渓
ボスが先行

水量もそんなに多くはないし、流れの勢いも強いわけではないので、流れの筋に居付いていてもおかしくないのですが、いつもは出る流れの筋にはイワナの気配がほどんどありません・・・
しばらく上がっていくと、流れの筋の中でユラユラ泳いでいる数匹のイワナを発見!
ボスが粘るが、毛鉤を流しても水面には上がってこない…
ここでタッチ交代して、毛鉤を逆さ毛鉤に変えてイワナの鼻先に送り込んでみるが、イワナは反応せず・・・

じゃぁ、これはどうだ?と、エルクヘア#17番を流れの筋に落としてみると、2投目でイワナが上がってきて、毛鉤を「パクリ」。
掛かった魚を手繰り寄せるとまずまずの型。
メジャーで計ると25.5cm。
毛鉤はエルクヘアの#17番。
まだ安定してないのか、個体によってパラシュートに反応したりエルクヘアに反応したりと、毛鉤のチョイスを悩んでしまいます。

Photo 1/2

イワナの出た流れ

奥からイワナを引きずり出すも…

Photo 2/2

小さなイワナ

残念ながら、リリースサイズ…

イワナの潜んでいる場所も、流れの緩い場所が多い。
ボス、落ち込み奥のたるみで岩魚をヒットさせるも、残念ながらリリースサイズ…
キープサイズが出ないので少々欲求不満気味です・・・

しばらく行くと、大物の潜んでいる小さな滝に出た。
まずはボスが開きに潜むイワナを狙うが、出たのは小型のイワナ・・・

ボスがフライのチェックをしている隙に、滝の落ち込み脇を探ってみる。
泡の浮いている落ち込み脇にエルクヘアを飛ばして泡の中に毛鉤を浮遊させる。
毛鉤を見失ったので空合わせをすると、イワナの手応え!

寄せてみると、なかなかの良型。メジャーで計測すると27.5cmありました。 この後は、小型のイワナに遊ばれ、ライントラブルもあり、やる気喪失・・・
通らずの滝壺に泳ぐイワナもドライには反応せず、ボスがマラブーを結んで誘ってみる。
一度だけ、マラブーを追いかけてきたが、見切られてしまいその後は無反応。この上からはスージーが入っているので、ここで納竿とした。

食べ頃のコゴミ
残雪の際には採り頃のコゴミが♪

帰りに今晩の食材の調達をしながら渓を降りる。
明るい林の中にはミヤマイラクサ、残雪際にはコゴミ&ウドがちょうど採り頃を迎えていた。今晩のおかずとお土産用に充分な量が採れて満足♪

ベースで一息

テントに戻って、ビールをプシュッ♪ 今日は真夏のような陽気なので、汗をかいた後の一杯は最高です。 時計を見ると、もう2時! 午後は久々に本流に行こうと思っていたが、とりあえず良型も釣れたし、スージーも戻ってこないし…

Photo 1/2

釣れたイワナの写真

25cmはオーバーしてるかな?

Photo 2/2

スマホの写真を見せるスージー

こんなのが釣れました♪

どうしようか考えていると、スージーも無事に帰還。 行きの道中で、あれ程「熊出没」の話題が盛り上がったのに、単独で奥地に釣りに入るとはいい度胸だよ~ 釣果も2ケタに届いたようで、本人も満足気♪ スージーに、飯食ったら本流行こうか?とお誘いしてみるが、「いぇ、遠慮しておきます」と寂しい返事・・・ どうやら、険しい道のりが嫌だったらしい・・・

新緑

ボスも体力的に厳しいようだし、時間的にもちょっと厳しいので、本流はまたの機会という事になった。
ビールは控え目に、遅い昼食を軽く摂ったらボスは下流、スージーはテン場からフライを振るようだ。 ボスが第二ラウンドに行くなんて、珍しい!スージーが良型を釣り上げたのが余程悔しかったのか? 私は今晩の食材をもう少し調達しに行くことに・・・

山の幸 1/3

コゴミ

食べ頃のコゴミも大漁♪

山の幸 2/3

ネマガリタケ

ネマガリタケはちょっと遅め?

山の幸 3/3

シオデ

道端に生えていたシオデをゲット♪

散歩がてら、道端を歩いて自然の恵みを分けていただく。ワラビも出ているが、下処理をしないといけないので、今回はパス。 笹薮に分け入り、ネマガリタケを探す。動物に食べられている物が多かったが、とりあえず20本程ゲット。ウドはちょっと育ちすぎだったので、×。 帰り道に道端に伸びている蔓を発見。確か食べられたはず・・・と生のままかじってみる。 苦味もなく、甘みがあって美味♪

ウェーダーを片付ける
今釣行もスージーは満足げ♪

テントに戻り、一息つこうと胸ポケットを探るとタバコが無い! 開けたばかりだったのに、さっきスマホを落とした時に、一緒に落としていたようだ・・・ ビールを開けて、一息ついているとスージーが帰還。釣果はチビサイズのイワナばかりだったようだ。 ボスも程なく帰還・・・第2ラウンドも惨敗のようです。

山菜料理 1/4

天ぷら

ウド&コゴミ&フキノトウは天ぷらに♪

山菜料理 2/4

焼きタケノコ

焼きネマガリタケ♪

山菜料理 3/4

DSC_3346

シオデの塩ゆで♪

山菜料理 4/4

ウドのキンピラ

ウドのキンピラ♪

まだ明るいが、今晩の晩飯作りに取り掛かる。 ボスが採ってきたウドは、キンピラにする。ごま油を鍋に注いで鷹の爪をたっぷり投入。 シオデはさっと湯通しして、おひたしに・・・マヨネーズを持って来なかったのが悔やまれます!

山菜料理に舌鼓
アツアツの天ぷらサイコーです

あとはメインの天ぷらの準備。 天ダネは、ウドの葉&フキノトウ&マイタケ。サラダ油を火にかけて、小麦粉を水で溶いて準備完了。 山菜に衣をまとわせたら、油の中へ投入。 油から出る泡が細かくなってきたら揚げ上がり♪ 揚げたての熱々に塩を少々付けて、頬張れば山の香りが口一杯に♪ 天ぷらは揚げたてが一番です!

薄暗くなってきたベース
薄暗くなってきたテン場

山菜のフルコースを堪能して、酔いも回ってきたところで、〆のイラクサ汁に焚火で焼いておいた餅を放り込んで、雑煮の完成。 豆腐とイラクサを鍋に放り込んで、出汁と醤油のみのシンプルな味付けですが、イラクサの独特の風味が醤油味の汁にマッチして、これが一番♪

焚き火
焚き火を愉しむ

腹も満たされ、あとは焚火を愛でながら、夜は更けていきました。

今回のあたり毛鉤
  • グリズリーパラシュート#17番
  • エルクヘアカディス#17番

Menu



Top