テンカラ雑記

ゼンマイ胴の伝承毛鉤

GWに採ったゼンマイ、ムシロに広げて干してあったものを少し頂いて持ち帰り、自宅でも干しゼンマイにしてみました。
あれから1週間が経って、立派な干しゼンマイが出来上がりました。

干しゼンマイ

古来よりテンカラ毛鉤のボディー材として使われているゼンマイの綿毛。
昔は身の回りにある材料で毛鉤を作っていたのだろうと考えると、昔の山人は春は山に入って山菜を採り、夏は職漁、秋はキノコを採り、冬は狩猟を生業としていたはずです。

昔、ゼンマイは高級食材で、収入の少ない山間部地域の人々の大事な収入源だったようです。山で採ったゼンマイを干しゼンマイにして、貴重な現金収入を得ていたようです。
干しゼンマイの作り方は、採ってきたゼンマイの綿毛を綺麗に取り、茎の硬い部分を取り除いてから茹でてあく抜きをし、ムシロに広げて、1日3回以上揉んで乾燥させていくのです。

立派なゼンマイ

先人はそんな身近にあったゼンマイの綿毛を、テンカラ釣りの毛鉤のボディー材に使うようになっていったのだろうと想像できます。
現代のテンカラ毛鉤はフライフィッシング用のマテリアル(材料)をそのまま流用できるので、それを利用しているテンカラ師が多いです。私も現在はフライフィッシング用のマテリアル類を愛用しています。
テンカラ毛鉤を自分で巻き始めた当初は、身近にあったミシン糸や毛糸を使って巻いていた時代もありますが、毛鉤を試行錯誤して巻いて今の毛鉤パターンに落ち着いています。

持ち帰ったゼンマイの綿毛

このあいだゼンマイを採ってきた際、下処理をした時に取った綿毛を少しばかり袋に入れて持ち帰ってきました。もちろんテンカラ釣りの毛鉤のボディー用にです。
テンカラ師の中にはゼンマイ胴の毛鉤に、絶対の自信を持っている方もいるので、マテリアルとしてのゼンマイの綿毛も少々気になっていました。

早速、持ち帰ったゼンマイの綿毛を使って、逆さ毛鉤と伝承毛鉤の2パターンの毛鉤を巻いてみる事にしました。

ゼンマイの綿毛で毛鉤をタイイング

市販のダビング材(フライライト)と比べると繊維が短いのと、時折あるダマを取り除きながらスレッドにゼンマイの綿毛を撚りつけてみます。
やはり繊維が短いので、ダビング材に比べると作業は非常に面倒です。

ゼンマイ胴の逆さ毛鉤

市販のダビング材(フライライト)と比べると繊維が短いのと、時折あるダマを取り除きながらスレッドにゼンマイの綿毛を撚りつけてみます。
やはり繊維が短いので、ダビング材に比べると作業は非常に面倒です。
逆さ毛鉤をゼンマイの綿毛で巻いてみましたが、やはりダビング材を使った時のようには上手く巻けません。ハリ先に行くに従って細くなるように胴にテーパーを付けることが出来ず、ポッテリとしたボディーの逆さ毛鉤になってしまいます。

伝承系テンカラ毛鉤

逆さ毛鉤と伝承毛鉤の2パターンを各サイズ3本づつ試しに巻いてみました。
次回の釣行で、試してみたいと思います。

2017年6月24日福島県檜枝岐釣行で早速試してみました。通常のダビング材で巻いた物との比較は出来ませんでしたが、逆さ毛鉤は通常のダビング材の物と変わらず釣れました。

ゼンマイ胴エルクヘアカディス

その後、7月釣行用にドライフライのエルクヘアカディスも、ゼンマイ胴で巻いて試してみました。
2017年7月29日檜枝岐七入釣行

またまたヒット

雨降りで本流も支沢も増水しており、なかなか釣りをさせてもらえませんでしたが、流れの脇のタルミにゼンマイ胴のエルクヘアカディスを落とすと、イワナが出てきてくれました。増水で濁りが入っている場合は、これまでの経験だと逆さ毛鉤の実績が良いのですが、今回は毛鉤を変える事なくゼンマイ胴のエルクヘアカディスのみで釣りをしました。

2回のテストではゼンマイ胴の効果は実感出来ないので、今シーズンの残りの釣行で引き続き試してみたいと思います。

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